魔剣物語AM二次創作 力についてのお話 やるぽん!

ビルド第11回 ついに龍我君が変身! やはり変身ヒーローには愛がないとダメですよね!w 次週からはベルトが2本になるのでしょうか?それとも戦兎君のおさがり? そして、捨てられた紗羽さんはどうなるのか?

魔剣物語AM二次創作 力についてのお話

4556 :梱包済みのやる夫:2017/11/01(水) 23:10:05 ID:QWiZw7SV

乙でした!
かなり真っ当でありえそうな教えな辺りがすごく良かったw

この後、20分後に予約がなければ投下をしてもよろしいでしょうか?

4573猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:38:15 ID:QWiZw7SV


投下を始めさせていただきます。



>注意事項

・独自解釈と設定があります。剪定事象です。

・キャラの性格が変。剪定事象です。

・他と設定矛盾してない? 剪定事象です。

・ポエム好きなの? 剪定事象です。


以上のこと、よろしくお願いします。

それでは本編83レスほどお借りします。

力についてのお話。


4574猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:39:44 ID:QWiZw7SV




▽ この世界線での独自設定 ▽



・武帝について→ティルナ・ノグで補給を受けた後、ザナドゥへ移動し駐留中。



・サーバルの年齢→エルフへ先祖還りしているため、相応の年齢。黒王討伐戦に従軍。



               ,,   ,
            /∧ /ハ
              //  V,' |
          /'   }'  |      .【細々した詳細は省きますが、これでよろしくお願い申し上げます】
           /{   xXノx 〈
          / , ,′ ∧∧
       ' ' {  l从乂ノハ }     〉`'ー一'〈 ネコ目ネコ科ネコ属
         { i{ : (Ni|(┃ ┃)}ノl   {  r‐、  } サ ー バ ル
.       乂NMv、''' ヮ ''ノリ   '、___,,ノ_,,ノ Serval Cat
             ⊂)く木l)つ
            ,ぐ∴∴'〉
.        (_]工lン^じ'ツ′



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4576猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:40:55 ID:QWiZw7SV

















                          
                         ttps://www.youtube.com/watch?v=BJo8I2XzFwI













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4579猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:41:56 ID:QWiZw7SV




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   洞穴は静まり返っていた。

   地殻変動の影響か、地下水が近くを流れ、空気に冷えと湿り気が混じる。

   静寂と闇に満ちた空間の中で小さな光が揺れた。

   灯は当然自然のものではなく、魔術火。

   光は岩肌に蠢く二つの人影を照らし出している。

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三三三三三三三三三三三三三三;;/"   !  i  l  | ̄        └‐┐ |  ヽ〉/ /
三三三三; il 三三三三三三三三;;/   .  /   ゙ .!  ヽ          ┌‐┘ |   く/
三三三三|.!三三三三三三三三 i|  /  ...゙    i              ̄ ̄
三三三三! !三三三三三三三三!     !   ,i',i  ノ  ヾ
三三三三 ノ !三三三三三三三;/    /      .,i
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二二二二二二二二二  ,!│二二 l          ./
二二二二二二二二二  ! l 二二" .,/   .r'"                      _ 00  _   __
 二二二 二二 二       _,,, ._..-'"     ゙.r                         └‐┐ |  ヽ〉/ /
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 .l`ヽ、       _,,--..,,_          .|        お、穴の底に何かあったぞ!
 .',  `"''――‐''"            l
  \                       ,'       灯を強めてくれ!
    `''-.、               /
        `ヽ             /
         \          /
             l            /                γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
           |           /                 |      はいはい、もー。
           |   ./   /                     乂______________..ノ
             .l   /  /./       /\
           ./  ./  /./      /  /
        ,..-‐./  ./  /./      \/ />
      ∠,.-''/  ./  /ノ          </
      / ./  /_,,.-''            ┌─┐
      .{_,,..-'ヽ-'              └─┘



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   屈み込んだ影から声が上がる、若く快活な男のものだ。

   それに応えたのも若い女の声、男とは対照的にどこか上の空な気配が混じる。

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4581猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:44:14 ID:QWiZw7SV




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   男の指示通り、魔術灯の光量が上がり、穴の底が姿を現す。

   洞のように開かれた穴の奥から闇が払われ、浮かび上がったのは無骨な石畳と木箱だ。

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               |≧s。
          、-----マ///≧ー-<ィ7
           ヾ//////////////<
          /////////////////≧
        'ー,イ/7/'"7'/////////,!`            未開封だな、ありゃ。
          ∠ィ ´_,` /イⅣ∨/////,!__ ノ
            ヘノ    >_)}///,ィ////≦=─-        お宝だが、引っ張り出すのは重労働そうだ。
           /      ,、/ヾ//イ  `ヾ\``
            ヽ -‐  /   _,. -一::- 、          ……なあエリザ、一つ訊いていいか。
              、 ∠_, <:: :: :: :: :: :: :: ::ヽ、
              ¨´/:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :::.
               /-、: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: i :.
                 /: :: :: \: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: i :.
            /:: :: :: :: :: ヽ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: i: :.






                                       n    _   __
                                     ,⊆ ⊇、  ,ヨ| | 匚] |
.          /ニニニ/              {ニニニニ=-_       ̄U ̄   ̄    ̄ ̄
         /ニニ=-     ___  ____   \ニニニニ=-_
.        /ニニ/  . : :´.: .:/.:⌒ヽ:ヽ.: .:`: . ⌒\ニニ=-_
       /ニニ(__ /.:/.: .:/.: .: .: .: }: }.: \.: .>‐‐ヘ\ニニ',                 n    _   __
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        {ニ/ニ/.: .: /.: .: .:, .: .: .: .: .:./:/.: .:..',{ニニニ{-=jニニ'                 ̄U ̄   ̄    ̄ ̄
      Vニニ': .: .::/.: .: .:/.: .: .: .: .: '.:/.: i.: .: .: Vニニ人-=ニ7
    rへ  {ニ/ : .: .:′.: .:/.:./.: .: .:/ィ..: .:.} .: .: i.:.}、ニニ>、ノ} ____
  _人:i:i:i:i>ァ.: .: .: .: .: i.: .: イ .: .: .: : /}//}.: /.:}.:.}.:\ニニニ人i:i:i:i:i:i〉
 └、:i:i:i:ア/.: .:i.: .: .: : { : / i: .: .: .: / i.:/ }:/.: :|.:.}.: ノ^Yi:i:i:i:i:i:\i:/
   }/i:i:,.: .i.:| .: : .: .:{.:/ {: .: .: }/ TT¨¨ ⌒Ⅵ: }/^) /:i:i:i:i:i:i:i(⌒          何よ真介。
    {:i:i:i:i:{: /{.:| .: i.: .: {/\八.: .:/::::∪::::::::::::::/.: |  /}:i:i:i:i:i:i:i/
   人:i:i:i:|':i:i|.:{.::.:{.: .: { TT¨¨:::/ ¨¨¨ ノ(¨/: .: | イ.:.|i:i:i:i/^: .          質問は手短にね。
  {.: .:.:⌒|/^|.:{.:i.:{.: .:Ⅳ ∪:::/,     ⌒ノ.: .: .:|.:.|.: L/、 .: .: :.
  八.: .:./ .: |八{人:rヘ圦¨¨    ___  ⌒i .: .: |.:.|.: .: .: .:.V/.: ./,        いつ魔獣や守護者が来るか
   }/.: .: //.: /{ニニト--- 、 `ー┘   }.: .:.八:|.: .: .: .:. }.:/, .: /,
.  /:...: :⌒__// 人 .. _\\\ _ イ: :}.: .:'.: .}ハ.: .: .: .:.|.: ./, .: /,       分かんないんだから。
/.: '⌒ rくニニ{ ____ ⌒} __ > }/}、 \__  /.:.イ.: 人.: V/.: : |.: .: ./,.: :/,
:/    V/ニ乂____ {::::{ /イ://八\)ニY/八.: .: .: .:V/ : |.: .: .: /,: .:/,
   //{ニニニ/\⌒V」  〈/、ニニニ=-}{ニニニ=--ミ∨/:|.: .: .: .:/, .: /,
....: : /   \__/ ⌒〉ア       \-=ニニ八ニニ=-⌒  ̄ ヽ|.: .: .: .: ./,: .:/,
.: /    /{:..../{//   __、    ¨¨/ ⌒Y{⌒ \     \.: .: ./⌒\/,__
:′    人⌒7⌒\__ ,.  \     /ニニ/}人ニニ>、.:./   `<^{  / ⌒Y
      イ ⌒ {_/⌒}、',^: .   /ニ〈〉/^V∧⌒\ニ\     V∠ __ . . .}



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4582猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:44:35 ID:QWiZw7SV




                   、_   ヤs。_、 ハ
                    マ≧ー-∨////厶_
                    -=//////////////≧ィ
                  ィ///斗/////////////f
                  '"フ/ /ィ//ィ////////ヾゝ
                  '"'入、 二_`∨|///┐'/二__        こうやって屈みこんで穴をごそごそ漁るのって
                    _У ゞ'= ’   _> |/<///ヾ、``
              _,.  -<"::ヽ    u.  ,、/ヾ :: !` <ミ-ヽ      なんか間抜けな姿じゃないか?
        _,.  -‐::":: :: :: :: :: :: / ハ ー=、   ィ ;' '/:: ::,!: :: :: :: ヽ、
       /´:: :: :: :: :: :: :: :: :: i:i :: :: :: ヽ- ≦   ;' i: :: ハ :: :: :: :: :: }i    毎度思うんだけど
        /:: :: :: ::ヽ:: :: :: :: :: :: i;i; i:: :: :: |:: :ト ヾ  ;' /:: :/:: ::: :: :: :: :: / !
      /:; -- 、:: ::ヾi;i;i;、:: :、:: ::゙:i; i: :: :: i :: !     /:: :/:: :: :i :: :: :: :;' ::li    世間の冒険者像と現実って乖離しすぎてね?
     r'/    /ヽ_::ヾi;ヾ;i;i;、ヾ:: ::i;i; :: : !:: ::、 i ./:: ::/:: :: i; :i :: :: :/:: ::!i
    ,レ   /"´:: ::  ̄:: ヾ=ヾ- 、:ヘ;: :: :ヽ:: :、 レ:: ::/:: ::i; ::i;i::i :: ; :: :: :! i






                    /ニニ=-}               {ニニ=-_
                     /ニ=-/      ____      \ニニ=-_
                 /ニ=- r‐rへ.: ´.: .: .: .: .: .: .: :` :.rヘ_\ニ=-_
                   /ニ〈 /ニ}/ .: /.: .: .: .: .: .: .: :\{ニニニ{\ニ=-_
               /ニニ∨ニ'.: .: /.: '.: .: .: .: .: .: .: :\.:\ニV-=ニニ〉
                  乂ニニ/ニ'.: .: ィ.: .:.{.: .: .: .: .: .: .: .: .:.',.:.Vニ〉ニ/    もー馬鹿!
                  ⌒>ヘV.: .: : ' {.: :八.: .: .: }、.:.\.: .: .:}.: .:.V:、:i:i\
               r<i:i:i:i/i:i.: .: .: { 八.: .: 、.: .: } \.:\: :}.: .: .:vi:\i:i:\   そんなの言っても虚しくなるだけでしょ!
              人_:i:i:i:/:i:i|.:i.: .i八\\.: \人 /\.:ヽ}.: .: .:}:i:i:i:i:\(
            ... .: .:/^Li:i:i|.:{ : { ┳━ \:⌒┳━ Ⅵ.:/:}.:八i:i:i:(⌒、    それよりもアタシが警戒してる間に
          __ .: .: .: /    ⌒}八.:乂┃::::::,:::::::::: ┃   ノ.:/./イ.: :/,⌒ヽ.: .
     ....: .: ィ.: .: .:/      /.: .: /.:::        ノ( ノィ{.: .: {.: .: :/,  }.: }    早くやる事やりなさいよ!
     '.:/ '.: .:/      '.: .: .: ./:/∧        ⌒ /.:八.: .: V/.: .:./,/.: :'
    {.:{  {.: .:'      / .: .: .: ' /: .:込、 ⌒(    イ.: .: .:ハ.: .:.V/.: .:/,.:/    聖遺物かなんかが、あったんでしょ?
    人乂_ {.: {      ィ.: /.: :/ /.: .: .:/: :> __ </.: .: .: /.:}.: .:.}/,: .: : /,
.      ⌒八.:乂 _ -=.: .{.: '.: ./.:/: .: : / .: :__ノ{/{ニニ{(_.: .: .: : }.: .:.}.:/,.: .: .: :.、
  __   ___ ¨⌒ ニ=--八{.: '/  ̄ ̄ __(__ 人乂ニニニ=--- }.: :八.:/,. :.: .: .:\        γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
〈   ⌒「 ̄ {( ___)^\  人( _ -=ニニニノ(⌒\(  ̄  ̄ ̄ }.:/¨∨//, .: .: :\\      |   まあな。
. 、   |  |   ′  }/ /-=ニ> ァニニ/^∨ニニ\    ,:/  ∨//, .: .: .: :\.: .: .... ノ乂______..ノ
.  \ 八  |  /   乂_/ニ=- ´ /-=ニ/   Vニニ=-  ノ    }.: .: /,.: .: .: .: .:\⌒¨´



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   相棒エリザの最もな指摘に真介は苦笑すると、再度身を横たえる。

   地面に寝そべったまま、両手で木箱を掴みあげ、一息に床上へと引き上げた。

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4583猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:46:15 ID:QWiZw7SV




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   箱の重みに冷たい石の床が悲鳴を上げ、埃が舞う。

   傍に立っていた女が煩わしそうに顔を顰めるが無視し、男は警戒のため魔術の光で周囲を照らした。

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     .ゞミ ノ"''ー-、,_i   ,/''-,i_,ii__,i ! ,! 、 "    ノ   ,,-、  、    ノ
     l /   /  ゙i  ノ"'ー-,=ニ 」, '、,,し‐''冖'''''"、..-"  .`'--''ー,/ |  |
     / l / ー゙.-..,_ レ″  ,ゝ i゙\   .,,ノ゙' 、,,し‐''  `'ー..,_,.イ    {  l
    ,;! .] | ノ   l j  〉   `7   `i.、"゛^'‐'''"´__,、_l」..:イ /    `゙"|
     _,.ソ li|    ´ ノ     :!、   ,.ゝヾ;;;;;;;;;;;-ヘ   7   ,ゝヾ  /  し
     ゙l、 ノ゙  ,ソ  .}  〉   | !  i/  };;;;;;;;;L 〉 〈   / 、 ,j  「    ,'
   '''"゛ .、 "´    ゝ ,ゝ    | j }   };;;;;;;;;l  !  〉 l.、  y   !    /
     }  j .、   /  」    `'i   〉   l.:..:.:..‐-.L_/   ,!  l / し   √
   ヽ.  '"  }  ,!        /   i 」 /: ::.:.:.,;.:.. . ̄ ` く、│L l!l " ノ
     |!  |  .l   j   7    ,ゝ   ,」 /.:.:.:. :: :.::.  ,, -‐  `・i   .!  '!、
      |、.j   .ヽ   .}    `ヽ  l/..::. :: :           ':、 {   〈
     ,l`'く    /    .!       | ,=' :.:...:.:、.....:.,、,、......:.   ,.、  .`:〈   /






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      |    \\                                          \      ヽ;.;..:.:    ..:.:)
      |      \|三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三!二二二二ニi_      て:.:.:__/
      |        |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::|           ヽ
        \      |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::|    (:.:.::::   _ノ
          \    |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::|      :.:.::_,)
            \  |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::|      : :.::_
              \|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::|     (_)
              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



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   淡い光に照らし出された洞穴内は明らかに人工的な雰囲気があった。

   洞窟の自然さを活かした造りだが、人間大の生命が生活しやすいように手を加えられている。

   経年劣化と崩壊で荒れ果てていたが、何かの施設だろう、と男はあたりをつけた。

   全ての感覚を総動員し、気配を探る。

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4584 :梱包済みのやる夫:2017/11/01(水) 23:46:28 ID:zm50EcsQ

(エリちゃん何人目だっけ……。)

4585猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:47:05 ID:QWiZw7SV




                         ト、_   ハ
                   、ー--∨/≧/∧__
                      _ヾ///////////∠_
                <////////////////>          遺跡の守護者は……いないみたいだな。
                   イ///////////////∧        _
                    /イ7/!///べ//////二_,..zzz≠≦、`ヾ、  なんか根性捻くれた悪辣なのが来るかと思ったが。
            _. .-=: : :¨: Y_ヽ'"/_ -‐ヾ\ヘj/斗'"´ ̄ ̄`ヾヽ  \ _
        _/:`:´- : _: : : : : :.{ `  ィ芯ア   ノ/:::\_ . .-──: : :¨¨ ̄: : : : ̄:ヽ
     _, ‐<: : : : \: : :`ヽ: :_:∧丶 __   イ^:::/: : :\ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
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         ,/// /::/::::::::::丶:::::::\{マム∨//,イ┐
         /// ./:::,..:´:::::::::::::::::::ヽ:::::::::`マム ゙<i}--}
       ,/// ,l::/::∥::::::::::::::::::::::|:::::::::ヾ:マ乂彡ーv}              何よ、根性捻くれた、って。
         l//rf/7'::::::i{:::、:::::::i{:::::::::,!:::::|::::::}:::V^、--,厂ヽ
        |/;|マ;/:,::::: i{:::::ヽ::::i{:::::: |_/}/}:::::V^l:Vヘ::::::::\ ____ ノ}       警戒はあたしの方でしておくから
         乂l∨∧:::: iヘ:::::::ヽ:{:::::::}Vjz示X::::: ∨::::| ヽ:::::::::::::::::::::::::::ノ
         {-ヾ{∧::::l`ー--乂Vノ '^vり/:/::::::|:::::..、   ̄ ̄ ̄ ̄        ほら開けて開けて。
        <-{_乂ヽ:..、,ィ弌示     ´ノイ::::::;::!\::::ヽ ____
           /`¨¨/::::ー‐:.、^¨´ ' _,. __┐ノ/}ノ:::::}`ー----- `ヽ
         /:::::/}/::::/::::::ヽ、 乂_{::::;ィチ「l:::::|::::∧::::\.   )ノ
     ,..:::::::::/ i{:::::::/:::::::/i{⌒ヽ≧∥<|j::}ー'⌒ヽ::\::::\
   _,..:::::::::/   |':::::: !::::::::l:i{__  l /f==ミ<>、 } 、::::` 、: \__



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   女が小声で男を急かす。

   ここは古代遺跡、いつ突発的な危機に襲われても不思議ではない。

   相棒の気持ちを汲み、男は柄から手を離し、木箱に向き直る。

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4586猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:47:54 ID:QWiZw7SV

>>4584
(被ってた!? やっべ……)


4587猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:48:15 ID:QWiZw7SV







          γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
         |   へいへい、それじゃあ解錠と解呪をして、ご開帳ー。
         乂________________________..ノ






               ト 、            |
                ', 、、        __j|__
             \丶\         ̄|「 ̄
                  \丶\       |!
                   \丶\      |
                   \ ヽ\                    γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                   \ ヽ\                 |   ――――大物ね、名剣じゃない。
                    \ ヽ\                乂________________..ノ
            _j|_        \ \\
             ̄|!            \ \\
                             \ \\        十
                              \ ヽ \
                                \ \ \
                                 \ ヽ、\
                                   \ \ \
                                    \ \、\        ,、
                         __j!__    \ ヽ\\_,、  / i}
                            ̄|! ̄      \ ヽ\ /  }i /
                                         〉 \\/, ′
                                     ` ⌒> /く
                                       _、 ー=彡'⌒ヽ.癶、
                                        ````     寸i>、
                                                ゙く心、
                                               寸癶__
                                                    ヽ'、ヽ)
                                                 `ー′



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   後ろから覗き込んでいたエリザは表情を綻ばせた。

   口笛を吹かなかったのは最低限の自制心だろう。

   箱の中身は一振りの剣だった。

   月の光を反射したかのように美しく輝く剣を眺めながら、真介も同意するように頷く。

   優しく剣を持ち上げ隅々まで目を通せば、錆はおろか、刃毀れの一つも無い。

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4588猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:48:54 ID:QWiZw7SV




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   立ち上がり、背を守ってくれているエリザへと振り返った。

   真介の目には歳不相応の稚気に富んだ輝きが宿っている。

   頬を引きつらせる女に、気軽な調子で声をかけた。

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             ,.ェ7  _, ィ
       ∧i!/,.ェョ圭圭乍圭'ィi!',.
    ュ、_ !圭昨圭圭圭圭圭圭圭圭フ
    冫圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭≧',
 ,.≧圭圭圭Ⅷ是圭ヾ`マ是、Ⅶ幸圭'、´     ,.>'"
 ≦!圭圭|Ⅳ 'ヾ`'ヾ!、    _,,._`乍|赱,_>'"
 ,.乍圭||Ⅳ',,、、、      ;/´ ヾ, 幸、"             こいつは特級品だ。
、>圭圭i,/  ``ヾ、   ' ,_ -、  :Ⅳ、
:´斗圭| ’  ,.-,.、-、、’    ,''f,〉 `i !!'i.i    ,. -一ヲ         闇市にでも流せば、結構な金になるぜ。
::::::;'彳`ヤ f 、・c ,  .i  ー`´'"  i、: }<´   ノ.:.:
::;;;:::::| :ヽヤ  ー ´´ .  乂      i/ i   ,.イ/.:.:.:        さて、どうするエリザ。
 _`ヾ .::!,ヘ         ,!     i '/  /∨/.:.:.:.:.
、=≧;\:ゝ、        _,,... _、  ノイ./.:.:.:/v.:.:.:.:.:.          報告せずに貰っちまうか?
.:>..、 '\冫   、ェェニ´-‐ '"   _イ.:.:.:.:.://.:.:.:.:.:,';
.:.:.:.:.:.:`ゝ-.-、`li、     '"´   イi!,:,:,:i.:.:.:.://.:.:.ヘ.:.;';'
、.:.:.:.:.:.:.:i;i:!.:.;i!、ミヾヽ、    _,./ ;i;|;.;.;i.!.:.:.//.:.:.:.:.:ヘ/.:
、ヽ.:.:.:.:.:i.:!.:.i|:i圭ミ、  ` ¨´   ,';iヌi.:!|:!.:.;';'.:.:.:.:.:.:./,'.:.
.:ヽヽ.:.:.:|.:!.;.;.i,:乍ヾ、  、 _,.  ,';ソ.i:!:!i.:i/;'.:.:.:.:.:.:./,'ヘ:






  { : : {: : : : : : }: } : :}<:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧<::辷、: : : : : : :.ハ
.__V: : V: : : : /: :}: : : : :|Y:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i≧.、Y≧<: : :}
ニニニV: : V: : :/:.:./: : : :/:,:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\: : : : \
ニニ/ヘ: : : :x: : :/: : :.:./:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧: : : : :.ハ
イニニニニ Y: : /: : : :/ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧: : : : : }
ニニニ/ニ |/: : : :/: /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧: : :.:.:.|
ニ/ニニニ |: : : : : : :/: |:i:i:i:i:i:{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i廴: : :|
へ≦アニ|: : : : / 斗十‐ミ、 |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i:i!: : : : !
彡<彡仁-=≦:i:i|{:i/从:i/}:i/ト-/:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i|: : : :,
 ‘,⌒ <:i|:i:i:i:i爪示示ミx' }:ハ:i:i:i:i:i:i:i/{_:i/:i:i:i:i:i:i:i|: : :人
.  ‘, \ .}:i:i:i:i:| { 辷ソ }ヾ ´ ヾ{:i:i/ノイ≧、イ:i:i:i:|≦ニニ\         もー、真介の馬鹿!
   、   |:i:i:i:i:iとつー=つ     ´ x芋芋x' }ヽ:i:i:}ニ\ニニニ
   ∧   .|:i:i:i:i:i|. ///////  / .仡zソ/ ソ:i:i:/:ノ辷 へ_彡        いつまでも新人扱いしないでって言ってるのに!
   /:i:i≧-|:i:i:i:i:i| //////// } /ゞ -つ':i:i:i/ ア
.  /:i:i/:i:i:i:|:i:i:i:i:i|    __ へ _  //// ./:i:i:, <ア>、           どうするかなんて決まってるでしょ。
 /:i:i/:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i| 、  /     }  ///:i:i///////,ハ
./:i:i/:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i|- \     /   ィ:i:i:i八// .///彡イ へ          私達はティルナ・ノグの冒険者なんだから
:i:i >---<|:i:i:i:i:i| (__> __ 。 ≦、:i:{:i:i:i:i:i:ゝ {//> _r-<
/      从:i:i:i:|ー=ミ≧='-- ノr--ノ:i|:i:i:i:i:{:i{ ≧=<////,'\       やるべきは一つじゃない。
      /'  Ⅵ:i|廴,人  )ノ フつ:i:i|:i:i:i:i:{:i| /⌒ヽ\/////,\



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4589猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:49:25 ID:QWiZw7SV







                         _________
                …… … ────────────── … ……
      …  ─ ── ─── ──────────────── ─── ──  ─…

・  ━  ━━ ━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━  ━  ・






                    γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                       |         .ム セ イ オ ン
                       |   ――――王立学院へお納め下さい、か。
                       乂____________________..ノ









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4590猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:50:44 ID:QWiZw7SV




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   若い冒険者達が退室した後の謁見の間は、思う以上に広く見えた。

   国を想い、律儀に発掘品を献上してくれた彼らの熱意がそう思わせるのかと益体の無いことを考える。

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__|¦|_.|:::     |   (ii)_____   {ニ} ー─-' {ニ}      .(ii)   |     :::| _|¦|_
         |:::     |    }{      |└─‐──┘|       .}{ ____|     :::|
. ̄ ̄ ̄ ̄. |:::     | ̄  ii ̄ ̄ ̄ @ノ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ @ ̄ ̄  ii.   .|     :::|  ̄ ̄ ̄
         |:::     |.   {.}   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  .{.}.   |     :::|
         |:::     |   八.  |__________|   .八    |     :::|
         ゝ====イ                              ゝ====イ






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                     ,゙j  、 } jj:;:;:;i|;:{ ´イ   ,
                      i {  ヾV∥.:.:.:|:.ヤ ノjj  '
                   i| レ{、v},,」{,;_: .:l: :ヤ ゙∥ ,  i
                 ,jレ''"´   ´"'''~ 从ノ{  i:}
                  , ゛    ,.       `゙マハ}:}、
                 /     /,ィh、  ,ィ i    寸j `、
              ,:゜   / ,: ,ィ("^ー‐彳! ,i|       V  ゚。
                /   / ,:∥      リ/″       ;  '
              ,゙ {  ∥ア¨{{`    ..,,_,:゙ ,′イ    :   i
                乂:, i{{,′ {{ハ     ア`/x ;      ;   |
               {{ `}} x==ミ、乂i、,:゙/ /   ,′   ,′  |
              !! ∥:':':  ,   ‐=ミk /    ,:゙j  : |    いい子達だったなー。
             ⅱ 从        :':':':':.冫ィ   / }  ; |
             八 {心、   {````^:,   ´.ノ,. イ^〉, ,゜ ; '    ああいう子達がいるから
               \ \{h、 ゜.,,___丿  _,.、、、、、ィ / /  / /
               ,. -ー=ミ==ニ¨/_,,.   / / ,∠} ′     支援してて良かったって思えるよ。
                  {○ΟCс/´ )=-――<フイ´/ ̄` ,
                 /〉c °、丶}‐く⌒ヽ ΟС Y゛       ゚,



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   立ち去った若者二人を思い、サーバルは頬を綻ばせる。

   そして一段高い玉座から、献上された剣へと視線を向けた。

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4591猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:51:34 ID:QWiZw7SV




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   白銀に輝く刀身には、古竜の魔力と複雑な術式が過剰なほど籠められている。

   千年以上前の遺跡からの発掘されたとは思えないほど、良質の保存状態。

   始めて見た筈の剣だが、記憶に引っかかりを感じ、隣へと顔を向けた。

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            { .,,_}   }:: :: ::.{:: :: :,   ⅵノ, :}
           ⅰ \ _、丶` ` ̄´"'''~ .,  / ::}
          !、ヽ`  ∧  ∧     ` 、 :;′
              、`   , /  `、/ ゚:,   ,    \\
.           、`   ,′           ', ':,   `、 ` 、
           ,:   ; jj :. :.      :,  }:, ゚:,    `、  、
.         ,'   {: 从:: ::[」 冂0  }: / ':, ,::.    ', ':,
.        ,゜  .: ::{ j{>‐=::.    ‐=ァ=‐- :, }:: :.   ゚, :, ゚:,
       ; .: .: ::∧{  \:, ::..  .:∥     }ノ: :: :. .  }  ':, ',      すっごい剣みたいだけど、
.        i{ .: :: :ハ  x⇒x`、:: :: ::/x⇒x、   ゚;: :: ::.  ;   ', ',
       i :, :: :: {:.;; ,゚ ,_)恣 ゚:, / __)恣 ゚,  .} :i : : , ゙  :. i ,    前にシェオール辺りで見たことある気がする……。
        {:: \:: {^  { i{{了}}  Ⅴ {{了}}i }  川; ィ'゙.::   ::.} '
        {::  \:, }  乂_ツ     乂_ツ   ノイ 丿 ::   :: } ¦    何で見たんだろ。
       }.::  :: i{ {      '           √ '´ /.::  .: ::j: ;
        {:,::.  :. 公、    ,.  、     ,.ィ{:: :: ‰    .: :/ ,′    アーカードちゃん、何か知らない?
        ∨、::.. 「「\`  .,_     _,.、rセ〔:::/}:: ̄]  彡 ゛∨
         `ヽノ  /С ` ミ=.,,. ´。O∨ ノ/フ''"´
               ,.{% ‰ {O }。 °。 ゚ }‐- .,
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   f⌒ヽy′/////////////////////////\
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//////////////////////////////_i|-‐|__/////∥     ふむ――――恐らくだが、剣匠の作品だろう。
//////////////////////////////弋ツノ/////〃
///////////////////////////// .|  //////'.            γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
////////////////////////  イ     ////丨'.         |   剣匠って、あの水橋パルスィちゃん?
///////////////////ヾ i/    、 ,     /////,'. '.        乂__________________..ノ
////////////////// ヽ ヽ'.   ー-- ‐ y ∧,.///\_'.
///////////////三|  |三∧ `  ̄   イ三/}/三三三    ああ、彼女が鍛えた対竜魔剣“月光”に良く似ている。
////////////三三ヘ \|  ヾ、 ー_/".}ナ }三三三三
///////∠三三三三|:ヘ   |.0,/}__λσ|' /三三三三      陛下、少々お下がりを。
/////〃三三三三三|:::ヘ .∨.. Y川i!Y.\| /'.三三三三
////7三三三三三三|::::::ヘ   イ川ミト   /:::::i三三三三
////{三三三三三三.|:::::::::ヘ  .爪川ハ  /::::::::|三三三三
三∨三三三三三三∥:::::::::ヘ 川川ハ_/:::::::::::|三三三三
三三三三三三三三|::::::::::::::::イ川川川ハ:::::::::::::|三三三三



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   赤い法衣をはためかせながら、名を呼ばれた宮廷魔術師はサーバルの横から一歩前に出た。

   庇うように前に立つ男の背を見つめながら、彼女自身も金髪から覗く獣耳をそばだてる。

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4592猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:52:54 ID:QWiZw7SV




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   アーカードが小さく呪文を詠唱し、囁きに近い声が謁見の間に反響した。

   直後に男の魔術が完成し、白銀の剣が淡く発光する。

   しばし明滅した後、光は消失した。

   満足気に頷くと、男が振り返る。

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            〃 ..:=彡--...
          _{{/::::::::::::::::::::::::`:.....
          ..:´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:...
.        /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::辷=ー
        /:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \__
.      /: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\___
.       /::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::ハハ::::::::::::::::::::::::::::::.,
      / {:::::::::: i:{f i{:::::::::::::::::/ー | :::::::::::::::::::::::::::::::,
.     { { :::::::::从、i{:::::::::::::: 代fぇ!:::::::::::: }::::::} ::|、::::     ……精査したが、やはり剣匠の作品だな。
        } :::::::::::::`i{::::::::::::::::|   l :∧::::/:::: ハ:::l | :;
       i:}::i{ :::::: 八 :: { ::::::|   |/  V゙|:::/ !/ |/     偏執的なまでに施された幾重もの対竜術式に、竜鱗の刀身。
.       从八:::::/  \{\ :!    7¨:::!/:\′
       /:( }/ 、\   }ノ  ´ ̄.:::::: /::::::.. \      これを作れる人物の心当たりは、私には一人しかおらんよ。
.    ..イ :::::::::\:\ \::`:...    ,′::::::::::::::::::::.. \
.    ::::| ::::::::::::::::\:\}0>:`:ー‐ :::::::::::::::::::::::::::::::::.. \
.    ::::| ::::::::::::::::::::::\:\ }レ'}} :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. \
.    ::::| ::::::::::::::::::::::::::::\{⌒ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. \






            ;′ N .|   | | レ   |
             i  」  |  | |   Z_  |
            | 冫 _L -┴- .._  く |
                l >"´ ハ  ハ    < .|.
              /    /∧V∧{      \ 丶
                / ′   ヽ i     \  \
         /   i         ∧  、   ヽ  ヽ
         ;′  | /-‐      -/‐- . }                  アーカードちゃんがそう言うなら間違いないねー。
           i   Ⅳ \ 、   /   }∧    l                    ホーリーアヴェンジャーズ
          ∧.  |、 ,x芯、ヽ / 芹芯x      ,         言われてみれば“聖霊騎士団”の人達が持ってた気もするし。
         ヽ | { iJハ  V  iJrハ } |  /     .
         |  \|   弋:ノ     弋r:ノ  j. イ}        |    物理的、魔術的な罠はなかった?
         |   八               ,__/      ;
         | 、   |丶.    t‐_ァ   _,.ィ′,       / ;′          f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
         |/`'‐- 」ヽ,ノ^''‐- .. -‐=Tヽ / |    _, イ/             |    なかったな。触っても安全だ。     |
               〈o ℃ 厂|o O 8l_ └ ´   ´           ゝ_________________ノ
             /| o 人人  。 〉| `ヽ
                /   7¨´  ||  ` ̄ i|   .



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   古くから王家に仕えてくれている忠臣の言葉を聞き、サーバルは玉座から立ち上がった。

   箱に納められた剣を、静かに手に取る。非常に軽く、握り心地も悪くはない。

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4593猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:53:55 ID:QWiZw7SV




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   しばらく様々な角度から眺めた後、慎重に留め金を外し、茎を露出させる。

   そこに大陸古語で幾つかの文言が刻まれていた。

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                          | |l ,〈 l| |
                          | |l 'ヒ l| |
                          | |l ;( l| |
                          | |l .:] l| |     f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
                          | |l ;〔 l| |     |   シィ、スゥ……シースって書いてあるね。     |
                          | |l ,< l| |     ゝ____________________ノ
                          | |l '」 l| |
                          | |l ;「 l| |
                          | |l '/ l| |




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   大陸古語、すでに常用語でなくなって久しく、今となっては読解できる者も少ない。

   個人的に魔王信仰の文献に触れる事の多いサーバルは、ある程度の読解が出来た。

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4594猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:54:35 ID:QWiZw7SV




                     ,,.
                     /:;;}  ,x、
                  /  :;;]  ,こ ゙:,
                     /  :;;;] ,こ  ´
                 /   .:;:;] ,こ   ゚,
                     ,:′  :.:.:.}′:   :
                ,′ⅵVv: :ノ .;ⅳノ ',
                    ; ≫  ,:   :;  そ j
               { ,>'''""""'''~ ., て jj
                  /   //ヽノヘ  \∥
            /  //{          〈
            、`   j{ム{.,,_   _j,∧ ', ^:,
           ,:゙/   ∧{ _,`、   /``ⅰ}  ',        昔鹵獲した聖霊騎士の装備にも
            /八  ,' 〃云Ν /云、 }イi  } :,
.          ∥  \,{ { r勿 }ノ r勿ハ 川 ノ ⅰ     同じ文字痕が合ったし、これで確定かな。
           ∥  i{ 、   ゜゚゜   ゜゚゜ ノ_,.ィ(  jj
         {   从 人   r ァ   /ノノ}   i}}      でも、そうだとすると噂は本当だったんだねー。
            V` .,{⌒ γニ‐ __,,,. イ´ ノ  /,リ
        ノYヽ  \{i{゚。%Г「。с }  フ__,,.イ /
        〈 、 i ノつ ,:´(__,,. '冖 .,_ )< ̄  !'
       ∨⌒{゙´ノ 、 j    |   ̄{ `:,_
          ⅰ  V  `;    j     !  ',}
        !  ':,  { ⅰ ¦    i /ヘ






                        , ィ彡}
                      /彡イノ  ト、  ト、
       ,r≠         (/i(___ ヾ\ゞヽ
     //  f⌒ヽ       ゙ヾ///////フナ////\
    '1!|{   ト、_____r≦i//////////////∧
      \\ `ー三三三ァ/////////////////////`ヽ
      `ーミ三彡//////////////////////////////∧
    ニヽ   ` ̄{/づ/////////////////////////////∧
      ヾ≧x1__二ソi////////////////////////////∧     /  水橋パルスィが不老の剣匠という噂かな?
      !////////////////////////////i//|!////////}    /彡
      _乂//ト-=≦////////////////// | |/ |∨///// ∧  / ∠  不老など吸血種やエルフなら珍しくもなかろう。
    r=≠ \{  >//////////////////|_i|-‐|__∨/ r<//∧
.     )爪ー=≦三彡///////////木ソ/////|ヒ弋ツノ }//} }///\      それは国王陛下ならよくご存知ではないかね?
   //////////////////////// ///∧//|  ̄   |//|ノ//////\_
   /////////////////////// ムイ}/  \ト、     |/////////////  f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
    / ̄ ̄Y////////二ソ//∧ | /   | │ \  |//////////////  |   女性に年齢は禁句だよ、アーカードちゃん。   |
      /{_}/メ≠} /==フ人/{ ヽ ヽ_ヽ_'_/ イ//∧ヽ ̄: :==<  ゝ_____________________.ノ
    _i/二ニ-‐  ̄: : ::/イ: : ヾ\{∧`ー三─ '/人/ {: : l l: : : : : : : :
     ̄ : : : : : : : : : // : : : : | ̄\. \   //  /Y : : ヘヽ: : : : : : :       おっと、これは失礼。
   : : : : : : : : : : : / /: : : : : : : :|   ゝ、  ̄ /   / }: : : : ヘ ',: : : : : :
   : : : : : : : : : : / /: : : : : : : : :i.0 ,イヘ  } /λ σ/  |: : : : : :ヘ ',: : : : :



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   国が誇る三賢者の惚けた口調に、サーバルは苦笑した。

   確かに大陸には永い寿命を持つ種族も居る。

   彼女自身もエルフの血を濃く受け継いだ影響で、獣人種族としては外見以上に長く生きていた。

   聖王の時代、神話域から生きる者も、大陸中を探せば数名は見つかるだろう。

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4595 :梱包済みのやる夫:2017/11/01(水) 23:54:43 ID:bYgK5LF/

また白子製の剣がw

4596猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:55:34 ID:QWiZw7SV




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   不老の剣匠、確かに神秘的な存在だ。

   だが獣人とエルフの混血女王は緩く首を振り、吸血鬼の魔術師の目を見つめた。

   耳にしていた噂はそれではない。

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                                        ヘ    /〉、
                                       V〉‐-、ノノ_7i
             / { }ヽ lヘ`¨ .     /イ ハ l/ヽ∠ ,          、-、  _ ヽゝr'
            \ / リ ヽ. ー ´ /レ' /イ /`¨´        ヽ' lr'} 「
             \ )、 }ート; - ´  l 八 ヽ{ゝ          _  廴__ノ ,
                 -<⌒V \    lヾ  }``        ,-<^i'´  γ ヽ ,′
                 /::::::::::\ `丶 \   {  ;\       ゝノ´   ゝ-' ,′
             {::::::::::::::::::ヽ    ヾニノ/:::::::ヽ  __  { l.{     ′l l.    , -― 、
          _,∠:::::::::::::::::::';::::トーヘ´f二ゝ-- ‐┴ ´   ∧ヽ\_.  ,′ l 、__ノ  i  /ヽ
       _. : :´: : : : \::::::::::::::;:::l X l::{  `ヽ.    /  \}_  ̄|  ヽ .\__ ノ / ,′
        `丶: : : : : : : : ̄ ̄ i:::l X l/  ヽ   \ (        ̄ヘ.   `ー-、_, -'´/
           丶: : : : : : :_: -l`:l  /    i ヽ `¨ ン_        ヽ ___ ,  イ
              _ノ>-r   l::::!/__     !  i__/::/ ̄ フ
            /:::::::::::::::l___l::ノ: : : :/\__∠:::::::/ : : : /
          ヽ:::::;:::‐―ヽ___}: : : :/: : : /: : : : :f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
           Y ̄`ヽ/´ ヽ  フ/: : : /::|: : :  |   私が言いたかったのは水橋パルスィが古竜の生き残り、って噂。  |
       __∠    }  ヽ  }: : : :/:::ノ ̄) ゝ_____________________________ノ
―----‐: :´: : : : : : : ` ̄ ´ }   `(` ー---})ヽハ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ \  ヽ__ノヽ_ ノ
: : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : }  ヽ  {: : : : :`丶(






      /  llll  llll `、
     /  llll llll  `、
     /   | V |   `、
    l    | .! |    `i
     {   /   l    |
    | _,,.;:--`''ー、..,, /
    y   ハ、,ハ   `:、
    イ  i ィ      ,、 、 ミヽ
  //  l A     Nヽ l  ヾヽ       魔剣を生み出した竜王ボーラスを退治した聖王達は
 ∥  .∧「`:、   ノ ̄ }}   |ミi
.∥ヽ λ _\ /_  l  ノ l |     “シース”という古竜が鍛えた武具を纏っていた、って
.ll  `、( .´r刎` ´r刎` レイ´  |.|
{ |   {λ  ̄r.r、  ̄  レノ  / .l      伝説にあったよね?
 \ ┌、`>/´///,__,.イ´ ∠  人/
     .(´    /.ィ´ヘレ´ ̄
    /´)  /⊥_〈`:、
   ∠/ /  ||   |



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4597猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:56:54 ID:QWiZw7SV




              {: .,,V   ,: :: :: :: ::{  V{ ::}
             {:\_、丶 `` ̄´"'~ ., ア ]
              {i, '゛  / /^\ノヘ   `' ∥
          。゜   {        ':,   ゜、
.          。゜  ∥ i゚,  「 〉r┐  i ∧ ':, `、
          /   .:i{ 厶-‐ ′┘ ‐ゥく :,ⅰ  ゙:,            そしてこの竜鱗を加工した剣は、
          ‰ . : ::∧{  \`、    /  ` } j :.   ',
       / { .: : : ′`,x⇒x`ヽ  /⇒x ノヘ :: : . }:,        水橋パルスィの作品。
.       η人 : :ⅰ { r勿i  V/ir勿i }  }:: : . ノ ',
       ∥  )h、 {:,  リりリ    リりリ   .:ノ_,. ゜ ヤ        不老の噂と合わせて考えると、
     ∥   ::{{ てi      '      ;ヽ 7:::   }
.     i{{: :   ::心.,,,.、   ┌‐- 、    ノ,.ィリ::  ∥,        別人と言うより――――
.     {人: :   乂:: :ニ‐ ..,,_ー―'_,,.、rf〔:: :ノ.:  .:jj :}
.     ヤ / .,,_ {⌒:: ::㌍ミハ  ̄ {=ミ:: :: :: ::フ _,. ィ /
        ′   `ヽ、 {。% ヽ-/。с Y;;/ ̄   ′
             γ ノ °>}8{<。° V ヽ
              ,′(_,,.、丶` 丁`  .,,__ノ  ゚,
              ,′ ∥    ]     ⅱ   ',
            トj{_  j{     |     ⅱ_,,.斗 ┐
            |   ̄{      ]     「    {






               /.::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::.`ヽ
                .::::::::::::::::;i_i::::l‐i-i::ハ::::::::::::i
              /.:::::::::::::/[l::|::::|,rッく::::::::::::::::l        _        ご名答。
        . -、ー=彡'.::::::::::ィゞ从:::ゝ ̄ }i:::::::::::::l       { \
ヽ    / /`Y´.:::イ::::::::::(\〈{`ヽ. 从:::::::::::|     { \  \{     彼女は造物主に創られた原初の存在、竜王だ。
 }.  / / /人 i{ |::::::::::::.ヽ_,_-‐=-' ノ}::::::::::::..      ∧  \
 }/ / / , く  ヽ:|::::i::::::::::ト´ -‐'  ハ::::::::::::::..    { ' .  ヽ     もっとも本人は、一般人と変わらない力なき存在ゆえ
〃  ' / / ノ  ノ::l::::i::::::::::}ト.、   //::::::::::::::::.\  |、 ヽ
 、    ' /ー=彡::l::::|:::::::::「\>-='/.:::::::∧:::::::::::::`ヽ| \ _ヽノ     失敗作と断じられた、と言っていたがね。
 : .ヽ  _/      |::l::::|:::::::::lニ厶=‐<イi::::;′:ヽ._:::::::::::人  . : : : :
 : : : : : /     |:::::i:|:::::::::ト^Y^ヽ/ ノリ:::l   ::::::::ト=ニ. __`ヽ : : : :     ちなみにあのシェオールの国家機密だ。
ー-=r '    ____」::::八:::::::.∨∧.:/彡:::::;リ .::::::::::i , , , , , /∧二ニ
ー-ァ′,.-< , , , , ,〃イ:::::ハ:::::::ハi「:.:.\l::::::i:! .::::::::::::. .:::::::/∧::{7 ノ
:∨  /∧::::::::::::/{ {八:' /}::::::|∧:.:.:.:.:从{八‐- ... _::::::. .::://.::::.Vくo
::::\, /.::::ヽ::/.:::::乂:/ //}::|リ{:.:.\:.:.:.:.)ヽ:.:.:.:.:.:.:/.:::::::∨ ::::::::::|  >'
o::/,'.:::::::/.::::::::::::/ //八l  》、:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:./.::::::::::::V.::::::::::l/o::
:/ /.:::/.:::::::::::::::   .::::{ {:::{  || \:.:.:.\:.:.:.:.:く::::::::::::::::::ヽ::::::〈::::::::::
' .::/.::::::::::::::::::  .:::::::Vl:人 /,=   ).:.:.:.:.)ー-、:.:ヽ-=ニ二_:::::::::.\:::::
:::::::`二ニ=-、::::   ::::::::::(  //  /ー‐‐く    )'⌒::::::::::::/.::::::::::::∧::



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   正解だと慇懃に答えると、アーカードは恭しく頭を垂れた。

   唐突な暴露話にサーバルは苦笑いするしかない。

   忠臣だが隠し事の多い彼には、もっと色々と話して欲しいものだと思う。

   が、あちらからすれば必要な伝承のみを言えば良い、との考えなのだろう。

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4598猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:57:55 ID:QWiZw7SV




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   古竜、この大陸でもっとも完成され、もっとも力を持ち、それ故に絶滅した伝説上の存在。

   彼らの末路に思いを馳せたくなるが、“剣匠”水橋パルスィの正体が何者であるかは些事だ。

   そう思えばアーカードが彼女の正体について伝えなかったのも、納得できた。

   脇に逸れた話題を戻すため、サーバルは口を開く。

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             /  /     / 厶イ \}/:ノ {::}    \/
            // :/      /       ´   ':j     ',
        / /  :/    / イ           }:      ',
         / /   :/    イ _/_j{          } ∧ i    ',
.       / /   :|     :/ { /⌒ト-、{      // | |    i
      / /    {    /  リィ≠ミ、 ',    ,斗‐一 | |    |
       / |    ゝ  | 〃 んハ \}   ,ィ=ミ、  | /:     |       そっかー……。
.     |  |      :i\ :| {{ {rtjヘ}   |  ,ん:ハ Y /イ}    .イ
.     | ∧    {\「` ` vこソ  |/{rtjヘ} }} /^}'   / |      ならシェオールの返還要請に応じる必要は
      ∨ \  ト > j{            vこソ ' /ハノ   / ;
          \ { V^\      '       r‐イ-=彡  /       やっぱりあるよね。
       __   /⌒}}`ヽ)h。   r― 、     ノ/ノ     /}
      ∠) `'<   ∥/⌒ヽ)h。.こ´__ .。s≦ ´ </  .//
.     / o      \〃/ ゚o。 ゚o。`>‐「イ 。o゚ } ヽ  } __ .ィi( }/






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:i:i:/⌒):i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::八  ‘ーソ:i:iリ
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 ̄ ̄アニニニ/ニニ>、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ア:.}:.:.:Vニ> ´
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   大陸の盟主国とのやり取りを思い出したのか、アーカードは肩をすくめた。

   ティルナ・ノグには豊富な地下資源と遊牧を好む民が多く存在するため、遺跡を発見する確率が比較的高い。

   そのため国では探索及び発掘を行う冒険者を、厳重な審査の上でだが、雇用・支援していた。

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4599猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/01(水) 23:58:54 ID:QWiZw7SV




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ニ∨         厶三二=込  /ニY三三ニ,/ xく\ _-三三v二二二三三三_______/::/-=二三三
二}         ノ^Y7⌒ ニ/\ 厂ニ}三三=/ / く_/_-ニ二/ :/ ̄ ̄ ̄: : : : : : : : : : : ノ三∨:〉二三三
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三∨⌒丶、ィ'⌒ヽ/ 7ニ=- ,「    寸二--/ / _-二三三∨ / . . . : : : : : : : :__: : : : : :/三ニφv=二
-<jーーーーーーーィi{ _-ニ三川三-   〈ニ/二- -=二三三∨ /   . . : : : : ::xく j.:.:.:.:.:.:/三ニφ マ二Ξ
-=ニ\: : : : : : : :7乂__彡'二7'⌒     ∨三三Lニとつ(___)>ニ7γ´ ̄`ヽ_、く_ノ´ハ.:.:/三- φ ^∨二
-=ニ〈ニ乂_  __7二ニ=- ∨ -     ∨ニ|i:|8ニ8=-弓竺⊆⊇So。。。oく_ノ⌒7三∨ニ「 φ   {三ニ
三三) ̄ ̄ ̄ア √>-ミ/ ニニ __  _彡, |i:|8~^8 ー{ { ‡  } }二ニ=─-=こ -}-三三Г φ {   寸三
 ̄    _彡' ノ イ(_)   Y三=-__ノ  _.彡,|i:|゚∞゚  乂_ノ ノ~^ ─-=|i:i:i:|i:,こ三三L。o゚  乂__丿 ヘ
⌒丶、(⌒)三二イ( ' (_)' ノ三「 ̄   __彡ヘニ=- _  `¨¨´       |i:i:i:|/二三三「 ノ´  辷⌒
   ```二_ 乂二うイ⌒ ≠二三三二-⌒ ー=こニ=-   ,_       |i:i:/_-⌒ー三{     _」   ̄
 - __   ◯辷う⌒_,。o∞∞∞∞∞∞∞。_   ─~^''‐=こ三ニ=- ._|i:iヒ三「 _二j  ー==三  Ξ
     o@ぅ) ,。c∬∞∞∞∞∞∞∞∞゚ --二二-_   ``'ー=こ:|i:ノ二_三三〈⌒ _-三_



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   雇った冒険者達が発掘した物の中に、他国由来の物が見つかる事もない訳ではない。

   曰く付きの品を秘匿しないかとシェオールが警戒するのは、残念ながら理解できる感情だ。

   冒険者には発掘した品は検査と鑑別するよう通達してはいるが、誰もが遵守するわけではない。

   財宝の魅力に魔が差し、持ち逃げしてしまう者達も少数ながら存在した。

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4600猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:00:05 ID:XC2AoH+F




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   合理的に考えれば国家を敵に廻すのは愚考だと分かりそうなものだ。

   しかし、全ての人間に常に理性的で在れというのは酷だろう。

   自身の考えで僅かに気落ちするサーバルを無視し、アーカードは話を続けた。

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                   __`ヾミー─- 、. ト、
          ー----─zー::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ弋辷''
       ー==ニニ  ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
             `゙>:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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         __ ,ィ彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::小::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
  ー-===ニ二::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ィ、,N_}__|:::::::::::::::r==、:::::::::::::::|
        /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|Xj~___,|:::::::::::::::| {イ/::::::::::::::|        剣匠がシェオールに居ついてもう随分になるが、
        /::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|Xt_)ノj|::::::::::::::| )/::::::::::::::::ト
      /::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧::::|  ''' jハ::::::::::::|Y:::::::::::::::::::|         それまでは各地で隠遁していたと聞く。
.     /:/,イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ 弋|    ノ |イ{:::::j |从ハ:::::::::::|
    /イ ./|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` ̄::ア_`      j i |:/ | ソ ヽ:::::::トー-      今回調査されたのは千年前の遺跡、
  __ノ | | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`rニ=一  イ'  イ  :.  ソヽ|
      |   |::::::::::::;ィ:::从::ム:::::::::::::::::::::::`7     ...:::    :   ├-、      初代魔王・モードレッド王の大陸混乱期だ。
     i  |:::::::::/ jイ{:::イ |::::::::::::::::::::::::|     ィ:::::::::,ィ7ニニニニア辷ニフ¨ヽ
          |::::::/   |::::| .|:::::::::::∧::::::::`辷彡|>'' //<彡彡'''    弋
          |:::/   ハ:::| ハ::::::::/ ヽ::::/:::::L__{{.o //ニ=ー<        >ー
        .jイ     ソ   |::::/   ハノ::::Y´` ヽ彡<.        _彡''´






   |    ハ      {  |ヽ (   ⌒ヽ          ヽ    ∨/
  ∧   :| |      ',  \_人                   }      戦乱のごたごたで遺跡に置き忘れて、
.   ∧  | \     \     ト、       r‐ 、    /
    ∧ :|  \    :{⌒ヽ.   { _〕≧s。.    ` ´ .ィi〔/       そのまま回収できなかった、か……。
.      ∨    \‐=ミ\_ \ .jレ{,ノ___   `7 ‐-<\}/



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   剣の刃を撫でながら、サーバルは嘆息した。

   大陸は“一つの魔剣”の力で初代魔王が誕生して以来、現代までの千年間は戦乱続きだ。

   歴代魔王との戦闘により、地形が変わる事も珍しくはない。

   ティルナ・ノグも建国から三百年以上になるが、魔王現出の度に地図を書き換えていた。

   この状況下で、一般人とそう変わらない存在が個人で遺跡を発掘をする事はほぼ自殺と同義だ。

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4601猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:00:55 ID:XC2AoH+F




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   手元の剣をじっと見つめる、対竜概念を幾重にも纏った希少な兵装。

   シェオールから返還要請に対し、平素なら否と言うつもりはない。

   むしろシェオールの王ローズレッドとの友好のため、率先して返しただろう。

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                   /..‐-‐━・・‐-....、..........._.... -―━━==ミ、
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                l.|/...........ト、l\......ヽ /,.t‐ァ´::}ノ \ト_,ノ_,-====ァ━―--、
                 |.|'.ト.......‐l―- \...´/_ ゞ‐''´ f´守三三二二二二二二二三ニ〉
                N...'..\...lrt‐ァ::j. \..\   rく{ r、\三三三三三三三三三7_
               {ヘ...'......\、 ゞ′l \..\  !、  V/>、ヾ二二三三三三三ニ/=f
          _  _,,,ヽ.ト、..、....\  ー  `_、\.λ', V,/∧∨二二二二三三/二ミ、
          ハ二二二>≦ニ`ヽ..ト..`ュ.、_ ´ ‐ `ソ‐l ', V//∧∨二二二二二三二二\
         〃^>、寸ニ{^ヾ二二三ヾ≧、寸>ーイ_ -‐l ', ゞ‐「l―ミ二二二二○三ニ○三ニ、
          〃////,、寸!`、V二二「    厶ク´ ̄7:-‐ l,r「}  〔〕 __)三0二二二二三三三ニヽ
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        ゚:, ノ     ,′゚:,   ト、 |心, ;
         ({    /   j:, /i ) 川 }ノ     ……月光の解析は?
         !  ,(   ノ心ノ彡'ノノ
           イ,. \∧^< ノ´              f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
           {{  }゜ }\ \__               |    軽い解析情報なら王立学院に送ってあるが。   |
               j-‐ ¬ }', \,.>}              ゝ______________________ノ
           }、。c/^^ } }  {
             乂 ゚。{-‐=ニ{^:,   :,        そっか……。
            / 。 j゜ ゚゜ ゚{ :,  ゚,
           ,゙。゚。/。°сc`ヽ:,  ;



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   だが大陸の現状と自国民達の事を考えれば、それが最善だろうか?

   目を瞑り、しばし逡巡した後、サーバルは傍に立つアーカードに向き直った。

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4602猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:01:35 ID:XC2AoH+F




.         ;  ミ、  :; : :} : : {  ノ  }
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        , '゙}、丶`   /\ /!:,  `゙'、
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.  ,' ,'  {  .: .: :/{ 「\ ̄: .  丁^ i }:. j
.  ,゙ ,゜  :, :: ::∥ N  ^ 、:; :: .:/  ノイ: : ;}
  ;  i :  :`、 :: :i{       ヽ::,:′   }:}:: :ノ}
  { :{: :  ::{:,\ ':, “^^^`  "´^^”{ノ/ ;}
  :, {:, :.   :.V心.,{`            }´  ∥      じゃあ、これは要請通り返却しよっか。
   ゚:{^ 、:.  ト{へ^h。,_  tー‐ァ _,,. イ} .:从{
      ≫ {⌒¨¨ Y´ `ヽ--=⌒Y¨ヽく
.      {;.;. ; ; x-┬〉%‐ァ}8}=‐ ゚卜、; ;}
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    ー=≠´                    } } } i ハ/      リト、 }   i{
     //               ハハ,   ヾ=ァ=≠匕厶     | う /   八
     /    乂      =≠ヘ.   VXィ弋ヅフl|     ! リr'_/   八
      /    ./  !.        代ツ>ト、  ト`ニ二| l|    i|/ |「   {
    i   ≠   ノ.        V,不ト、\八   ノノ|i   l八 八    `丶、         ……いいのか?
    l 〃../  /        ∧ ,′\ヽ `ヽ  |l   | /{爪ハ八  ト、ヽ.
    iハ /./            ∨   _  )   从  i.l /   l |ミi )ハ〉〉〉 〉       他の三賢人や長老達、賢人衆に
    { 乂            i ||  `¬'>_____、ハ V    ノ |ミ|.:// ,//
    /           i l |八  |i ハ^こ二  ̄ /  }.イl     l//          意見を求めなくても。
   /  /     i   i l | ト、ハ l.|l{/∧      /ニリ    //
. /  .イイ   /i i |   { .乂乂> ァ川Fニ弍、___ /ニ〃  //
(( Y´ ノノ . .イ八Ⅵ、  \ //〃i.|  八_乂>{{ニニ i{ /{/
  し'//i (( |  ヽヽ>、  く,/{{八ゝ/ /≠/∧ニ /o リ    /
    {{ハ_.`斗=ニ二   )  } 从   /≠{ 〈/o_,X〃>='′   //
    ∧V⌒ヽ.|     /)  ノ   ハ/≠{ {  {>'⌒''<二ニ=‐-≠ /
  〃 / /  i|    / イ /{   /≠{ { {   〉'⌒  `Y´-=ニ./
  / / /   ノ  /  ,ノ′丿  // /{ { { xく⌒ヽ. _/ ̄  /
/ / / / /   /  (   // /厶<´  ノ ハ/ニ=- /



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   サーバルの決定に、アーカードは僅かに顔を顰める。

   相手の、国を支える賢人の懸念は理解できた。

   ティルナ・ノグ国王かつ猟王である自分の意見は、この国において最も尊重される。

   最大の権力者、独裁者になる事も可能だ。

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4603猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:02:35 ID:XC2AoH+F




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   だが意思の全てを強引に押し通すべきでない事も、

   かつ対竜兵器は現在非常に魅力的な武器である事も理解している。

   元々独裁など望んではいない、相手の言葉はそうならぬよう常に気を引き締めろという忠告だと受け止めた。

   相好を崩し、アーカードの目を見つめる。

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              | l   ,.. -‐'' ┴─'- 、.リ
             _{ i/     /\/ヽ、 \
           . '´/                \
        / //    /  / !      i     ヽ
.        /   .i     {  ,k‐‐、     j ハ.    :
       /     {    ハ { ヽ{     'Tヘ ! }  i     大丈夫、ちゃんと皆に意見は聞くよ。
.      /    ∧    i  Vf茫vヽ.i  /_,,  } /  ,'
     / /   / /⌒ヽ { 〃 hノvリ }/ 衍i, ハ  ./      けど、アッチの研究は上手くいってるんだよね?
     ,'  i    { iて ヽゝ  弋.ソ    hiリ j  /
.    {   !    ゝ ゝ           ' ゙-' 〈 ,イ      f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
    ハ  ハ      `¨\      、 _,     ノ´ .}       |   幾つか試作品がまずまずの戦果を上げているそうだ。  |
     ヽ{ {\  {   i  `>        _. イハ リ       ゝ_________________________ ノ
        \{ \{V\ハ_,/⌒ヽ`{ ̄ノ,へ ノ jノ
           /, -=ゝ{o O ゚ }⌒Yo O}           そ、ならこの剣はティルナ・ノグには必要のない、
          /o/  .||ノ o oム__ノ o 〈
          /   /    ||ゝ--‐'´|| `゙'、-'ヽ          過ぎた戦う力だと思わない?






      __        i}i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`ー======彡i:i:i:i:i: |
    /⌒ヽ   \  |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::iノ
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 )i:i:i>         | /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:三ミ、 _..<
i:i:i:/       ヽ. |{{i:i:i:i:i从i:i:i:i:\i:i:i:ヽ:.i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\ /         ……確かに、その通りだ。
i:i/  _____      ∨i{{i:i:i:/⌒>,i:i:i:iィftzァi:乂:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/    _,,
i:{  \i:i:i:iミ、     乂i:i:i:iゝ /,ィ気i:ト、 \. Ⅶi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:从i/                分かった、一度皆を参集し、
i:乂   Ⅶi:i:i:i:\    ㍉i {\`¨  ゝ'.,=、ノ }i:i:i:iト、i:i:i:i:i:i:i:{ {/  /
  ヽ   Ⅶi:ヽ⌒\    `⌒Yi\ .、/イ   |}i:i: | i乂i:i:i:i: {/   /  /          陛下の方針で話を進めよう。
      Ⅶi:i:}   .\     ノ\|i\    八i ノ {i:i:i:ヽ.i:i:{   / /   _,
┌======|i:i:i:i\    ,ィ======}=} i>== ′iト、zzzzzzzi/ /./  , -'"
..|i:i:i:i:r==ⅵ\i:i:i:Y   /   \ \ ミ三双ソノヽ_,..、-''" .イ , -'"
..|i:i:i:i:ゝ    \i:}  ./i /⌒\ヽ \ ㍉`ー{__/ -=≦  -''"_____,..-''



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   納得したとアーカードは一礼すると、影へと身を溶かし謁見の間から姿を消した。

   過ぎた力は身を滅ぼす――――ティルナ・ノグの格言であり、大陸の常識だ。

   それは所有者に最強の力を与え、あらゆる野望を成就出来ると錯覚させて来た“一つの魔剣”が証明している。

   静かに息を吐いたサーバルの耳に、礼拝の時間を告げる鐘の音が届いた。

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4604猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:03:34 ID:XC2AoH+F





                         _________
                …… … ────────────── … ……
      …  ─ ── ─── ──────────────── ─── ──  ─…

・  ━  ━━ ━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━  ━  ・



















                        f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
                        |    月光を返却ぅ? 随分と余裕があるのね、貴方。    |
                        ゝ________________________ ノ













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4605猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:04:24 ID:XC2AoH+F




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   開口一番に出てきたパルスィの皮肉に、サーバルは天井を思わず見上げた。

   聞き間違いであることを信仰する魔王達に祈り、もう一度彼女に視線を戻す。

   が、相手の不機嫌顔が変わらずある現実に、内心で呻いた。

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             i  」  |  | |   Z_  |
            | 冫 _L -┴- .._  く |
                l >"´ ハ  ハ    < .|.
              /    /∧V∧{      \ 丶
                / ′   ヽ i     \  \
         /   i         ∧  、   ヽ  ヽ
         ;′  | /-‐      -/‐- . }
           i   Ⅳ \ 、   /   }∧    l       (い、いきなりかぁ……)
          ∧.  |、 ,x芯、ヽ / 芹芯x      ,
         ヽ | { iJハ  V  iJrハ } |  /     .  (でも不機嫌の原因は竜種系の傲慢さとは違うっぽいかな?)
         |  \|   弋:ノ     弋r:ノ  j. イ}        |
         |   八             u. ,__/      ;    (見た感じ、肉体的な強さは一般兵と同じくらいだろうし)
         | 、   |丶.    t‐_ァ   _,.ィ′,       / ;′
         |/`'‐- 」ヽ,ノ^''‐- .. -‐=Tヽ / |    _, イ/
               〈o ℃ 厂|o O 8l_ └ ´   ´
             /| o 人人  。 〉| `ヽ






                   -‐…、 ' ¨⌒  ヽ
              ,  ´⌒      r…、   \
             /    /   ヾ
            /  /  / /       \ \  \
            //,〈∨    {           iV    `r、
             {{ 〈∨    /;::   !    } i  ! V   }  レ〉
             i! !V   :;/ ノ::;ハ;_,レ   八j_j__V     }/}
           ! }i{ ! {:.:;i |フ ,ム;:从  ( 厶;Д `i  }   从
            从   ::;| / ,;似へ;:ヽ   代;;zチヾ} ,! /  \
           /  :え从:;!    rヘ }:::::::::::::::::::::::: ノレヘ从    ヽ
           :/ ィう::/    ノ::::` ,      .; リ と-`<  }     ああ妬ましい、妬ましいわ。
          {:Yィ⌒厂/   彳    _,、   イ {  厂 ⌒ヘ) イ
          ;     (辷Xマメス)>... `⌒~` イ::::i ハ       ノ
          V{  ; )      (,:::::` ¨ ´ {‐-リ ソヘ |     }
          ∧ ル’      ヽ>…'Y`¨  Y¨ ヽリi  } ノ
          ///V/         } 彡厶    ( 彡><
        /////{         |_{  入〆 ⌒ マ////>
       ///////∧        |;;;;;;ゝ ミ }     }/////∧
      ∧/////////|     /   i;;;;;;;;;;;;;;/      //V////∧
      {XV///////|     /    {x;;;ヾ;〃     ///∧/////ム
      ∨X∨/////∧― - _ ,∧Xヽ;;;{  j   (,////}/////i/ム
       ¨<XXXXXxi  ̄¨ ‐ イ///>j'}へノ ~'`,///八////j//>,
         ¨ ̄ヽ  ̄i       i/////,什//////////イ/i/////xX/
            ’.'`      /////木/////////イKXXXX>¨



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   怨嗟の呟きを放つパルスィを、サーバルは改めて観察する。

   目前の不老の剣匠にして古竜は、一見金髪の可憐な令嬢のように見えた。

   呪的耐火処理を施された作務衣に下にある肉体は、市井の少女と大差はない。

   露骨に睨みつけてくる彼女の迫力に気圧されたわけではないが、視線を逸らす。

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4606猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:05:38 ID:XC2AoH+F




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   通された鍛冶場はサーバルが想像していたものとは、少々かけ離れていた。

   最新鋭の機材が所狭しと立ち並び、一見すれば研究室だ。

   内装に視線を這わせながら、どう返事をしたものかと内心で悩んでいると、パルスィが音を立てて歩み寄る。

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                     .______________
 r―‐y  ____,             |}‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐{|
 l (三三}(0)_l              |}                        {|
 ゙ー‐:'__}__{_____.         |}                        {|
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  ||| ゚        .:|   r―yi . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |||      °(O)|ニニll=[0]'
  |||           ..::|   | ll:|
. [(ニ|::||         ..::゙|   | ll:|
  |||           ..|   | ll:|
  |||  .      .   |   | ll:|                 ___
  |||゚。       ::(O)|ニニll=[0]===:r―y       __夜// ̄ /
  |||.           ,|   | ll:|   |ll |  _   ./il・∀/__ /
  |||      。゚  ゙|   | ll:|=O .|ll |  [_~] / {ニ=====|,            _____
  { ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄}  | ll:|_ |ll__|  ||_||__`|| ̄| ̄ ̄ ̄|          /三三[iillll]/  ̄ |
_...|二二二二二二__:(((ニニ))ニ)_l_]二)_.]==|!_l|_|l|二|二二二|______|____|__|_
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             _
     ヾヽ、__,. -ー'´   ̄`丶.,
       >     _」 L      \       月光を返却してくれたことは感謝するけど、
     /      ┐┌      ヽ ヽ
    /     | |    ヽ     i  l       三大魔王が現出して、大陸の危機なの分かってる!?
    ,'      ! | l | l   _,.メ   |  |
    | | | l  |(ο )\!li|(ο )l |  ,!=ヽ'、     今、私の対竜兵装がどれだけ有効か
    レヽ|‐レ' |:::::::::::::::::::::::::::::/! |  | / |`
     / /,イ ∧::::::::::::::::::::::∠ノ   ヾ   ヽ     国王なら知ってる筈よね?!
    .l /ヾ! | !l`>-┬ =/   ノノ|ノ´` `
     '  `レヽ!,.-,‐7_ヽ/>/\!_            f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
            /:::::|/ニ∨:/Ⅹ/:::::::`i            |    も、もちろん知ってるよ。    |
          /:::∠ __ ∨X/:::::::::::::|、           ゝ______________ ノ
        く´\ /:::`ヽXy`X/::/__,.ゝ>



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   顔を近づけてくるパルスィに、頬を引きつらせつつサーバルは相槌を打つ。

   彼女の凄まじい腕前と武器の素晴らしさは、耳にタコが出来るほど説明を受けていた。

   が、初対面の相手に何故か明確な敵意を抱かれ、知らず背に冷や汗が流れる。

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4608猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:07:15 ID:XC2AoH+F




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   彼女の顔を見れば、恥辱か憤慨か、透き通るような白い肌に赤みが差している。

   国を離れ、シェオールにまで来て何故こんな事態になっているのか。

   戸惑いを覚えつつも、サーバルは言葉を選びながら、ゆっくりと口を開いた。

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            |;;;',  `''<
  、、、     l;;;;;', ハ  ヽ
  ヾ;;;;)h、    l.  V }ノノ  ヽ
   ', ヾ;;;''" `'く l  ∨  ミ-  }ヽ
    ', ミ ヽ、  ヽ >―――< ',<
    ', ミ  ヽ ,, ´    ,、 ` 、  `'< ` 、
    ', ノ,, /   ,、 ム气   ヽ   \ \
     ヘ /  / /ヾ,ア      ヽ   ヽ  ヽ
      /   /  { l     }_  ヘ   V  ヽ
    イ/  , |.   |    '´}\`ヽ ',   '/  ',
.       l   | | /´ ',   { . ソィ笊㍉、} }!  从   ,
     |   | | ハ ヽ  ∨〃{rU:カ }   //,  }! }     えーっと、どうして怒ってるのかな?
     |   | ヘ ,ィ笊ハ、 i{   ゞ-'' / / ,イノ/, /ソ
     |   | | ヘ.《乂:り`^'    u./イイ匕//.イ       月光を返却して欲しい、って要請を受けてたから
     |   V∧ h、    ' _ ,.へ ./゚。 >'''''''寸、
     |ハ  |//ヽ{/ハ、   ゝ- ' / o ゚ ′   V`ヽ    こうして返しに来たんだけど……。
.      }ヘ {ハ//ハ/≧=== 彡〈/ 。 l      ',o ゚ヽ
        ヽゝ   ヾ /´ヽo ソ八   |        }! () ア
                   /  /\/∨ヽ''|    ,' /}ヽ_ハ{






                   ''"         /   ヾー-、
      _        /          >'"       } ヽ `丶、
    /⌒ヽ\    /      /  /   /   } j  }    \
     _ __ヽヽ_ / /  / //   //   j    ハ ヽ ヽ  ヽ
   /   `ヽ、ヘ}ハ/ 〃  /  / /    //     ノ  / / }  、 ゙、 い
  ∥ / _ヽ   Y //  /   _/    //  /   /    /  ハ  }  } } i
  {  {/    \ l { { _ r--/ /   / /   /   イ  / } jl  j  }
 ィ 乂 {   _ rィ⌒/ γ// __,,/ l j / /   /  / /l,,, / ノ/j ノ  /
/ { { \ /⌒Yゞ弋ヾ `(⌒弋__j l l  / ー--/-‐フ"/ / // ノノ // ああ、もう! どうして分からないの?
{  `ー彡    ノ`"`""`~゙~~{  l| / //イ  / // /,xァj  /
乂__   ノ/ / /    /ノノ >i   λ {/  /~_,,,云=    ,ィリ ∥ /   私が作った爪牙、対竜兵装“月光”は
  `ー-‐>"  / /  /__/ λ  ゙、 气竺乏こ!::::::::::::::::::{シ,,、/癶
     /    λ{  < ̄     ゙、   \ `ミこジ,,x ::::::::::::::: ノ  }ヽ ヽ   三大魔王や邪龍、咎人に覿面に効果があるの!
     {     \    二ニ=---‐\ 、_`ミ- `⌒        ハ   }ノ
     乂       `ー-ミ   ヽ\    ̄ ヽ ̄         '" ノ  ノノ     聖霊騎士団も奥の手にしてるくらいなのに、
      `ト、       ヽ   い }    } }`'ー- ,,_    イ /彡"
     `''"_二‐-     } }  } 人  l ノノ   xく   / ̄廴 乂_ノ     この時勢で返却ってどういう訳!?
        乂__ノノ   ノ ノ  \__Yノl /  \/_) 〉)メ (     ̄
         `ー---彡-‐'"`''ー--‐へ `ー-‐/  ̄へ__
                         ̄ ̄



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   自慢とも非難ともつかない調子で叫ぶと、パルスィは勢い良く壁に掛かる大陸地図を指し示す。

   地図を見て現在の大陸情勢、世界の危機を改めて思い出し、サーバルは顔を顰めた。

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4609猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:08:24 ID:XC2AoH+F




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   現在大陸は、魔剣が吸収した怨嗟と怨霊が凝集して誕生した三大魔王の手により、滅亡の淵に立っている。

   人類廃絶、千年も争い続けた人の愚かさを断罪すべく、三大魔王は猛威を振るっていた。

   その一つが“始まりの傷跡”等の神殿と呼ばれる施設から、無限に生産される強大な邪龍達だ。

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: : , -―ー-、
/      `ー-、_: : : : : : : : : : : : __: : : : : : : : : : : : : : : :/`ヽ___: : : : : : : : : : : : : : :
             `ー―-、,-一'´    `ー―-、___ノ         `ヽ: : : : : : : : : : : :
  【ザナドゥ】          (                            `ヽ_: : : : : : : : :
                  `-、_                   ☆[王都]         }: : : : : : : :
        [地獄(跡地)]     \_,-、___    【ティルナ・ノグ】       / : : : : : : :
/ヽ_ノ⌒ヽ     ●           )      `ー、                 {: : : : : : : : :
        ヽ                (          }   /             /;;;; :__,-'
         \   /{        }         \_/{     /{         /;;;;;/
           `ー'  `ー―-、_,-'        \_/;;;ヽ__人/;;;{     /;;;;;/
                     _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _\__);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ_人/;;;;;;;/
                        ¦           `-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
                        ¦           _);【始まりの傷跡】;;;;;{ /  【ギムレー】
        【ヴォルラス新帝国(旧ホーライ)】    );;;;;;;;;;;;;;;;;;;●;;;;;;;;;;;;;;;;;/
                        ¦               ̄ヽ;;;;;;;;;;;;;[神殿];;;;;;;;;;;;{_






.      /: :/く: : : : : : ヽ\ ――{/:::::::ヽ/:⌒ヽ__{    __ \: : : : : :≧=‐---=:.≧: .、
      /: :/:}: : ヽ: : : : :八:::::、 /::/::⌒Y:::/⌒ヽ: : 〕 ̄ ̄  \ \≧s。,, : :::: : : : : : : : : :
.     /: :/: {===:}: : : :/: : ',⌒V:::/:i ̄ヽ彡/、Yヽ: | 〔      ,,  -ハ   ≧s。,,: : : : : : :
    : : :.': : i== /: : : /: :./ヽ: i:ゝ:个: ヽ: /ゞ'ノ:::}:: K ------=彡'    ',     つ/: : /
.    ': :/:  }==/: : : /:/    入::::个-:く/:: ̄ <: :| ヽ-=ミ __  ,,厶     /: /: : /: :
  /: :/:: : : /: : : : : :/    〈::::{/⌒Y:::\:::::: / } }   } ̄ ̄     ',  /: /:./:::.......
. /: :/:: : : /: :::: : /       ヽ:ヽ::::::イ: : : : Y<} 八 |、⌒ヽ  --<   ', /: :/: : : ::::::::
,,: : :/::::: : / : : /          ',::乂::へ::: :ノ:::< {: : :/'   \__,, -\   /..........::::::::::
: : /: ::::::ノ: :/            乂__,,彡イ::::|::< {: :/          ⌒/::::::::::::::::::::::/:
イ:::. : :::: /          _,,-=⌒ヽ〔_|::!::: !:::<ハ:{           / \: : : : ::: /...::::
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: : :\: :{           ̄ゝ-'  ̄ ̄  ゝ-===彡'



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   邪龍達は三大魔王の手先として人や物を焼き払い、多くの国を滅ぼしていた。

   この脅威は全ての神殿を破壊し、三大魔王を打倒しない限り続く。

   人類は幾つもの問題を抱えつつも、すでに多くの神殿を破壊し、反抗している。

   ――――ただ問題がそろそろ致命的になりかねない。

   サーバルは顔色が悪くなるのを自覚するが、パルスィは気にせずさらに捲くし立てる。

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4610猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:09:05 ID:XC2AoH+F




   、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
   )    ス タ ン ピ ー ド                              (
   )   邪龍の大量発生には処理能力的に対処が難しくても、  (
   )                                        (
..ヽ、 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ Y
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  〈 ,. : /  ミ`  i:ヽ: : ヘ从/  7 从 レ′ レ´从 レ 从,ィl,.仆、,ィ    ;:   :: : :    ;:       i リ       ; \
  ,ム ̄ ミ    |:/: : : 从   ∠_   __,,.. ._,..-__,,...._    レ.|,ィ ;:     : :   . . . . :     ,ハ{  :   :: . .   ヽ
   丿  ミ     //: : ' ノ    ,xイ'""~ `. : . :         ト、   ヾλ    ;:     : : : :     Y^{ : :   : :.. ::  ハ
 从仆川    | |: . : 从   フ . : . : . : . : . :    . : . : . :|弋    ゝ    _r~^V  : :    {: : {  ::    ; : _   ::}
         ノ.:|: : '从  彡. : . : . : . : . :     : . : . : . : .| 从   ゞ    {:{: : :.:/\  -‐ {: : : } ::   / ir'^Y : :{
  \   ,_,xィ彡:.:',',: 乂ゞイ : . : . : .   、.ヾ、    . : : : :// ̄ ̄: : \:::: \: : : :\: : : :\___ -='': : : : : : : /: : : :\
  三\ ( `ヽヽ.:.:.:ゝV/ . : . : :__,,. .-‐''"弋::ヽ     .  /: /: : ⌒ヾ: : : \ヽ: : : : : : : : i: : : : : \ : : : : : |ヽ ::::::{: : : : : : : :',
  三三  ヽ ヽ´  /: . : 丿         ` 、:`:、   . : : /: : : : : :ハ: : : :.:Y: : : : : : : : :|: : : /::::::\: : : :}:::::i :ノ: : : : : : : :.:',
  三三三 ヽ ヽ /. : /´           ト.:.:ト . : : /: : : : /: : :}: : : :人: : : : : : :.八:/:::::/: : : ヽ:/\:}: __ へ: : : : ',
  三三三三三:::/¨\ニ>'"三三三三∨Ⅵ∧ニ三三 /: : :./: : : : ノ: : : : : : \: : : :.:i:::::\/: : :/::::::}: : :Y>y'":::::::::\: :.:', ___
  三三三三三:/__人_\ニ三三三三三∨:/::::}三三  : : : : :  ̄ ̄: : :-=彡⌒ヾ: : : : |:::::::::{: : : :/::::/:ハ:::::::}_ノ⌒ヽ_:>:::::>-: :./
  =三三三三:/ /_人_〉:::\ニ三|\_三∨,ィ'"レ、/` -=≦〔: : : : _,、彡':\\: :}\: : 、:::::::ヽ: /::::/:ノ:- !:::::へ:::ヽ::: \ ,,斗 ''":./
.  \ニ三三三{:V\_,ノ人_≫爪:::::::::ソ从从ルルL_   --=≦: : : : /: :\: : :\: : : :)⌒ヽ::::::::/::::/::{:::::::::}':::/:::::〉 -r''"くゞへ:. :/
.    \三三三〉 ∨∨::::::∨ゞ、≧z、:::::廴O>从二>  、: :/:/: :.i _: : : : :≧=-=彡: : /: :\::::/: :ハ::::::/::/::::y'': : {::::::::::\: : :{: ',
.     \三三!三三三三三>=ー-x〈___:::::::`ヽ  : \: : : : : :{:__: : \_,,彡': : : : : : :≧= i/:: /::/:::::::i::::::: {:::::::::: ⌒ヽ八:',
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       /ニ三∧=三三三{三三{V ̄`ヽ:::∨_,/   : \: :.:\: ノ: : : : 7 ̄ ̄     ̄       ⅥV'V W vミ彡∨//::ノ : : :.:',
      /三三三:∧三三三:',ニ三|V::::::::::::.∨\    : : : \: :.:\: : : :/、                 }/ノ /:::/:::/ ∧/::ノ: : :/ : : : : :',
    ム三三三三 ∧=三三∧三:Ⅳ ::::::::∨ニ三〉  : : : : :.:\: :.:\:人: : ーへ_          ハイハ::/ハハハイ: : : : :/: : : : : :',: ',
    ∠´三三三三三=\jニ三∧三jⅣ::::::∨ニ三j    : : : : : : : :≧=-\  ---'''⌒         {≧=-=≦:'': : /-彡: : : : : : : :}: :',
    ∧三三三三;/`ー--一"乂ニ乂__,ノ三三/.    ::::::::::::::::::::::::::::::::::::\                乂 : : : : : : /   \: : : : : :.人:.:ヽ
.   /三\__ニ三イ        八ニ三/三三〈     :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \             `¨¨¨¨´      }: : : : : : : :\}
  /ニ三三<九´         、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ 人
                   )                                                         (
                   )   平素の邪龍の間引きは効率が上がるし、理論上三大魔王にも効果があるのよ! (
                   )                                                         (
                   ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ Y



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4611猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:10:05 ID:XC2AoH+F




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:: : : :  /   /   .           \
: :    /     /    ,|          、    ',
   _ノ     !メ、_,/ |  ,ハ  ∧|    |    |
    `'l ,!  / >ァ‐ト、!/  ∨ート、 /     !
     ∨|  /イ l ,rリ    'ーァテ'く|. /     !
    / |/ ○ ´ ̄  ,   l ,rハレ'L_  ,ハ      このご時勢なら中小国はこぞって欲しがるのに!
   /  o ゚ ,|    , -‐- 、 `'' ひ。r_,ノ   |
   !    .ノ ト,、   !/´ ̄ ハ   /´ O   /      それをあっさり返還するなんて……あぁ、もう!
   \ (  ノ .>、,    ノ , イ   i   /
    )'⌒ヽ>-‐rイ|`こて´_ノ ア ̄`ヽ(
      /、::::::::::ト、_[こン-‐<7::::::::::::::::/`7、
      〈Xヽ:::::::|X| ム ,-、.X/::::::::::::::::/X/ ハ     ,.、
      \X\:|/´l_/ ./、7::::::::::::::::/X/  _|  _/´l/ ,ハ
       |\ rイ ´    !::::::::::::::::/X//´ /´  '  /)
      ,r[_/|八     ノ|:::::::::!/、/,'/´「|    /´
      l>''´ ト、,_\‐イ|X|:::::::/|X/ /   ゝ'、__,. イ|
    /´       `ゝ_イ:!::/::::::::::レヘ |     `ー-'^ー' |






                ∧ ∧
            :;;;;.V.;;;;;.
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            ,゙.:.:.:.:.゚:,:.:.:.':,
.             ; : : : : : :, : : :,
           {      }  j}
            γ^:,,. ~'⌒⌒ヽ、.,_
            ,゙//    :   ', `、\
          , { {    j    .  :, ゚:,
        ,゜ :,}    ∧    ゚,   ト、 ',
        ゚:, ノ     ,′゚:,   ト、 |心, ;
         ({    /   j:, /i ) 川 }ノ     (まあ、あっさりに見える、のかな)
         !  ,(   ノ心ノ彡'ノノ
           イ,. \∧^< ノ´        (その辺りの認識の違いは、仕方ないよね)
           {{  }゜ }\ \__
               j-‐ ¬ }', \,.>}        (口ぶりからして、心配してくれているんだろうから)
           }、。c/^^ } }  {
             乂 ゚。{-‐=ニ{^:,   :,
            / 。 j゜ ゚゜ ゚{ :,  ゚,
           ,゙。゚。/。°сc`ヽ:,  ;
.             ,゙ ゚ ,:゙ с。°゚ °:,} {



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   毒づき、苛立ちを隠そうとしないパルスィの様子を見て、サーバルは肩を落とす。

   月光の持つ、邪龍特効の力については十分理解している。

   極めて高い戦果を上げている事も、有用性についても疑ってはいない。

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4612猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:11:04 ID:XC2AoH+F




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   ただ返還にも相応の理由がある。

   それをどう説明するか悩み、胸に溜まった重い息を吐き出した。

   パルスィの憤った理由にも察しはつくが、しかし一先ず問かける。

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                     ,,.
                     /:;;}  ,x、
                  /  :;;]  ,こ ゙:,
                     /  :;;;] ,こ  ´
                 /   .:;:;] ,こ   ゚,
                     ,:′  :.:.:.}′:   :
                ,′ⅵVv: :ノ .;ⅳノ ',
                    ; ≫  ,:   :;  そ j
               { ,>'''""""'''~ ., て jj
                  /   //ヽノヘ  \∥
            /  //{          〈
            、`   j{ム{.,,_   _j,∧ ', ^:,
           ,:゙/   ∧{ _,`、   /``ⅰ}  ',
            /八  ,' 〃云Ν /云、 }イi  } :
.          ∥  \,{ { r勿 }ノ r勿ハ 川 ノ ⅰ
           ∥  i{ 、   ゜゚゜   ゜゚゜ ノ_,.ィ(  jj      つまり、大陸の危機だから
         {   从 人   r ァ   /ノノ}   i}}
            V` .,{⌒ γニ‐ __,,,. イ´ ノ  /,リ        返却しなくても良かったのに、って事かな?
        ノYヽ  \{i{゚。%Г「。с }  フ__,,.イ /
        〈 、 i ノつ ,:´(__,,. '冖 .,_ )< ̄  !'
       ∨⌒{゙´ノ 、 j    |   ̄{ `:,_
          ⅰ  V  `;    j     !  ',}
        !  ':,  { ⅰ ¦    i /ヘ
           ゚,   ) ,. :, {  }   j  ノ゛   }
          \__,/ }‐┴‐┴-≠彳\   :,
                  ,゙  ><   {  `、  ` 、






                . -‐   ̄ ̄` .、_
           .   ´        、   `\
        /            \    }
.         /  /   /         ヽ    '.
        /  /    i           |    '.
.       /  f/ / /〃|           |     ',        そりゃ返して欲しいわよ。
    .,' . ,' |-l'--、!  /l斗|-|-|    i     i
    | ./ |  l.rtッ‐、| / };ハ|;ハハ!    i   イ/!        でも、人の生き死にが掛かっている以上、
    レ'i  |  | 、_ ハ/ r‐tッ―-、}   /  ノ/ト
     | ∧ {   ̄:::::::::::ヽ __冫/「 ̄アハ. >      今すぐ返せとは言わないわ。
     ∨,ハ  \        ̄ ̄ }  |イ´ /   /
       ∨\  >.、`__ . ィ  / /ノ  (       なのに、あぁ、その点も腹が立つ……!
         ) ! /∨ノ    }  ,イ/     )
         レ' V/:´i:X`[_7|´::|/X::::\  , /                             f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
          /:::::::::i:X/  !X:::::/:::::::::::}、/                            |    その点も?   |
          {_::::::::::::::l/ /  |X/::::::::::::::::::::::\                           ゝ_______ノ
           )::ン´::::<.,__/  |´:::::::::::::::::::::::::__》,
         {::::{:::::::::::/:::X\_」::::::::::::::::::::/´:::::::}       ええそうよ!
         メ、:丶:::::i:::X::::::::/::::::::::::::::::::::./:::::::::::{
        ヽx_::x「::::i::::::::X:/::::::::::::::::::::::f/:::::::::::::|
          i   }:::::l::X::::::i::::::::::::::::::::::〈::::::::::::::::::::ゝ
         l   {:::::i:::::::X:::l::::::::::::::::::::::::}::ー::::-::::イ



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4613猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:11:34 ID:XC2AoH+F




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   大きく手を振り感情を示す仕草が、サーバルには観客に演技を見せる役者めいて見えた。

   パルスィは勢いのまま、内心を率直に口にする。

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           , ∠        .
          /      \     \
.       /      ヽ.   ヽ       \
      /  ,.      ハ      ,   ),
.      /  , l       |      h . : ∧
    /   { |       |: .    :  八 : : : .
    / /  '. jV     ハ.{: :!: .  i.  ミh、〈  i
   ,Ⅸ: .  '.ハ,\: . . :| | V{\: :_ |. .  }ィム  |\
   Ⅵ ハ  廴{\ト、: :Ll斗fy=-rァ}j: : リ ∧: .ハ )         私が妬ましいのはね、
    {乂 | : :{ッv=ミx\{' ´代zツ' 〃 ,厶イjノ}く: :'(
    j}从:l{:込cvヅ///)  とつ 〃 /: :-く乂V : : ),        貴方達獣人や亜人が強いからよ。
    〃/j { \ ≧z  '     //.イ : . ハ }. )ハ.//
   / / ノ人_: :) ≧z.。_-rャ .ィ〔{: !/ ///: :/: :/く           月光を返すってことは使う必要がない、
.   //{ .:i: : 〃 込..__,r‐| 〔__,.人\∨//.イ / :ノ
  / /乂: :し/人{f''==-┘〔≧x__ヽ Y乂{. j/\_ \_          使わなくても邪龍をどうにか出来るってことでしょう?
. {. {   ).} {ハ) {\    ∨___rくノ/ 「 ̄/^`'く
. 乂z._彡′/ ,ハ      ∨{L/ |  |./     ^:
       ,   》x,      V〃 ̄| ̄/      !
       |  〈. >x.     ∨ _j__/        !
        j   l/\|ミh、    \_/ l          :
.      /     l\/|//ハ    'v′j/⌒'  /  i
     /  ∧  ∨\|///ハ     ∨[/{ ̄\/ / |
      /    j}  〈\/!///(∧    ∨  } ̄了V   !






              | |       | }  |   ||
              | l   ,.. -‐'' ┴─'- 、.リ
             _{ i/     /\/ヽ、 \     f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
           . '´/                \    |     その強者の余裕……ああ、妬ましいわ……!    |
        / //    /  / !      i     ヽ   ゝ_______________________ノ
.        /   .i     {  ,k‐‐、     j ハ.    :
       /     {    ハ { ヽ{     'Tヘ ! }  i
.      /    ∧    i  Vf茫vヽ.i  /_,,  } /  ,'
     / /   / /⌒ヽ { 〃 hノvリ }/ 衍i, ハ  ./
     ,'  i    { iて ヽゝ  弋.ソ    hiリ j  /
.    {   !    ゝ ゝ           ' ゙-' 〈 ,イ
    ハ  ハ      `¨\       _     ノ´ .}     強者の余裕、か……。
     ヽ{ {\  {   i  `>        _. イハ リ
        \{ \{V\ハ_,/⌒ヽ`{ ̄ノ,へ ノ jノ
           /, -=ゝ{o O ゚ }⌒Yo O}
          /o/  .||ノ o oム__ノ o 〈
          /   /    ||ゝ--‐'´|| `゙'、-'ヽ
         ゝo /!  ヽ.|l      ||   ヽ \
        `^´「 ̄ ̄`ヽ    ||     ljr‐‐'┐



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   パルスィは血が滲むほど指先を噛みながら、睨みつけてくる。

   やはり、という思いと言葉をサーバルは飲み込む。

   自分達への妬み、在り得ない感情ではないだろうと胸中で呟く。

   まさかその考えを読み取ったわけではあるまいが、パルスィが続けた。

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4614猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:12:15 ID:XC2AoH+F




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  ::::  :::                       ....:::::::::
   :::  ::       (ゝ ''"´ ̄ ̄`"''   、  ..:::....
    ::::::   , '"´ ̄ ̄   /`ヽ       `ヽ、  ::::.....
    :::   |   /    /            ヽ,    ::::::
     ::.   ; /   /  |          `ヽ   '.,
      ..  / '   ;' /|  ,|     |     ,ハ   ',
      _ノ  |   /| /\| /|  ハ '  |!   |   }
     ´ ̄|  '  /|斤'テ メ、| / |/   /    |   |   ....::::::
 ::::.......   '、 ∨o|八弋{}ノ レ' 、_/ _,,..イ、  ;ヽ、__ .; ...:::::
       く \| 7xx` ::::::::::::::::::ァ'テアlY  /ヽ.,__ /    ...:::  そうよ、私は貴方達の力が羨ましい。
   ギリ... / ` ア{     '    弋{}ノノ./`''ー 7
     //  ,  人    、_     xx‐oイ r_`> {        貴方達獣人の持つ戦闘兵器としての優れた身体能力が、
      レ| /   / \ / ノ`   / / ̄| ギリ..'、
       ∨`ヽr‐ r∨´二ヾ_,,.. イ  ,'  /  /   ヽ       魔王の系譜と蔑まれながらも
       ,. : '"´ ̄/ -─、リ  /|/| ,∠.,_/   ト、ハ
      ./: : : : : : ;   _ ‐、ノ-r く /レ'|!: : : :`ヽ、ノ ∨      ティルナ・ノグという大国を持つに至った結束が!
      /: : : : : :r-{  `ン-、こ}!イ /ム| : : : : : : :';
    r; : : : : : : | \ーr‐‐/ |ハ_|/X/: : : : : : : : }
    {X\: : : : : 、    ̄「  /  '、.X/: |: : : : : : : :|






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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:/ : : : : : : : : : : /  ヽ. `ヽ=:::::::::::::::::::ノ /     /;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/: : /: : : : : : : :
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;;;;;;;;;;:/: : : : : : : : : : : : :/`\     `  ̄ ̄ ̄ ´  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;|: : : : i: : : : : : : : :
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:/: : : : : : : : : : : : : : :/          `7      /  \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;|: : : :|: : : : : : : : :



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   と捲くし立てると、パルスィは椅子を潰しそうな勢いで腰を下ろした。

   視線だけを動かして荒れる彼女を見やり、サーバルは静かに嘆息する。

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4615 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 00:13:08 ID:KtzmpggU

まあ、それで死ぬ民草の命の数百数千よりも道理を重んじるのか、
無くてもどうにかする、出来うるか、って事だよね。
特に狩人とか規格外兵力だし


4616猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:13:54 ID:XC2AoH+F




               .,ヘ               .,ヘ                     ,ヘ               .,ヘ
..       .,ヘ     .,ハ';'ヽ、.           ,ハ';'ヽ、.              ,ハ';'ヽ、.           ,ハ';'ヽ、.
      ,ハ';'ヽ、.  ノハil;:ヽゝ . : .:,ハ      ノハil;:ヽゝ . : .:,..,ヘ       ノハil;:ヽゝ . : .:,ハ      ノハil;:ヽゝ . : .:,ハ
     ノハil;:ヽゝ,, ...: .:,ハ.ハ,ゝ..... ,フ;:,'ゝ-.,,, ノ'ノ,'ハハ,ゝ..... ,フ.ハ';'ヽ、  __,.,,, ノ'ノ,'ハハ,ゝ..... ,フ;:,'ゝ-.,,, ノ'ノ,'ハハ,ゝ..... ,フ;:,'ゝ-
...-.,,, ノ'ノ,'ハハ,ゝ..... ,フ;:,'ゝ-.゙ゝ, フ.:;ilゞ,ハ.:.....:.,ヘ'ヘ;;ハバゝ, ノハil;:ヽゝ    ノノ;:'ヘ;;ハバゝ, フ.:;ilゞ,ハ.:.....:.,ヘ'ヘ;;ハバゝ, フ.:;ilゞ,ハ.:.....
.,ハ.:.....:.,ヘ'ヘ;;ハバゝ, フ.:;ilゞ,ハ.:.....:.,ヘ.ハバゝ;>.:,ハ';'ヽ、 ゞ';'ヽ.ノ'ノ,'ハハ,ゝ ハ 彡゙;:.'ハヾゞ';'ヽヘ;;ハバゝ;>.:,ハ';'ヽ、 ゞ';'ヽヘ;;ハバゝ;>.:
゙ゝ;>.:,ハ';'ヽ、 ゞ';'ヽヘ;;ハバゝ;>.:,ハ';'ヽ、.ゝ ノハil;:ヽゝ...;;:.  彡;:'ヘ;;ハバ ノハヽ、,ツノノ;:'ハ;;:. ノハil;:ヽゝ ノハil;:ヽゝ...;;:. ノハil;:ヽゝ ノ
.ゝ ノハil;:ヽゝ...;;:. ノハil;:ヽゝ ノハil;:ヽゝ..ノ ノ'ノ,'ハハゝ ノ. ハヾゞ;;:. ゞノvノ;:,l'レゝ,ハ';'シハノシ;:,ヘ, ノノ ノ'ノ,'ハハゝ ノシ;:,ヘ, ノノ ノ'
...ノ ノ'ノ,'ハハゝ ノシ;:,ヘ, ノノ ノ'ノ,'ハハゝ...::...,ヘ、ハ.:;>ヘ.:;il...シハノシ;:,';,ノノゝハハ,ゝヘ,::..ヘ.:;ilゞ ハ';'ヽ..::...,ヘ、ハ.:;>ヘ.:;ilゞ ハ';'ヽ..::...
'ヽ..::...,ヘ、ハ.:;>ヘ.:;ilゞ ハ';'ヽ..::...,ヘ、ハ.:;>.;:ヽハ,ハ';'ヽ、 .ハ';' ハ.ノ;|ililヾvフノ;:,'ハ';'ヽ;;ハバゝハ';' ハ';'ヽハil;:ヽハ,ハ';'ヽ、 .ハ';' ハ';'ヽハil;:ヽ
..il;:ヽハ,ハ';'ヽ、 .ハ';' ハ';'ヽハil;:ヽハ,ハ';'ヽ、; ノハil;:ヽゝフ.il;:ハil;:ヽ...ハil;:ヽノノハハl;:.'ilゞノハil;:ハil;:ヽハハl; ノハil;:ヽゝフ.il;:ハil;:ヽハハl; ノ
..l; ノハil;:ヽゝフ.il;:ハil;:ヽハハl; ノハil;:ヽゝフ.ノ'ノ,'ハハ,ゝ .ハハl;:.'ilハil;:.`ヽ、ノハ ノハゝ;ノ,'ハハハl;:.'ilハil;: ノ'ノ,'ハハ,ゝ .ハハl;:.'ilハil;: ノ'ノ
.l;: ノ'ノ,'ハハ,ゝ .ハハl;:.'ilハil;: ノ'ノ,'ハハ,ゝ.;:.'ilゞヾベ .:;.;ハバゝ ハハ.:;、`ノ;:'ヘ;; ノノ;:'ヘ;;ハバゝ ハハl;:.'ilゞヾベ .:;.;ハバゝ ハハl;:.'il
. l;:.'ilゞヾベ .:;.;ハバゝ ハハl;:.'ilゞヾベ .:;.. .:;>ヘ:..::ハ::...ゞ;;:. ,ハ';'ヽ、.: ノハハ 彡゙;:.'ハヾゞ;;:. ,ハ';'ヽ、 .:;>ヘ:..::ハ::...ゞ;;:. ,ハ';'ヽ、 .:;>
.、 .:;>ヘ:..::ハ::...ゞ;;:. ,ハ';'ヽ、 .:;>ヘ:..::ハ::...ゝ li>ノハハ ;:'ハ;;:.ノハil;:ヽゝ.:;.:'lilベ: フ フ,ツノノ;:'ハ;;:.ノハil;:ヽゝ li>ノハハ ;:'ハ;;:.ノハil;:ヽゝ li
.. ゝ li>ノハハ ;:'ハ;;:.ノハil;:ヽゝ li>ノハハ..'ilゞヾノvノ;:,l'.;:, ノノハハl;:.'il 、'^  シハノシ;:,';:, ノノハハl;:.'ilゞヾノvノ;:,l'.;:, ノノハハl;:.'ilゞ
.;:.'ilゞヾノvノ;:,l'.;:, ノノハハl;:.'ilゞヾノvノ;:,l'..レ;;:ノノハハ フノ;:,'ハノハハレ;;:ノ.リ 彡ハハノ;;:, フノ;:,'ハノハハレ;;:ノノハハ フノ;:,'ハノハハレ;;:
.ハレ;;:ノノハハ フノ;:,'ハノハハレ;;:ノノハハ. ハノノ;:'ヘ;;ハハ .;:,.'ilヾ ノノハハノノ;:'ヘ彡ヾ;:ノハハレ;:,.'ilヾ ノノハハノノ;:'ヘ;;ハハ .;:,.'ilヾ ノノハハノノ
゙ゝ;>.:,ハ';'ヽ、 ゞ';'ヽヘ;;ハバゝ;>.:,ハ';'ヽ、.ゝ ノハil;:ヽゝ...;;:.  彡;:'ヘ;;ハバ ノハヽ、,ツノノ;:'ハ;;:. ノハil;:ヽゝ ノハil;:ヽゝ...;;:. ノハil;:ヽゝ ノ



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   指摘通り、獣人は恵まれているかもしれない。

   優れた身体能力に、ハーフエルフなどの亜人や人間と団結し超多民族国家を形成していた。

   それは三大魔王との戦いでもそうだ。

   彼らからの試練として現出した神殿が真の意味で不可能領域ではなかった
   パンデモニウム
   『万魔神殿』だった事は、間違いなく幸運の一つだろう。

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4617 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 00:14:02 ID:uTDKpa7T

本当に人間臭い古竜だよなーしーすちゃん
まあこういうタイプが一番怖いんだけども一切の慢心をしないで積み上げてくるから

4618猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:14:45 ID:XC2AoH+F




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   だがサーバルを含めた獣人や亜人は被差別種族として相応の苦労があった。

   それだけに彼女の言葉を自分以外の者が聞けば激怒したであろう事は想像に難くない。

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         /   / ./ ./      :|  ∧ ',      ', '. ∨ /
        /      / ./       |  | V∧        | | ∨
       ,:'       | /       :∧__{  V∧ {     }∧ |
.      /   /     .!.{        :/ Ⅵ``ー-t' ', __,ノ∧ i| !
     /   /      ゝ       /   ィ=≠ミ、 \ ',  / i i| /ヽ
.   /   /         \    !  〃_,)ハ ヾ  ヽ} 笊 | 'イ: |
        /        /´\   |  ∥{トuイ}     jノj.} ∨ |  |
   |    {           { ⌒_\ ',   ゞこソ      {_(ソ }} / /
   |    ハ      {  |ヽ (   ⌒ヽ          ヽ    ∨/
  ∧   :| |      ',  \_人                   }    (でも、それもまた視点の違いにすぎない、か)
.   ∧  | \     \     ト、       r‐ 、    /
    ∧ :|  \    :{⌒ヽ.   { _〕≧s。.    ` ´ .ィi〔/     (当事者以外には、理解しにくい感情なんだろうな……)
.      ∨    \‐=ミ\_ \ .jレ{,ノ___   `7 ‐-<\}/
           ゝ{ `⌒___∠//(_)O`ヽ、ム_/(_)ヽ
              /⌒ヽ  { Oo Oo } O}。
                /     }} ノ   ⌒/} oノ^






       /   : ! ::.      、           i!     }
        /   : | ::.       i      ..、 .|i     .i
    .   /   . :| ::.        }  i.     }i  ヽ     ヘ .       ……どうして貴方達は生まれた時から強いのよ。
.      ,' /    | ::.       l  ト、.    !|  }}     |
     { {    . | `l、:       }、 ,>ヘト、 リ  }fー‐ァ  i`ヽ.      私だって、そんな風に生まれたかった。
     j | i.   `トミトヽト、  .イ´::::::::::::::::::,'  /' /  八ノノ
    ノ 从.. .从:::::::::::::::::ヽ、リ::::::::::::::::っ /  /_.ノ.      (        弱いと、誰にも見向きもされない。
       )    ヘc:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /'          )
       / ヾト、 \    '       イ/ ,'      ト、    ./        畜生、どうして……。
      ,'   ノ ヽ `ト .、  ーrャ  . :イ  i|     ノ j:  乂
.     人 (    ) 八  >-,'┃!イ  j  ヽ、  (  ノ ノ  )       もっと、もっと強くなりたい……っ。
.   /  ,  `   : / ___ 〉、i  トー=''ヽ、  i}、  )´!.イ  八
   ,'   人 lト、 イ. 入  ` ̄   V´ ー ) ノ >''´ ̄\_.   )
   !   (   ヽ! ヽハノ〉 ヽ       V  /' ´/XXXX/ `ヘ
   ヽ.  .)  ノ / .〉、     .    V..._../XXXXX/      `ヽ
.    )/     }  ト、.          }::::::::/XXXXX/       |
         ,'   |X\      !::::::/XXXXX/           !
         /: .   !XXXヽ、    \/XXXXX/ ,        |



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   項垂れるパルスィが、うわ言の様に呟く。

   聞かせる気があるのか、それとも独り言なのか、サーバルには判別をつける事ができなかった。

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4619 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 00:15:24 ID:VqwVlUJH

ゲヘナがだったらほぼ詰みだしな
少なくとも犠牲なしは無理だ

4620猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:15:45 ID:XC2AoH+F




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   彼女は奥の炉に灯った火を見つめたまま、視線を合わせようともしない。

   二の句を告げられずに居ると、パルスィは言葉を続けた。

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、   ‘ '. ! ヽ !.       //  .. ´イ.. ^ヽ. ’     '.! |
!7' ,  ゚   ',  ! ',        〃..:::::::::::::::::::::::::::::/    , ' .!7
!l  ` 、', ’、 .r'  !     .'レ′:::::::::::::::::::::::::::/.    . 〃
     `、 ヽ   !’,   .! !::::::::::::::::::::::::::::::::, ′ .. ´  /′
       ヽ  ! ハ',  i', :::::::::::::::::::::::::::::/''".!    /
       ! ゙!    ‘, .! , ,           、
       。  !     ',リ ヽゝ           ヽ
        ,  、     {              . ′
 ‘.       ,. .\           _ _  r'      弱者が他者と並び立つのに必要な物。
. ∧      ',   \        rく`. '"¨´
. / ヽ      .    \      ,ゞ_/′          それは何時の時代も一つしかない……単純にして純粋な暴力。
∧ヽ  \    ゚ . .. ''"` 、   .ム
. ゙,  >、\    , V.       ` ._f             力だけが術も、策も、種も、肌も、全ての差異を無視して、
-‐ ゙, ''" ̄ヽ.\   ,゚.',
. _ ゙,   ___!_\ 、 ', }                         どんな状況下でも自分と周囲を対等にしてくれる。
   ` ̄ 、 '、` \.!



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4621猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:17:54 ID:XC2AoH+F




                _r=ィ≦   ̄  ≧x
 、_ _      ,..ィ彡 /             `
.  __ .>==-ソ  ,く               ヽ、
´          ー ,癶,ヽ/         |          ’
.     -=彡   /\ /    _|_ _ ,!斗'   .! |    '.
 -=ニ     /   / | |   |  ノ' |   '! |ヽ   ' 乂      私は、まだまだ未熟ね……。
{  -==――'ス   ノ' ! !   ! ,.z=ミ:,  /ハ,| , ,  !|V`
ニ=、      乂 ,    | |   }イ::::::::::::::} /:::::::圷 |  |.!       今回の事で痛感したわ。
  /’    〃ノ / rニ乂’   八:::::::::::::,/:::::::::::::!ノ /|乂_
       /' 〃/ /    { !\{  ',   ´    '  Kノ廴ニX        もっと強い武器を作らないと。
.        ' /ノ' /  ,/  ヾ, ’  ト         j!´ 杙
       '/ /  ノ     } |,  |    r-、.イ  |弋           そうやって圧倒的な力を得て、いつかあいつ等に……。
.         {' / 'て|  _ヌニ乂ヽ, !`iミー- ´,/'|  ,小’ r,  ,
        り _'て二ミ    }ノア¨`>=ツ ! rv’ // //                r,    _.r,
-==―-=z_zイ     ` ー -´ ミ _ .ノ{!>zノ |_.ノ/_//〉         _ _ ノ ヽ.,__rj///´
        ヽ   >==-z__ ー __ V  |     〃ノ         _r}!{  , ― ='_}ン
  _>,    ,イ      ヽ`ヾ,二__..ノX{ ',    /        _/   \   ,ィ´
{¨´    ヽ.__.ノ |         \-┼z∧::|rニrミ=x_,糸,_        _ノ    rニXヌ
ヽ,          | _ _,.   _ _X-┼∧{    `く_┼-}   r='´       / |
  }         /´  ̄   _,ノ-┼-zX-十ソ       /┼ス rx}¨i{      イx=’
:.ノ         /┬―― ´z┼―ヌニ=r='      ∨.zソ `} {!      |_ノ´
'          く―┼―┼z'ヌ, = ´ {        ノ{xX  ´ゞス     |
          `ヽ=ニ二=≦_ヽ  /      i / |´ \   入_彡´
            xr=-’  _∧ ヾ        ト’  |     ゝ- ´   ̄´






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                     ; \ー   :: .:¦: ::  〈,.  ;
                     ! ,.≫‐ …┴-ミ.,  / ,゜
                     %, ゛   /∧ ,:∧  `ヽ、,/
                ‰"   ,: /∧ ∨ ∧ ,  `、`、
                    。゚,:′  ; ,゜:.' ' ":, ':,  `、':,
              η,'   .: { ∧:: :.∩   j ∧ ',    . ',
                  ∥i{ .: .: /{ {``ヽ、 [ / _/-‐ i }:.   :  ,
                ∥八 :: ::λVx⇒x、:. :. /x、  N :: :. ; i i
               {{.:  `、.::{ } { ir仙 `、,ィr仙^  ,}:: ::. ,:゙ } }
               {{:::.  ::{h、   {Nリ "{Nリ j /ノ.:./  !ij
             从、:.  乂:::,        `゚゜   /イ.::   :.:∥    (圧倒的な力……)
             ,,. 、` 、{-‐¬ ., ´ `  _,.ィ゙/ィ .:.: イ/
              _,. ゛   `、    ∥\辷 ⇒ ⌒ト、´ ノヽ^  ′     (それがあれば、本当に叶うのかな?)
.          γ⌒':,     }__  〈.,,_%。77''"´ } ',ヽ
        {с°\-‐…'⌒ヽ ∥   ̄ア⌒ーг } }



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   うわ言の様に呟く彼女が指すあいつ等とは誰か、サーバルには分からない。

   ただ永い永い時の中で醸成された想いであることだけは、なんとか理解できた。

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4622猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:18:25 ID:XC2AoH+F




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   頭の中で部屋に入ってからの時間を数える、そろそろ退室の刻限も近い。

   許されたのは古竜であって古竜でない剣匠への謁見だけ。

   こちらへ向けられていた嫉妬も今は納まっている。

   なら、これ以上の事は自分の領分ではない筈だ。

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            /      ______        _、+'”
          /       〔三二ニ==ニ二三〕     _、+'”
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ``'<「 ̄ |>''" ̄ ̄ ̄ \                 _,,..  -=
       /__________Y^Y______ \         _,,.. -‐  ̄___
________________|二二二二二二二[]_ヽ__-_,,... --─ '' "__,|| ̄ ̄
          || ̄ ̄ 丁|| ̄ ̄~~丁|丁 ̄ ̄ ̄丁| ̄ | | ̄ |:|    ||-‐||¬''||“¨ || ̄  ||
____________|├── ┤||ー┬ー ┤|├───┤|─〔==〕- |:|  _||_||::: : ||:::::::||::::::::: ||
| ̄ ̄|||| ̄ ̄ |:||||     |||  l   |||      ||γ´ ̄丶 |:|γ ヘ ̄\::::::||:::::::||::::::::: ||
| ̄ ̄|||| ̄ ̄ |:|||└── ┘||_|─ー┘|└───┘|弋_ノ ̄ ̄ ̄{‐、\  \||__||__||
| ̄ ̄|||| ̄ ̄ |:||| ̄ ̄ ̄ ̄ ||丁 ̄ ̄ :| ̄ ̄¨ ||二二|二二|:| ゙̄| ̄ ヘ丿ヘ   寸二二厂 ̄ ̄
|    ||||     |:|||____  || [|      | :     ||  |     |: |   \,‐ミx   ∨ ̄









                    f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
                    |   ――――あなたは強い側の人だと思うよ。     |
                    ゝ_____________________ノ






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   であるにもかかわらず、サーバルは言葉を紡いでいた。

   言ってしまった、と自身の悪癖に苦笑しながら、数秒ほど目を閉じる。

   気持ちを切り替えて目を開き、怪訝な顔をしたパルスィに笑いかけた。

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4623猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:19:25 ID:XC2AoH+F




                     ,,.
                     /:;;}  ,x、
                  /  :;;]  ,こ ゙:,
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                  /   //ヽノヘ  \∥
            /  //{          〈
            、`   j{ム{.,,_   _j,∧ ', ^:,
           ,:゙/   ∧{ _,`、   /``ⅰ}  ',
            /八  ,' 〃云Ν /云、 }イi  } :,
.          ∥  \,{ { r勿 }ノ r勿ハ 川 ノ ⅰ      力も才能も十分あるし、
           ∥  i{ 、   ゜゚゜   ゜゚゜ ノ_,.ィ(  jj
         {   从 人   r ァ   /ノノ}   i}}       英雄だと思うな、私からすれば、ね。
            V` .,{⌒ γニ‐ __,,,. イ´ ノ  /,リ
        ノYヽ  \{i{゚。%Г「。с }  フ__,,.イ /
        〈 、 i ノつ ,:´(__,,. '冖 .,_ )< ̄  !'
       ∨⌒{゙´ノ 、 j    |   ̄{ `:,_
          ⅰ  V  `;    j     !  ',}
        !  ':,  { ⅰ ¦    i /ヘ
           ゚,   ) ,. :, {  }   j  ノ゛   }
          \__,/ }‐┴‐┴-≠彳\   :,
                  ,゙  ><   {  `、  ` 、






             _
     ヾヽ、__,. -ー'´   ̄`丶.,
       >     _」 L      \
     /      ┐┌      ヽ ヽ
    /     | |    ヽ     i  l
    ,'      ! | l | l   _,.メ   |  |       貴方、何言ってるの?
    | | | l  | 7iテt\! ィテi )l |  ,!=ヽ'、
    レヽ|‐レ' |! `´    ̄ / ! |  | / |`       もしかして、私を馬鹿にしてるのかしら。
    / /,イ∧  __ ∠ノ   ヾ   ヽ
    .l /ヾ! | !l`>-┬ T /   ノノ|ノ´` `
     '  `レヽ!,.-,‐7_ヽ/>/\!_
            /:::::|/ニ∨:/Ⅹ/:::::::`i
          /:::∠ __ ∨X/:::::::::::::|、
        く´\ /:::`ヽXy`X/::/__,.ゝ>



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   サーバルの呟きに、パルスィは顔を上げる。

   口調は静かだが、耳に届いた相手の心音は怒りの高鳴りを示してた。

   気安い慰めと受け取られたのかもしれない。

   しかし然程気にしなかった、誤解には慣れている。

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4624 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 00:20:24 ID:VqwVlUJH

まあマナボ様とかビィ君みてるとバルシィが辛いのは分かる

4625猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:21:04 ID:XC2AoH+F




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   苦笑いを堪え、彼女の顔を見つめた。

   最初に挑発的な言葉を投げられたことへの皮肉ではないのだがと、内心で弁解しつつ話を続ける。

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           //,  |//| ∨,
            ////  |//|  '/,
            //  /, |//|  '/,
         '/   '/, |//|   '/,
.         ,′   |'///,|   ' ,
         ′   |////,     '
       ,’      |/ / /,
        {     j/从//,      |
       ',   _   ^~ ̄~^  _ ノ
        人 '´  /∨ Λ    ´ , ´
.      , ´     /ΛVΛ〉    ´  `
     / /    |           ‘,  ∨
     ,′:     l八        |Λ     |  ',
      |   |八‐-ミ     ィ|⌒|   |    ,
    , |   |  x==Λ| x牛xИイ 八 | |        お話を聞いていて、そう思っただけ。
    | 八  | { |rし| V|/勹し| }  |/   | |
    |  \ |  Vツ    Vツ /Λ/    ;         余計なお節介だって分かってるけど、
.         )从          人 /  /Ⅳ
     ∨\   /i> ., `  ´,  ⌒iΛ/              友達を作るのに力なんてほとんど要らないよ。
.          \/ /_ノ「≧≦    ノ ′
     Г|    / Λ }   L厂 ∨                力はもう、十分じゃないかな?
    r‐┴┐  / /   〈_,.x<     ´_
   〈  ⌒} 〈__ ′      \   ´
   L  ノ   r┴- ミ            |
    ⌒|  V|     /       |   ノ






          //  / /{    ! !l   i    \  ヽ`、 `、ノ ! ゙,
           /イ  ;  j l   i l !   !     ヽ   ゙,   ゙; ノ }  i
          j/ !  l  { ト、{  i l ゙、 λ  i   `、 i l  !/ j  !
          { {  {   L_ヾ  ! ! ゙、  ゙、 ト、   ゙、 l }ハ} ノ/{ } !
          l l  l    l_,,_~ヾー-l ゙、ト、 ト斗\\  i j‐-<λノi}
      _...-‐''弋 人 _,,〃丐ミx\!  ゙、\i,xz云ェ寸ヽ} ハ-―- `>j!     友達って……。
        `寸 ̄ヾ、  `゙ミ。弋彪リ.、     。込多。ノハ / l   /゙、!
           `ー-/j `ト ゝ  ̄"゚`゙      。  ι/ j/  !‐''"l   ノ、     いや、それより強い、ってどういう意味よ。
          /{ {   l      {       / ノ / j  j l   ハ
         /{{ i弋  λ              /j  j j!  ;' !   i    私は一般兵より弱い自信があるけど?
          //ゞ人\ヽ ト、.._  ⊂ニ⌒>   j 1   ! ;'  / j  } } }
          弋ゝ/゙}-┐ミ ヘ `>..、   _,,.ィ彡{ {  {/  /  } /lノl j         f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
       __,イ^f''7 ̄}メ`> Y }     `''<__   弋 i  ン  ノl / ノ !/          |   それは武力って意味でしょ?   |
      ( γ" ̄`ー、/`ヽ }ノ  `ヽ、        ゞ{‐く / {/ ノ             ゝ_______________ノ
        └/      \人     `ー-‐''彡      >、 {
       //        Y、}\  ー-‐'''"       /!: : :\         それ以外に何があるっていうのよ。
     /: :,'         }ノ | l>...、        イ  l: : : /: :Y
    /_!        /:l `ト、l:::::::::::>、   / j  l: : /: : : i



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   問い掛けにパルスィは頷くと、刃のように鋭い視線を向ける。

   彼女から視線を切り、サーバルは白い天井を見上げた。

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4626 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 00:21:31 ID:KtzmpggU

まあ猟王サーバルが言っても、誤解云々以前に煽りにしかならないよね。

4627猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:21:35 ID:XC2AoH+F




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   呼吸を整えつつ考える。

   武力はその名の通り力だ、間違いはない――――だが、それだけが力なのか?

   自問に対する答えを秘めつつ、サーバルは再度相手の目を見た。

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                  j.    |.: : :. :.|      !
                    j      | : : : :|     !
                    { _)\ |: : : : : | /(___ }
                    { \j>'^~Λ~~Λ~^''< / }
                    { /  /Λ∨ Λ  \ :}
.      ┌ 「 n       ,     {        }  ヾ           n┌n
      r:| | | |         ′   人         人   ':,       | l | | h
      | | | | |         ! /⌒      ⌒\ |           | U | | |  私はあなたの武器作りの才能は、
      |    |厂|   ;   Λ  | \  //  |  ノ  :,     Γ|    |
      |     / |   !  j  \|   ∨/´  |/|   ;     | \    ;  とっても素晴らしい力だと思うよ。
.       !   /   ノ   /人  |〉 ≫=ミ  l/ ≫=ミ  |/  ノΛ  八   ヽ ,′
.            /   ′ \|Λ     丶       厶イ   ,   \    ′  三大魔王の脅威から多くの人達を救える武器、
       |.         ;    { い               い}::    ′    ;    |
       |       i    八::::人    乂 ノ    人::::::    ⅰ   i    |   それが作れるのは強さって言えないかな?
       |   |  |、    〉:::::::/⌒ ‐--‐ ⌒∨::::ノ   , ノ         |
       |   !  |/\  Λ::::{。゜。゜|℃|。゜。゚}:::::::}__ /jノ     ,   |
       |   !,.. -‐┐ー ⌒j]{___,.>'⌒\。__ノ⌒ - ┌‐-  .., _ ;    |
      !   ’     |     j]       ||     [i    |       `     }
.       !        |   j]      ||    [i   |         ノ
        ー--    ..,_| ̄`Ⅵ.       ||     Ⅳ´⌒|__ ,,..    -‐ ´






.                , -=ニ¨¨¨ニ=- 、
.            , = '´            ヽ
.           , '                  ヽ
           /   ハ  ', .ハ        ヘ       そうかしら?
.        ,'    ,'. ',   /, 'l          '
          ‘ .l  レ' ,,' .,'} l            l      貴方達の国からは要らないって言われるような武器よ。
          ‘, ト、 .l rf:}', /' /          |
          ゝ`γ`¨´レ ' l          l      そんな物にそれだけの価値がある?
             ゝ       |   ,    ,    ,
               `‐ ¨, /∨ .人.   ,'、  l、'_       f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
               _..<-‐‐ヘ_'‐‐\__{_ノヘ '_        |   私達はあくまで世界の一部、一つの意見に過ぎないよ。  |
                /: : ',: : : : : : : : : : : :ハ              ゝ_________________________ノ
           /: : : : : : : : : : :;: : : : : :|
              /: : : : l: : : : : : :/: : : : /:.|



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   皮肉気に笑うパルスィに対し、サーバルは苦笑いで応えた。
                       セブンスターズ
   ティルナ・ノグは大陸七大先進国“七つの星”に数えられてはいる。

   だが、所詮は無数にある大陸諸国の一つに過ぎない。

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4628猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:22:25 ID:XC2AoH+F




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   また今回の返還案件さえ国の中枢部の決定だ。

   国民投票でもすれば、また違う答えが出ただろう。

   だが不服だといわんばかりに、パルスィは鼻を鳴らした。

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           _,,.. -─-- 、.,_
        , '"´          `゙'' ー─ァ
      /    _     ̄\    <
     /    /           ',.     \
     ,'    .,'   / /  |.    | .ハ     ':,
    ト 、   !  .,' _/  / !   、/イ |  !. |          だとしても、意見は意見よ。
    }  `ー!  .| /`メ、_,∧ /ィ7!`Y   ,' /
    {` ー-|   |ア´7アハ ∨  lり ノ| .//           そうやって、力を要らないって
    /\ヽ.八  .八 弋_り     ´゚o/フ
  /    ,>''\. oひー     ___'_  //|\○ 、           言える事自体が妬ましいのよ……っ!
 / /   /|` ー○\///  /´  ヽ|   ノ   \ 〉
 !. 〈  ./ o     ハ 、 '、  _ノ /ヽ、  ノレ'             やっぱり、この程度じゃ満足できないわ。
 \ \/ ./  ,. ‐∧ |/`7ァー-‐rく|::::::::::::Y´    _
   ∨ )ヽ|./:.:.:.:.、∨\ \_/ /|::::::::::::::|   (´__ `ヽ
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ×\ [ソイ×',:::::::::ハ  (⌒ヽ(´ ̄`ヽ.
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\×/ | |\X\://   `ヽ `( ̄`ヽ!
    |.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.i:.:.:.:.:.:.:.∨ .! !:::::\/|/、    |  ノ(⌒ヽ|
    /\.:.:.:.:.:.:.:./|:.:.:.:.:/| / )::/`Y/  `7ヽ.ァヘ    `ア /
    \X\_:/:.:!:.:/X/r/ // ∧、_.// |  \__,,..イ
     /\X  X ̄X./_/  '´ / /|ヽ._/   \   /、
    /´ヽ、  ̄/ ̄ ̄/´ \    ' / | !      ̄´  /






.         ;  ミ、  :; : :} : : {  ノ  }
.          ¦ .,_jト  :; : リ : : { ∠, jj
.          ! \ _,.  ‐‥…┴≪ ∥
        , '゙}、丶`   /\ /!:,  `゙'、         けどパルスィちゃんの力だって
.     /  ,:`     ; {/\リ ´:,  ´:.
.    ,:   ,:′  ⅰ ;{:.     :, ':,   :,        私の国の人達から妬まれてるよ?
    ,:   ;    . :{ :i{ :, :.:.    } ∧ :,  :,
.  ,' ,'  {  .: .: :/{ 「\ ̄: .  丁^ i }:. j                    f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
.  ,゙ ,゜  :, :: ::∥ N  ^ 、:; :: .:/  ノイ: : ;}                |  は、はぁっ?! わた、私の何を妬むのよ!?  |
  ;  i :  :`、 :: :i{       ヽ::,:′   }:}:: :ノ}                ゝ_____________________ノ
  { :{: :  ::{:,\ ':, “^^^`  "´^^”{ノ/ ;}
  :, {:, :.   :.V心.,{`            }´  ∥       たった今、この程度って言ったあなたの技術力。
   ゚:{^ 、:.  ト{へ^h。,_  tー‐ァ _,,. イ} .:从{
      ≫ {⌒¨¨ Y´ `ヽ--=⌒Y¨ヽく         王立学院の皆が千年前の武具なのに凄い、って
.      {;.;. ; ; x-┬〉%‐ァ}8}=‐ ゚卜、; ;}
.      {;.;.,∠.,_ {{ο /{{⌒ 、_゚j  \},,_          悔しそうに褒めてたよ。
      √    `:, } ``゛  ´,    ∨ /  ` 、



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   壁に立てかけられた無数の剣を見た。

   対竜兵装・月光は大陸最強の戦闘集団、聖霊騎士団の鬼札だ。

   型落ち品でさえも一線級の武具である。

   王立学院の研究者達は冶金技術などの素晴らしさをサーバルに語り、返還することを惜しんでいた。

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4629猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:23:15 ID:XC2AoH+F




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   真偽を疑うように顔を顰めるパルスィを、サーバルは静かに見返す。

   彼女は万を超える年を生きた古竜であり、多くの経験と知恵を持っているはずだ。

   だが造物主から見限られ、人目を忍ぶ暮らしから好評価に慣れていないことを察した。

   自己肯定など本来であれば両親や兄弟、友人から当然のように与えられるもの、と考えた所で首を小さく振る。

   その全てがあった自分はやはり恵まれていたのだろうと考え直し、相手に柔らかく笑いかけた。

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                ,jレ''"´   ´"'''~ 从ノ{  i:}
                 , ゛    ,.       `゙マハ}:}、
                /     /,ィh、  ,ィ i    寸j `、
             ,:゜   / ,: ,ィ("^ー‐彳! ,i|       V  ゚。
               /   / ,:∥      リ/″       ;  '
             ,゙ {  ∥ア¨{{`    ..,,_,:゙ ,′イ    :   i     研究者の皆にとっての力は、技術力。
              乂:, i{{,′ {{ハ     ア`/x ;      ;   |
              {{ `}} x==ミ、乂i、,:゙/ /   ,′   ,′  |    パルスィちゃんは武力こそが力だって言ってたけど、
             !! ∥:':':  ,   ‐=ミk /    ,:゙j  : |
            ⅱ 从        :':':':':.冫ィ   / }  ; |    そうとは限らないよ。
            八 {心、   {````^:,   ´.ノ,. イ^〉, ,゜ ; '
              \ \{h、 ゜.,,___丿  _,.、、、、、ィ / /  / /     もちろん、あなたの考えが間違ってるわけじゃない。
              ,. -ー=ミ==ニ¨/_,,.   / / ,∠} ′






                         f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
                         |    ただ、力の定義は人それぞれって事は分かって欲しいな。  |
                         ゝ___________________________ノ
          : : : }: : :{,イ :\: :| : : : : : .}: : :! -}-:!: :!: : :.|ニ彡´. /:
          {: : : : : : /i!\:{ .| : : : : : :|_/! |/: :/: : :.,彡' , /: ;}
        : :./!: : : } i{ `  ̄ \: : : : |.ィ≦禾拆}: : :/: }/ /: イ        ……私が認めて欲しい相手は、貴方達じゃないのよ。
          }:/´}: : :∧ rf芹ミx   ,: : :, 弋. :i!ソ'.:, ': : | /:/.:.{
        ,/  i}: : |: : ,  弋.:リ  \:{   `¨´{.:/: : :., : : ' : ,!:.乂_      もっと学んで、色々作って、強くならないと届かない
.        /   ,:ヽ,:|.:> ヽ            イ.: : : ' /: :/ :): : ξ
         /: : : : |: : :r ,      _      /: : ://:_://}: : :/    私を忌み子って馬鹿にした奴らなの。
           ,: ;_:_/!: : :|Xヽ     r.´ ヽ   . : :/イ¨i}ヽ_':._ }:/
          }/ /  ,: : !}X「 i>:. ` - '  <} :/ .:| | {  ヽ       あいつ等と対等になって、ざまぁみろって言ってやる、
          ,     ヾ,|i}XV .:|:. ヽ.`¨ ´  _>' .:,' .:| ':   \
          }   _ _|.:XV .:.  ヽ,   /ヽ  .:,  } |     }     それだけが私の望みなのよ……。



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   呟きはか細いものだったが、語調の力強さに揺れはない。

   無力な古竜と呼ばれるパルスィが誰と対等になりたいのか、サーバルは言葉から推察できた。

   永劫不変と謳われ、絶対の力を誇り、それを恐れられたが故に人に滅ぼされた二十の竜王達。

   彼らと胸を張って対等になりたいと想うパルスィの志は尊いものだと認めつつ、息を吐いた。

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4630猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:24:44 ID:XC2AoH+F




            |;;;',  `''<
  、、、     l;;;;;', ハ  ヽ
  ヾ;;;;)h、    l.  V }ノノ  ヽ
   ', ヾ;;;''" `'く l  ∨  ミ-  }ヽ
    ', ミ ヽ、  ヽ >―――< ',<
    ', ミ  ヽ ,, ´    ,、 ` 、  `'< ` 、
    ', ノ,, /   ,、 ム气   ヽ   \ \
     ヘ /  / /ヾ,ア      ヽ   ヽ  ヽ
      /   /  { l     }_  ヘ   V  ヽ              向上心が強いことは良いことだけど、
    イ/  , |.   |    '´}\`ヽ ',   '/  ',
.       l   | | /´ ',   { . ソィ笊㍉、} }!  从   ,          そういうのは際限がないよ。
     |   | | ハ ヽ  ∨〃{rU:カ }   //,  }! }
     |   | ヘ ,ィ笊ハ、 i{   ゞ-'' / / ,イノ/, /ソ           いつか自分の許容量を越えて、潰れちゃうから
     |   | | ヘ.《乂:り`^'   〃/イイ匕//.イ
     |   V∧ h、〃  ' _ ,.へ ./゚。 >'''''''寸、            あまり抱え込まない方がいいんじゃないかな。
     |ハ  |//ヽ{/ハ、   ゝ- ' / o ゚ ′   V`ヽ
.      }ヘ {ハ//ハ/≧=== 彡〈/ 。 l      ',o ゚ヽ
        ヽゝ   ヾ /´ヽo ソ八   |        }! () ア
                   /  /\/∨ヽ''|    ,' /}ヽ_ハ{






                                /⌒Y
                                    j}
                      -――--  _ ノ_
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       _        /          >'"       } ヽ `丶、
     /⌒ヽ\    /      /  /   /   } j  }    \
      _ __ヽヽ_ / /  / //   //   j    ハ ヽ ヽ  ヽ
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   {  {/    \ l { { _ r--/ /   / /   /   イ  / } jl  j  }
  ィ 乂 {   _ rィ⌒/ γ// __,,/ l j / /   /  / /l,,, / ノ/j ノ  /
 / { { \ /⌒Yゞ弋ヾ `(⌒弋__j l l  / ー--/-‐フ"/ / // ノノ //
 {  `ー彡    ノ`"`""`~゙~~{  l| / //イ  / // /,xァj  /     そういう果てのない欲が
 乂__   ノ/ / /    /ノノ >i   λ {/  /~_,,,云=    ,ィリ ∥ /
   `ー-‐>"  / /  /__/ λ  ゙、 气竺乏こ!      {シ,,、/癶       貴方達、人類を進歩させてきたんでしょ。
      /    λ{  < ̄     ゙、   \ `ミこジ,,x       ノ  }ヽ ヽ
      {     \    二ニ=---‐\ 、_`ミ- `⌒        ハ   }ノ     今だって……。
      乂       `ー-ミ   ヽ\    ̄ ヽ ̄         '" ノ  ノノ
       `ト、       ヽ   い }    } }`'ー- ,,_    イ /彡"
      `''"_二‐-     } }  } 人  l ノノ   xく   / ̄廴 乂_ノ      f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
         乂__ノノ   ノ ノ  \__Yノl /  \/_) 〉)メ (     ̄         |   うん、そうだね。  |
          `ー---彡-‐'"`''ー--‐へ `ー-‐/  ̄へ__             ゝ_________ノ
                          ̄ ̄



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4631猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:25:55 ID:XC2AoH+F




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   パルスィの指摘は、やはり間違いはない。

   人は誰かを羨み、超えようとする向上心、果て無き欲求から大陸全土を支配するまでになった。

   そして、それが現状の滅亡を招いてしまっている。

   僅かに噛み締めた歯の隙間から、サーバルは言葉を吐き出した。

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                ∧ ∧
            :;;;;.V.;;;;;.
              ;:;:;:;:゚;:;:;:;:;.
            ,゙.:.:.:.:.゚:,:.:.:.':,
.             ; : : : : : :, : : :,
           {      }  j}
            γ^:,,. ~'⌒⌒ヽ、.,_            三大魔王に挑める力を生み出そうと皆頑張ってる。
            ,゙//    :   ', `、\
          , { {    j    .  :, ゚:,          史上最強の魔王の力を超える、最強の力。
        ,゜ :,}    ∧    ゚,   ト、 ',
        ゚:, ノ     ,′゚:,   ト、 |心, ;       そんな力を、皆はどうするつもりなのかな……。
         ({    /   j:, /i ) 川 }ノ
         !  ,(   ノ心ノ彡'ノノ         まさか制御できるなんて思ってないよね?
           イ,. \∧^< ノ´
           {{  }゜ }\ \__           この状況を生んでしまった魔剣でさえ制御できなかったのに。
               j-‐ ¬ }', \,.>}
           }、。c/^^ } }  {
             乂 ゚。{-‐=ニ{^:,   :,
            / 。 j゜ ゚゜ ゚{ :,  ゚,
           ,゙。゚。/。°сc`ヽ:,  ;
.             ,゙ ゚ ,:゙ с。°゚ °:,} {






              /             、 `ヽ
              ,     /          \   ,
            // . /  /               \ ,
               l   /.   |     | l     \   ヽ
           _j_,/′   j :l 、 :l ヽ 、   \  }
              {/ |/   /ヽ ト、 \ト、 \l     \ ハ
            /'  .ノ /__`ーレ  ー斗匕ーヽ      V`ヽ
          / /   ㌃<l 艾芸㍉   イ芸艾 ヾ| r ァ  l  \
        /, / /ハ ゝ i ̄ ̄      ̄ ̄   ハ.!´   |
      //{ l ./ ' / >ヘ      j:      /イ !   //    /               それは……。
     {{  ! /   // , 丶.    、    u. / / '  /    /
      レ  从lト、 / l /! 川丶  ′   イ川 { / / /  / ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
        _ レ .レ  厂 ー≧ -::::´  | ̄ヽ从川 イ 斗 '  __     /
       /;.;.;.;.丶,.__、_/  二ニ=- ̄ ー-r―┐) / ―=        ,
        /;.;.;.;.;.;.;.;.;i.;.;}Х{ー=ニ二 ̄二ニ= }   .}´_   ―=ニ二三   /
      ./.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;l.;.;}Х\ー _ ̄二ニ-.ノ`¨¨`ー―――――┬―― ′
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   サーバルの問い掛けに、大陸最高峰の剣匠が目を逸らし、口篭った。

   人類撲滅に動いている三大魔王も、元は古竜と始祖が野望のために作り出した魔剣から生まれた存在だ。

   魔剣の製作者たちも、最期は自身が作った刃によって滅ぼされていた。

   圧倒的な力は製作者の制御や意図を受け付けない事は証明されている。

   にもかかわらず、制御できなかった力から生まれた存在、三大魔王を超える力を

   必死になって生み出し、それを制御しようとするなど、矛盾の極みに思えた。

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4632猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:26:34 ID:XC2AoH+F




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   また仮に生み出せたとして、その力の作り手や担い手はどうなるのか?

   圧倒的な力は他者から妬みや恐れを買うことを、サーバル達獣人種族は良く知っていた。

   それも迫害という形で痛切に。

   竜王が絶滅したのも同じ原因だと考えていたところで、パルスィが口を開いた。

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  /{     / 人{   / ヽ    ノ ,イ / ノ   〃 //         {
  込、_ __彡イ / }ノ从{  、)}/ _,,斗''"ノィ /   /_/          !
γ⌒    ̄    ノ   !`ヽ、 、 `"゙孑f芯≧x<彡 ∧('"ィ /     }   } ゝ__
'"⌒7ィ__   /   o oゞ=≧ヾ " 弋赱タoメ 〈( ノ"ノ/|    j!  ノ     `ヽ
   /'"ノ          λ   ノ    `冖'''''"  x-‐''" j!   f/ /   } ハ⌒`)〉
    /イr-! /j从ィ/  ノ\     _.._     /〈 {《(  j! /  {   ノ  ノ  }
     ゞ { {   ノ イ .彡`ト、,ィ"フヾ)  ,..< }~ヽ,, 〈(ノ /彡イノ // //  ノ
   ,...-‐-..ゞ> ~--‐''"   _/ /ー- f''"γ⌒`ヽ、 )、`''" `{ / / 〈( ノ~"
 ,..:'"      "'' ー-、 γ'"/ { r、ヾ(⌒    〉)  )   ゞ( 从       なら貴方達は三大魔王や邪龍
'"            ゙〈     i/ },,..}ト、   r-┬'"            ネフィリム
              ゙、     /''⌒>'''"⌒「~ア`ヽ、           “咎人”達にどうやって対処する気なのよ。
      γ''"~~~`ヽ ,へハ   ノ__)'"   γ'".: .: .: ハ
     /: : : : : : : :_ノトr┐lr彡)彡〈、,,,...>/.: .: .: .: .: .: }            まさか本気で対話による解決が出来るなんて
"''''' ー'": : : : : : : _,,ノ.: .: .:{ ~  ̄  ヾ/.: .: .: .: .: .: .: .:/
: : : : : : : : : /''"_/ :/: .: /`ヽ     ノ.: .: /: .: .: .: .: .: /              思ってないんでしょ?






                ,′ⅵVv: :ノ .;ⅳノ ',
                    ; ≫  ,:   :;  そ j
               { ,>'''""""'''~ ., て jj
                  /   //ヽノヘ  \∥
            /  //{          〈
            、`   j{ム{.,,_   _j,∧ ', ^:,           本気で思ってるよ?
           ,:゙/   ∧{ _,`、   /``ⅰ}  ',
            /八  ,' 〃云Ν /云、 }イi  } :,                          f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
.          ∥  \,{ { r勿 }ノ r勿ハ 川 ノ ⅰ                       |    は?   |
           ∥  i{ 、   ゜゚゜   ゜゚゜ ノ_,.ィ(  jj                        ゝ_____ノ
         {   从 人   r ァ   /ノノ}   i}}
            V` .,{⌒ γニ‐ __,,,. イ´ ノ  /,リ         ただ目処はまだ立ってないけどね。
        ノYヽ  \{i{゚。%Г「。с }  フ__,,.イ /
        〈 、 i ノつ ,:´(__,,. '冖 .,_ )< ̄  !'         だけど代替案だった魂魄の浄化が
       ∨⌒{゙´ノ 、 j    |   ̄{ `:,_
          ⅰ  V  `;    j     !  ',}            実用段階に漕ぎ着けたんだ。
        !  ':,  { ⅰ ¦    i /ヘ



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   軽い口調でサーバルは三大魔王への対処法を口にした。

   戸惑うパルスィに向けて指を振り、代替案についての具体的な説明を続ける。

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4633猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:27:14 ID:XC2AoH+F




            /   ト|   | |l/|     .
            ;′ N .|   | | レ   |
             i  」  |  | |   Z_  |
            | 冫 _L -┴- .._  く |
                l >"´ ハ  ハ    < .|.
              /    /∧V∧{      \ 丶
                / ′   ヽ i     \  \
         /   i         ∧  、   ヽ    私達の国はずっと生々流転の研究として
         ;′  | /-‐      -/‐- . }
           i   Ⅳ \ 、   /   }∧    l    浄化術式や洗礼詠唱を扱っていてね。
          ∧.  |、 ,x芯、ヽ / 芹芯x      ,
         ヽ | { iJハ  V  iJrハ } |  /     祝福儀礼には魂の怒りや迷いを祓う力がある。
         |  \|   弋:ノ     弋r:ノ  j. イ}
         |   八               ,__/         邪龍は戦乱で犠牲になった人達の
         | 、   |丶.    t‐_ァ   _,.ィ′,
         |/`'‐- 」ヽ,ノ^''‐- .. -‐=Tヽ / |    _, イ    怨嗟や憎悪で肉体を構成している以上、
               〈o ℃ 厂|o O 8l_ └ ´   ´
             /| o 人人  。 〉| `ヽ
                /   7¨´  ||  ` ̄ i|   .






                                  f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
                                  |    魂魄を清め、輪廻に戻す術式は理に適ってるでしょ?    |
                      -‐…‐   __  ゝ__________________________ ノ
                     ,  ´ ∠二      `ヽ、
                /  //    /      ヘ
               // / / 〃`ヽ、     /   ∧
               {{|、-─|. //ィスメ \イ/ / /   ,
                   ノ ヽ、 |/l/ ぱル′∠ィ__ ′ ||
                └ ミ `ぇ、  `     ,ヶx`ヌ / ∧l
               x─ミー-小 u  _  ' 〈ヤイ1  ′`     そう言えば、ティルナ・ノグは
             /     ソ ハ ヽ、``   ノ ,ハ从{
              /       ヽ_`_不 、 ̄ /'´   { ヾ='      信仰の国だったわね……。
          xヘ、          ', 〈┘ ∨x‐ 、/  ',
           くフ¨ヽ、`¨二ニヽ、   } ',、 `ー┐`ス_ノリ         怨霊系統の手合いは得意か。
       __「`ヽ、∠二二´>'  / ノ \ 、 ハ'´  \
         ヽ ノ 丿     ,/ /   }ヽ\ ゝイ´           貴方自身も魔王信仰者だものね。
         ノ´ /     / /   .ノ,ハ }__ノ
          /  〈       / /   / '/, V、
          _ェ──┴- ゝ‐x ´/ハ r^>-、ー、
        ` <    `ヽ、 / }_/ヾ_ノ 圦,し'_ハ  ヽ
            \ __ ,/ /l \ l \ゝう¨T´¨''く



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   思うところがあるのか、パルスィは小さく呻いた。

   ティルナ・ノグではあらゆる信仰の、それは大陸全土で忌避される魔王信仰でさえ、自由を認めている。

   畜生の国と侮られがちだが、魂の行方や死後の世界等についての研究・問答が盛んだ。

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4634猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:28:35 ID:XC2AoH+F




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   同じ様に祝福儀礼についても、研究が進んでいた。

   他国では効力が弱いと軽視されがちだが、祈祷や信心の働きを追求する学科も王立学院にはある。

   ただ今まで出力の問題から、使い手が少ないのは事実であり、汎用化も出来ていなかった。

   しかし、先日発掘された聖遺物“聖焔”により解消され、試験運用にまで漕ぎ着けていた。

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   ‘、 _        -──────一'^^ー彡ニニ0ニ0ニニニニニニニニニニニニニニニニニ==ニニL
     r'ニ└--「ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ}
     }ニニニ|ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ=-    ̄ ̄ ̄ ̄Lニニ=う
    〈ニニニ,へ=ニニニニニニニニニニニニニニニ十ニニニニニニ/ ̄ ̄            `ヽ=匚_
    `]=r‐′             ̄`゙マニニニニニニニニニ二二/                   ̄|ニ|



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4635猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:29:54 ID:XC2AoH+F




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   術式の性能と生産が安定すれば、すぐにでも各国に供給できる手筈になっている。

   そこまで考えて頭を振り、サーバルは目の前の事に集中した。

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                                 f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
.                , -=ニ¨¨¨ニ=- 、      |   月光を返還したのも、そういう事情からなんだ。  |
.            , = '´            ヽ     ゝ______________________ ノ
.           , '                  ヽ
           /   ハ  ', .ハ        ヘ
.        ,'    ,'. ',   /, 'l          '
          ‘ .l  レ' ,,' .,'} l            l
          ‘, ト、 .l rf:}', /' /          |      ……なんで、そこまで傷つけないことに拘るのよ。
          ゝ`γ`¨´レ ' l          l
             ゝ       |   ,    ,    ,      私の月光で斬るのも、浄化術式使うのも
               `‐ ¨, /∨ .人.   ,'、  l、'_
               _..<-‐‐ヘ_'‐‐\__{_ノヘ '_       結果は同じ、邪龍退治じゃない。
                /: : ',: : : : : : : : : : : :ハ
           /: : : : : : : : : : :;: : : : : :|         そういう系統の開発って手間が掛かるでしょ?
              /: : : : l: : : : : : :/: : : : /:.|






              | |       | }  |   ||
              | l   ,.. -‐'' ┴─'- 、.リ
             _{ i/     /\/ヽ、 \
           . '´/                \        イ ェ ー ガ ー
        / //    /  / !      i     ヽ       魔導甲冑とか物理兵器の方が当然開発しやすいよ。
.        /   .i     {  ,k‐‐、     j ハ.    :
       /     {    ハ { ヽ{     'Tヘ ! }  i       でも浄化術式に拘る理由は色々とあるんだ。
.      /    ∧    i  Vf茫vヽ.i  /_,,  } /  ,'
     / /   / /⌒ヽ { 〃 hノvリ }/ 衍i, ハ  ./       まず一つ目の理由として
     ,'  i    { iて ヽゝ  弋.ソ    hiリ j  /
.    {   !    ゝ ゝ           ' ゙-' 〈 ,イ          咎人の皆に悪影響をほとんど与えないからだね。
    ハ  ハ      `¨\      、 _,     ノ´ .}
     ヽ{ {\  {   i  `>        _. イハ リ         f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
        \{ \{V\ハ_,/⌒ヽ`{ ̄ノ,へ ノ jノ         |  咎人に影響が無い、って武器として駄目じゃない。 |
           /, -=ゝ{o O ゚ }⌒Yo O}             ゝ______________________ノ
          /o/  .||ノ o oム__ノ o 〈
          /   /    ||ゝ--‐'´|| `゙'、-'ヽ
         ゝo /!  ヽ.|l      ||   ヽ \
        `^´「 ̄ ̄`ヽ    ||     ljr‐‐'┐



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4636猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:30:17 ID:XC2AoH+F




                       }\
                         i   )        f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
                     >  ¨   ー<___  |    私達の国では咎人を人類と認めているからさ、    |
                   /  ,         `マ/ハ  ゝ_______________________ノ
               ,ム  ┐ !   /.  !  `寸                 〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::`≧='
               ィ≦//    フ   ィ レヽi^ヽ   ` .、                {:::::::/::::/:|::: |::::::::ヽ::::::\_ノ
             ハ///   !,ィ レ'´ , ,.xz..ィハ       ゙ <          |:::::::{:::/l::ト::::|、:::|::::ハ::::::ハ ̄
                  V   !,ィ''、___ー   イr 心 》 }        ヽ>    ̄¨  |:::::::|!≧|!_ヽ|_ヽ|!:::::|!:::::::|
                ,  / i.ィf'r 心    弋_ノイ           ー 、      |!::::::|ト ̄ }「 介、:::|!ハ/}|
              /  , {iゞ弋 _ノ   '    >            ヽ     '.::::∧   _|   .∧:|!/ j!
     ,,,..........,,    ノ  !  ヽ、 ,,..。sf≦ニフ      ,x,ィl       ',    从:::::,∧ =、u./:ハ:|ハ __
  ,ィ ./   .> `‐ '/   !   ≦寺三三∠     ,ィ≦//,ハ       i   ≦<_∨:::, ヽ___//ハハ::::∨≧、
 /  r ‐- ,'           i      <f<ニ゚ニ,ヘ _   r'´    ヽ'/\     ノ  /...........≧:∧    /   }∧::::Ⅶィヘ\
i !   ', イ    i     ム  _,,ィ≦≧s。.¨>‐'/7''`     マ_ノー‐  __..イァ‐<........∨}\. ヽ   |.....',:::}⌒..........\
 リ,ィ^ー Y    , i     ≧、」////....////>'/!       ├、/i. /......./...............≧..}:|......\ー  .|.....ハ::|.........|...........ヽ.
  ',   ゝ、 ハイ ヽ   ィ_,,.., > '´   ヽ<//ム         ノ  ////// ......... ///>|:!.、...... \. |.... |:|.........|!......|.//..\
  ',    ', :i ゝ ,ィ , /l //        ノ ///>\    '  イ//////'............ / ........|:!.. \ ........、| ......|:|........メ....'..∨//.....\
   ',r‐-、  ゝ.    / .ム///  ハ  ,....ィ//////// > ..  ////////........,≦≠=‐...|:!..........\.... |!..... |:!....,イ.../......∨../、¨´
   ハヽノヽ     {. ├‐.┤   Ⅶ≒≦/ヽ.ム////////// ///////......./....|∧.............リ..................ヽ|!\_リ/.|..,'...|......∨::::::::\
    ´  ハ     >!///ゝ -'ムiヽ//// i/⌒゙< ////////////......./.......|..∧|..................................|!、...|.....}./レ.....}___}!::::\::
  f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
  |    効かないくらいでいいんだ。    |
  ゝ_______________ノ



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   邪龍の体と人間の心を持つ咎人を三大魔王の尖兵とし、殲滅対象と見做す国が大半だ。

   が、ティルナ・ノグでは彼らにも対話可能な者が居るとして、各国の反対を押し切り、咎人を人類と認めていた。

   咎人は三大魔王の配下であり、裏切りの不安があると言う者も居るが、それは人類でも大差はない。

   裏切る者は裏切ることをサーバルは人生経験から理解していた。

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4637猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:31:14 ID:XC2AoH+F




                ;::  }V    : :: :¦ :: ::;   ノ_,,. ::ヤ
                  {:: .,,,_}    :: :: ::.!:: :: .:{   く_,,. ::}
                  {:: \  ,.、丶 `` ̄´"'~ .,  / ::j
                  ヤ ,. ´   ,ィ(^h、,j(^h、   `'く ::′
                    Χ   / /ノ´`マソ ∨:,    \
                    ‰   ∥:.′        ' :,     `、
               ‰    i {{:, ::. :.      .: 卜 :,   `、
                。゚    .:ji i{{ ':;. :::[_/ 「 i  :} ,:゙ `、 ゚,   ':,
               。゚,′  .: :{i {× ̄`:,::. ‐┘: '77‐- ', }::.   ´:,
          ηψ .: .: :::从 {   ヽト、゚:, ::.  .: .;′    }ノ.: :. :.  j゚,
.           ∥.i{  .: .: :∥ ヽ     ゜、:: ::.:: /     j∧:: :.:: ¦',   浄化系の術式は純粋な邪龍には特効なんだけど、
.          ∥ 八 :: :::∥      `  `:, .:,:゙´      ハ::: ::. ,゙ ',
         φ.:  \.: ::{{':,  x===、  ∨ ァ==x、 ∥}:: : , '゜ :. }i  人の成分の多い咎人には効きがイマイチで丁度いいの。
.          φ ::   ::::)h人 :                 ,゙ ノ,ィ'.::   : }}
         ;ⅰ::   :::{乂``'.         丶       j{アノ}.:::  .:.:jji   それが二つ目の理由にも繋がるんだよ。
          {ⅱ:::.   :∨心., :,                 ノ ´.:ソ.:   .:.:j::|
          ゚,八:: :.  ::.\:: ::.:) 。,_   弋::::フ   ,,.ィ(:: :: /.:   ..:::;:゙.;
         ', /' .:;_:.. { ̄:: :: ∧::⌒=- .,,_,,. ‐ニ⌒:: :: :: :ア} ..: :::イ:.,′
             ′  ´"' ` 、i{ Χくく{、    ノ '" ヽ}L;;/ ノ‐''"   ′
                  γ ∥c ℃ ` 冖アc Сo }  ヽ



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   月光の刃は龍種に対して驚異的な殺傷力を示すため、邪龍成分を持つ新人類の咎人も容易く傷つけ得る。

   が、浄化術式は魂の救済を目的とするため、今を生きる咎人への悪影響が少なかった。

   サーバルは嘆息し、壁に掛かった大陸地図を眺める。

   咎人は人類であり、彼らに効果が薄いという事は、つまり対人使用した場合、無害に近いということでもある。

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4638猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:31:54 ID:XC2AoH+F




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   ティルナ・ノグは七大先進国の一つであり、相応の責任と立場がある。

   しかし今なお人類諸国から亜人達のならず者国家と軽んじられ、同時に報復等を恐れられていた。

   そう思うのは人間種族の多くが、未だに獣人や亜人を下位存在と見做し、迫害しているためだろう。

   勝手な恐怖と不安が情勢をややこしくしている事に渋面となるが、すぐに笑みへと戻し、パルスィを見た。

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                     ,,.
                     /:;;}  ,x、
                  /  :;;]  ,こ ゙:,
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                     ,:′  :.:.:.}′:   :
                ,′ⅵVv: :ノ .;ⅳノ ',
                    ; ≫  ,:   :;  そ j
               { ,>'''""""'''~ ., て jj
                  /   //ヽノヘ  \∥
            /  //{          〈
            、`   j{ム{.,,_   _j,∧ ', ^:,
           ,:゙/   ∧{ _,`、   /``ⅰ}  ',
            /八  ,' 〃云Ν /云、 }イi  } :,        浄化系の術式なら
.          ∥  \,{ { r勿 }ノ r勿ハ 川 ノ ⅰ
           ∥  i{ 、   ゜゚゜   ゜゚゜ ノ_,.ィ(  jj         戦後の軍事均衡を崩さない。
         {   从 人   r ァ   /ノノ}   i}}
            V` .,{⌒ γニ‐ __,,,. イ´ ノ  /,リ       これって結構重要でしょ?
        ノYヽ  \{i{゚。%Г「。с }  フ__,,.イ /
        〈 、 i ノつ ,:´(__,,. '冖 .,_ )< ̄  !'
       ∨⌒{゙´ノ 、 j    |   ̄{ `:,_
          ⅰ  V  `;    j     !  ',}
        !  ':,  { ⅰ ¦    i /ヘ
           ゚,   ) ,. :, {  }   j  ノ゛   }






              . -= ミ、
             (      \ __
                  .  ´         `  .
             /           .  \  \
              .イ             \  ヽ   ヽ
            / /             ヽ   .  ハ
           イ      i    ! !   !  .   i '  \
              l   !  .|     ! !. 十 - .!  l}    ヽ
              |l  l.ィ升ト、  ト、j \j   !  リ  ヽ  ハ
           从  l l l } i \j  X示テkルイ i   ∨ }    軍事均衡?
            人ルハん!     i以ソ| l |  !   V l|
             ∨ ハ以!     """j l |  !    }ル    どうしていきなり政治の話に……いや、待って。
              / / 入"" '  _    八 l |  !  ! ノ
               レ'}/ j 〕ト   / 〉/!く. l j ル' ル'      そうか、貴方達の国は獣人と亜人の……。
              厂Ⅵ 「} て/ /-<彡}レ'く
                /.::.::八.j レ'´/ 〈  / 〉ノ /ヌ_
            __/.:::厂 五 {    レ /斗彡'. :: :.:`Y
        .ィ升{ .:: :: :/  二.|     . イ.::/.:: :: :: :: :::l
       〈Ⅹ八.:.::::/   ノし}    /く.:/: :: :: :: :: ::.::::|
        Ⅴ Ⅹ厂{  .イⅩ}^ー‐‐彡 }ト、. :: :: :: ::.::.::|
         /∨ /  \ __| 〉〈        }/\:_:_::_::__::∧、
     「ヌ.  / /     /Ⅹ}     ノ ⅩⅩⅩⅩⅩヘ\
     乂i\}./     /Ⅹ/!     ハ\ⅩⅩⅩⅩⅩ〉 \
       \./       !^ー.入 __ / ! }>‐r──<  / >



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4639猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:33:04 ID:XC2AoH+F




       f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
       |  うん、魔王の系譜である獣人や被差別種族の亜人が多い私達の国だから    |
       ゝ_________________________________ノ   >'゙  `>‐ミ、___
              。゚ . . . _/. .  /. . . . . . . .∨. . . . . .   ヽ          _  ィ//∧ ',  、/     ム__zx .}
              /. . ././メ、/ . .   / .   / ヽ. . }. . .    \ '       /  イ,イ,'/{ ` >'"      / ハ ヾ'′
               /. . ./.イ=ミⅣ. . . .イ/ }. . .∧_彡'. /. . . .}     i\      \イ//‐'Y ',/ /     /メ、{ ', 乂
              |{. . /.   ハ{ ./ }厂 7.ト/. .′ . /. . . . ′   |  ヽ       \  {/ イ/ア     /イィ=、ハ从 ',\
            _ 八./ . ′ り ´ ノ‐rf=ミl/. /. . . / . . . .     |  )           ヽ ,'イゝ''フ    /'  、.{リ くハヽ}
            ヽ. .| . ..:.:.:.:. ,     r'  灯. . . ./. . . . /       |  、 ∧  \  \ \  >'゙    ,イ {   ¨ ノ.}
                 l. 八       ゝ ' /. . . / Y. . {       |  }  ∧   ヽ   ! / _ / / 、 !   .ィ=ァ/ハ{rx
                  j/>  ` ー  .:.:.:.:.:./. . //  イ. . . .     /  { / ∧      /-‐''ア//}ニニミ>.、ゝイ/./ /./゙〉
                    ̄ \      /. . //≦. .|. . . . \   ′  ノ/ / ‘,   ‘,  从(,イ: : : :.))〈ヽ`¨从/,/,/
                   , - 、    ̄ヽ ̄ /. /}.′{_.ム. .─=彡/  { ヽ \     〃′   /: : : :.>─〈人  ュ'77,,
                 /   \  /∧ / ´   //ヽニ))   /   ! ノヽ   ノ   ゚。     ゚。 .: : : : : : :. :. :. :.>、,,イnnnリュ
            /,ィ≦≧:r‐ゝ-ミ  }     //  \-=彡  / i八   Y  ヽ ∧    ∧ : : : : : : : : : : : : : : : : : フイフ,、_-
            //  / ,i{  \ ヽ ─   //´ ̄.:.:.:.ヽ   { ∧ \  } 、   /{∧   / }  : : : : : : : : : : : : : / : : / : :,'
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       /    :/ {∧ v茫} \ゞ' } [:) : :,x<       ∨ 人   ! \jヽ/  \ノ\  : : : : ___; .:イ `"''ー─ヽ:.」
   ,斗<  .ィi〔/    >イ! ヽ.  _' ,⌒>、「 ̄       __ -‐==ミ、        __   ''''ヘ : : ,ィz{zxゞ===.   ノニニ|''''"´
,   -=ニ二 /   ∠:_:_:_} }>。.  イヽ :,    _ -= ¨  ̄ ̄>-、} }==ミ -―  ̄ __  ̄ ‐-ミ、 三≧zzzzイニニニ|
. イ     /        /^i ト〈 ̄¨7ヘ._\ 、   /{         / /-‐  ̄_ -=ニ ̄     ̄ニ=-、 \ //ミ===|   {
. /    /         レ゙ / :/`ヽ∧:ノ:.:≧=x`ー≧s。 _ .。s≦=∠z≦ ̄ ̄ ̄ ̄≧s。.        \ ヽ、  =--|、 ノソヽ
:     /        / / :/-‐- 、{:.\ト、ノ¨ト、``ー―一''´ /             ``~、     ヽ. ∧ ===={.>,=イ′
.     i    _ -‐ ¨ .イ{  :/    レ‐'^ o⌒´\、     / _ -=ニ二二ニ==ミ、    \ \      V∧ zzz',イ
     |  /_ ィi〔 /   | ,:′ .: ヽ    } }    ヽ、  / ´            ヽ   \ \ ヽ.     } :}  二,〉
     |/ ´  |i /   i|、 {          o    :.い\     jI斗< ̄ ̄ ̄``~、 `'<ゝ } }i   / / ¨¨''''‐',
    { {.    | {    i| })ゝ、       //      :ノ  ヽ  /               ⌒ヽ \ :}i /:/ : : : : : : ',
     { ',   ', {≧=ァ彳 / 〕≧===―- 、 _   /\   \                 /  \: \}´/ |', : : : : : : :',
 ヽ.  \`~、 __\__,/   /  _}     o   :/ ̄´   ヽ/   .〉   .イ     ___   /  // ヽ  Y
 i「\   ゝ ==イ ̄/  :{ ̄ {:ニ==- //___/    //  /    { {  /    ≧/  // ∧  }
i{__乂       /   ,′ /__ //ヽ、冖〕  >゙ /  /   f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
 「 ̄`ヽ.      i|   /   〕冖¬= } }二ニコィ´ /  , ´    |    過度の戦力を持つと、周辺国が警戒するんだよ。  |
 \    ``~、 _i|   /―イ´    o  //〈ァ'゙  .ィi〔_jI斗― ゝ_______________________ノ
  \        ,  /_//    _jI斗< ´    ', Y二二二二二二二二≧i{ ´:/ ´     /:/´\:  \: \
    ヽ ===== /  /ィ/   ⌒{ {        ', }二二二二二二二二二二ミxト、 __ // ̄`ヽ. \  ` 、
           ,   / /       :{ {        、ゝイ}二二二二二二二二二ニム――一'´       \ \ }i\
        __/  / /        o         ゝィ二二二二二二二二二二ニム            \ ヽ!
    /^j/   / /       / ∧ 、        }ヽ 寸二二二二二二二二二ニム≧s。.



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4640猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:33:25 ID:XC2AoH+F




                            、丶 ```¨¨¨ア  ハ  ,
                           、丶` ´ ̄ ̄~"''~′ i{ ;ノ
                      /    _,,,...,,;;_:: :: :: ::..ヾ    ..::'
                  r- .,_‰   、丶`_,,.、、..,,,_´ '~ :;. :.,_,,..::'゛. : : : /
                 ,:'"´ ̄( ̄ /  、ヽ`` ̄         ` 、     /. : : :、
           _、丶`)      / /    rっ__   ,.       \:: ::゛ . . ./
         // /  (_,,.>'ア        └┘/ _,,.、rセだ     `、:.  /
         > /  __   __ ; .: ..:: :: :: :: :: ::∨.:   ̄  // _,,...,,  `、:〈   ≪
        /ー ゛  (,、丶`` {_{.:: :: :: :、ヽ芹气∧::.    {i{彡イ リ  や:: ::.ー―一
          `ァ''"""´c   Ο !j:: 、ヽ`   ,ィ'つi{ ::∠〉      / /    ヤ :: :: :,,_,,.、ヽ`
          ;゜。°。`:, С    }{;:゜ {   {i♂ノ}.:: /ヽ    /    }i :: :: :::}}   技術供与の件もあるし、強すぎる兵器の
          ゚:, c   :,,_    }¨⌒'    ゜゚°;.:: └ ' 、 ,.  ,.ィ    j}.:: :: ::∥
            ゜, ,,,...,,,_{..,()´´"" 0 ゚:,     ノ__,,.、rセ==ア/ /  ∥:: :: /   .開発や所持は国際感情を悪化させる。
          〈 、 、 ``ヽ´"''~ .,_ :, r 、   γ♂ ,心  /.: ,:' [」 /:: _ヽ`
              ヽ }、 :, } }       ``\:;;)    ー ゚゜ノ , ゙.::/   ‰ヽ`       .……その辺は私や政治家の皆で
           ノ jノ ′ ∧       ` .,_     /.: :: .:.  , く
           ¨〈.,,_//∨          ´"'ァ=≦:: :: ::_,.、ヽ`  `、        .考えるべき問題だけどね。






                                                              ,ィ:i:i:i:i:、
     ,ィ:i:i:i:iヽ                                                  ノ:i:i:i:i:i:i:ゝ
     ソ:i:i:i:i:iノ                                                     └ュ:i:i:i:i:i¬、
     ]:i:i:i:i:i∟                                                  /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i>..____ _
    /:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ                                                /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i>
   j:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i`、                                                }:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i厂
   ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:〕                                              ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/
  ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i厂                     _                              「:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iΓ´
   __了:i:i:i:i:i:i:i:i:i「                   〔:i:i}                             {:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヾ:i:〉
.  /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i<_ヽ                 _,ィ:i:i:i:it、                           _Ⅹ:i:i:i:i:i:i:i:il\:i:i:i:\
  Ⅸ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\                  r':i:i:i:i:i:i:i:i:i:|                        ,.r/ |:i:i:i:i:i:i:i:L \:i:i:i}
   |:i:i:i:< >:i:ir=ニ_:i:i:i:i:|             ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|        r:、         ,.r/  「:i:i:i:i|、:i:i:i{   ー′
.  八:i:i:イ ヽ:i:i:i{   `=′            ‘⌒>:i:i:i:i:i:i:iト!       ノ:i:i、       ,.r/    ヽ:i:i:{ ヽ:i:i:、
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_‐==ニ=┴-=`:i:i|_{:i:i:i:i:/       ノ:i:i:(   r/    {:i:| 〈:i:}        .]:i:ハ:i:(`’  '             }:i!   ヽ:i|
          ̄ ̄`¨¨`二ニヽ. __ヽィ:i:{    '     |:i:| |:i|        「:i/ ヽ:i    _,==―――――-'┴=' ̄ ̄ ̄`ニニニニ=
                      丁TヽL._    ___」:i∟l:i∟==  __j:i{__}:レ=≦ ̄
                              `~´ ̄       ̄` ̄

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   サーバルが統治するティルナ・ノグの国是は専守防衛だ。

   そもそも国家の成立理由や、迫害された者達などが集っている以上、打って出る事は滅多とない。

   やむを得ない事情、国民の安全や国家の威信等が掛かっている場合は別として国境の警備に努める程度だ。

   だが、こちらに害意が無くても強力な兵器は疑心を生む。

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4641猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:34:44 ID:XC2AoH+F




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                                                    _§...,,,_
                                                  ィ´ | ヽ  `ヽ
                                                / / 。o≦三三三ミ、
                                           / ̄二ニ=-=ニ二_,,|_∩ ∩ |: \
                                         / __      _,,.. -''"| ≧s。| | | |||||     _,,.. -
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                                       /  _,. -''"         |    , -=≦
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                            ハ         Y´                |___/__         _,,.. -=
                             |__|         .|        -=ミ     f⌒ヽ|_ノ   _,,.. -=≦
                             {__}         .|     /     \   {ニニニ}is。s≦     :|   ,ィ=ミ
                           __|__|_   _,,. -= |    ,.イ=x/⌒ヽ.Y´ 圦   |  :|  |  x=x   Y^Y |:::::::|
                   i        | jI斗r≦   f⌒Y   ./ |  | |   | |  | :. .::|  :|  |^i |:::::|  ::|: : | |:::::::|
                   八      。o≦      _Lニl二|  | |  | |   | |  |  Ⅵ |  :|  |: l |:::::|  .:|__,,| └=''
                   f⌒i。o≦     _,,... -=≦ | | :|  | |__,,l└‐= '  ̄  :| |  :|  |_」:└=   |  _
               _。si(////)is。_,,.. -=≦ ,.ィ=x=行刈 | :|  | _   ,ィ=ミ //⌒Y :|  :|  l ィ=ミ、   |Y´   `Y
二二二二二二二二。s≦刀刀刀フフ77ァァ‐s。∩∩:::|::::| | | |_| | :|  |/_f刈 //__ヽⅣ_,,|_,,|  :|  | |   |   | |   ::|
:Y Y^Y^Y Y^Y^Y Y^YY||ニ||ニ||´ ̄`||⌒|| l」L|」.Ll:.└└'  ̄ :| | :|  |  | Y|  __  :| |:   | |  :|  | |   |   | |   ::|
┘└┴┘└┴┘└┘|:||ニ||ニ||二二||二||ィ=ミY^Y Y^YY´`Y | | :| ̄| ̄|__,|:|Y´ `Y| |:   | |  :|  | |   | 冂::| |_,,,,.. |
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                  _,, -ー辷二二二辷 ー- 、
              , イ´ 二 -ーー―――― -ミ - 、 `ヽ、
           ,ィ' 彡彳'''"´E M E R G E D ` ヽ 、 `ヽ、
         ///      __,,, -ー,=ー=、ー--- 、__    `ヾ、 ヾ\
       /// R   ., ィ'"´  _イ ィ- 、゙ト,__  フ ト 、 R   \ヾ\
      /イ / E   / ,, ィ、"´ノ、.{ 弋_,ソ ソ} ィニト,ヘ、  \ O  \ヾヽ
     // / W  / /ィ)、 トニーヾミ 彡"\二| _ィ、ヽ _ヽ、M .ヽヽヽ
    // / O / , イ ヾ彡イ,, -"´_α ̄ ゙'τー-、ヾヽート'"ヾ } \   ヾヽヽ
   // / P /  / ィノツ//σ _,-,、_,ィ―テ_,, -、 ε\ヾ〈イメ ヽ、 ヽ T ヘ ヘヘ
   ,'/ /   /イ7、´レツ /χ,,イ>-ヽっ  ぐイーゝ \νヽ ヽソーヘ-.ヘ H ', ',',
  ,'イ ,' T  ,' ∨ イフイ /η/ィ"´ ,、/"´ ̄`゙゙ヽ、  .ヘο',ヾ\乂ヘ ハ E ', ',',
  |{ .|l A ,'  / 乂Ⅵ ,'μ/イ イへ.  |乂|  へトド、ヘ.λ',ヾ| 乂}  }   }  }|
  {{ | E j,イ二二ヽ,| ,'π'ハヘ ∨   \.`´./  ヽ 从 lκ.l 〉 ィごヽ | M  } ||
  l| | R |{ ヘ   ハ} !κ{ {! レ、|    }  {    .|   .lξl ./\ト',| A | ||
  {{ | G '{込∨ ,シ | !ξ{ トヽ ヽ   /  \   イ、  .lι}. ド\/ツ| G } . !j
  l{ |    ',  トイ∨,ヘρ',ヾ ドヾゞ" /\ ン´゙゙  ,ィ,'π,' ,!ミ彡イ ,' .I  j j.|
  .',', ', E ハ ', 乂ヘ', ヘχヘ  イ_>ー-ー ≦ レ イ,/υ./ ,' イ フ 7  C ,' ,'}
   ',', ハ H ヘ ヽ"ジヘ、 ヘυ\ヽ トー< ̄二シ,, イτ / /辷 フ / A / /,'
   ',', ヘ T.  ヘ ヽ{ヾ丶 丶、θヽ`ニニ辷ニニ,, ´イα /, イ ィッ/ / L / //
    ヽヽヽ   ヽ トテ"トミヽ \η β ̄μ χ イ ,,イ トイ/ ,イ    ./ //
     ヾヽヽ G ヾl__>ミゝ>ト 、  ̄フ===、二 -‐イくィジ7_|/  S  イ //
      ヾヽ.ヽ N  \  ヽK辷 メ7 i―‐i ヘ、 辷メ__トイ  /  T  / //
       \\\  I  \ ヘ >- 、.《|__|》ツ-‐< / ,,イ  O  / /,イ
         ヾ \  T  ` ''ー-_ヾ三イ_ -ー"   N  / //
          ヾ  `ヽ、 . N E S E R P E R  S E , イ ,//
             `ヾ、  ` ヽ 、        ,, -ー '"´ ィイ/
                `ー 二三二二二二二二三ー'''"´
                      ̄ ̄ ̄ ̄



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                  テスタメント・アルマ
   そのため国土防衛用礼装“聖譜顕装”の配備も極秘裏だ。

   魔剣とは対となる善なる感情、信仰心を燃料に起動する戦後の国防を担う守護と治癒の礼装。

   領内でしか起動できないこれすらも脅威に映る他国の疑心を、僅かに寂しく思った。

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4642猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:35:24 ID:XC2AoH+F




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   また現在は大陸存亡の危機のため、各国間で兵器等の技術供与が盛んに行われている。

   むしろ情報の秘匿などすれば、戦後に各国から政治的に潰される危険性が高い。

   そこまで考え、サーバルは顔を顰めた。

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   { \ヽ. ',  ∧  ',    /} イ : ∨
.    ∨<\  ',  ∧  ',      /  ; |
     ∨\  }   ∧  ',    > i |``~、、
     ヽ く .。s≦¨¨  ̄ ̄ ̄ ¨¨≧s。 } ト、    ` 、
        >'’    ,.:、         ``ヽ、 \ `ヽ、   \
.     /  /\ /ハ:i\        \ \  \.  \
    /   ./i∧i∨i:} \:i:',        \ ヽ      ヽ /
       | {i/ ヽi{:iノ  ゝ}   \      \ ',  ヽ,  ∨ /
.   /   | |           ト、  ヽ       ヽ}    ',  ∨ /
  |   | |          ヽ |  \   ',     |      ',  ∨
  |   | ト、 /    ``ト}、__  ヽ }:       |      }   i
  |   ∧ {-イ         |   ̄` }∧     ./:       ト.  |      それに、いくら世界の危機でも
  |   | ゝ.  》=ミx    |ィ=≠=ミx  ',   /}       |.|   |
  ヽ.  |:  ∧ {{ )心、   :/ _)斧ミ、‘:, l   /,イ       |.|  /     踏み越えちゃいけない一線があるでしょう?
    `、{:  ∧{{ {トuハ\/ iトtjイ:i} }}_ノ.//:/     / |: /
.     |   :{  ゝこソ    ゝこ(ソ   ⌒7⌒厶    / .|/       強すぎる武器が広まると、均衡以前に
      \  ∧       、   ,-、     /    } 、ヽ`
       \ }h。.  , -r‐v‐ト、 \__∠}>-―く/             戦後の紛争も被害が大きくなっちゃうからさ……。
        ヽリ 个{ i {  { ヽト、   }O }〃   ∨ /
              イ| i ゝ ゝ ヽ _/: o i{{     ∨
            / | ゝ、____ / ヽo 〈{{    ト、
             i ゝo   / }    \ソ{    | ヽ






           ,  ''"´ ̄ ̄ ̄ `゙'' 、
        , '´  __          \
       ,. '  , '´         ´ヽ   _ `'ーァ
      /   /       、     }   `'く
      ;'  ,'   ./   .ハ    '   }   '
     ri'\;'   /    / .}    '} __ /   ' }
     }ト、_/   '/-イ/_ ;  / /_/}  / ./
     {ト∠、  |/ァ七てヽ//  ァヒ''Tl/イ
     八ヽ人  |人 乂rソ::::::::::::::::弋ソ.ノ/ /       あの度し難い黎明卿なら
      リ ヽ. \|  ゙' ー     .   ー '゙ .{,>
    /    / r__、           人 \       聞く耳持たないでしょうね。
   / ,   ` ̄  lへ、  `ー-‐   /    ハ
  ,' , /  ノ   i|  }>,、_  _, イ ノ  、   }     人類のためなら何でもやる奴だし。
  レ'  { /{   ノ} /,rヘ、`てl、_イ_.ノ } _ノ
    ∨  ,ゝ-‐-<::\、__`こコソ |X} リ`ヽ
      /      ヽX\ム、_} .}X{/   \
     /        ム X ∨ iハリX| ヽ!   ,、
    くX\       ハ X/   ! ∨|   ':, イ∧
    /.\X\    i/ ト/     }/!   }/X /



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   パルスィは苦い表情をして、目的のためなら手段を選ばない男の代名詞を口から漏らした。

   サーバルとしては渇いた笑いしか出ない。

   あの男ならばそうするだろうと思うと同時に、だから為政者ではなく研究者なのだとも思う。

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4643 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 00:35:29 ID:W+qkNq66

お礼は月光2本でとかじゃアカンのかね?

4644猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:37:04 ID:XC2AoH+F




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   国と民を守るためには、あらゆる手段が肯定されるが、暗黙の了解は確かに存在する。

   軍事均衡の秤に対して各国は敏感だ、世界は多くの人の手で運営されている以上当然だろう。

   それだけに無法者に対して、容赦は一切ない。

   暗躍する幾つかの国はその原則を理解しているのか、それがサーバルには気懸かりだった。

   思索を断ち切るように、顔を顰めたパルスィが話を続ける。

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          {/  //  / /     \ \   \  ヽ
          /  /   /  /       \ ヽ    ヽ  Y
   /l      /   /  /    j  j  /    \ ゙、  ヽ     }
   { {    /  / /  / }  { | / /      \   ゙、   {   ハ
   ` ミ==彡// /  / /  /l { l  l ∧       ヽ   \ 乂/ノ
      ̄/  / /  / /{  j__,い l   l \\  ヽい  ト `~<       私としても貴方は気にし過ぎだと思うわ。
      / / / /   { {-‐ヽ {―い l |lこニ=\\ i }   }      ̄\
      / / / /    {ミ云竺ミく,゙、  l l,,,_xャ竺云彡} j  { ! \   \  ヽ   そこまで先のことにまで配慮するのは変よ。
      j / -=彡 {  八 \乂少゙トヾ 人 lノ癶ミ少 ,,ノイノ  lハヽ Y ヽ ヽ }
   / {/  ノ  ヽ} 人__`~"    \ヽ    "~゙  / /  l } } }  } } )/   武器をどう扱うかなんて、
  / / {  // {  へ   `ーノ   〈;j )ノ { 〈(_ノ /{  ト-くノ} ノ }ノ ノ
  / /{ {\〈(  /〈(ヘ \  ̄\        乂ー--彡ノィノ ̄ヽ \彡イ      手にした人間の価値観や意思一つでしょ?
  { { 乂  ソ ノ    ̄ \〉 ヽ }   ~;;;-‐  >ー/ {  r―┴ ヽl {__ノ
   \  ̄} ∥  〈( ̄\〉 } jノ-‐ト ..__.. イ/{ /ヽ   // ̄ ノ ∨-く
     / /   //({ヽ__> ノノ(__ノ{⌒~x;;/ 人{ }乂/ x‐‐く   ∨トヽ
 `ー-‐彡/ /    {{ ̄`┘  } ̄ ゙、   い}_  { └ヒ_,,,癶 )〉  ∨)/
     〈(/    乂 ノ{/ ノノ    〉  ニ{__}    〉: : 〈ハ} 厂    }






        /      / ./       |  | V∧        | | ∨
       ,:'       | /       :∧__{  V∧ {     }∧ |
.      /   /     .!.{        :/ Ⅵ``ー-t' ', __,ノ∧ i| !
     /   /      ゝ       /   ィ=≠ミ、 \ ',  / i i| /ヽ
.   /   /         \    !  〃_,)ハ ヾ  ヽ} 笊 | 'イ: |   考えずにはいられないよ……。
        /        /´\   |  ∥{トuイ}     jノj.} ∨ |  |
   |    {           { ⌒_\ ',   ゞこソ      {_(ソ }} / /    私が人を傷付ける武器を好まないのは、
   |    ハ      {  |ヽ (   ⌒ヽ          ヽ    ∨/
  ∧   :| |      ',  \_人                   }      何より作ってしまった危ない物を
.   ∧  | \     \     ト、       r‐ 、    /
    ∧ :|  \    :{⌒ヽ.   { _〕≧s。.    ` ´ .ィi〔/       子供達に出来るだけ残したくないからなんだ。
.      ∨    \‐=ミ\_ \ .jレ{,ノ___   `7 ‐-<\}/
           ゝ{ `⌒___∠//(_)O`ヽ、ム_/(_)ヽ



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   ゆるゆると首を振り、サーバルはそこで言葉を一度切った。

   作ってしまった物、生み出した物について最後まで責任を持つ。

   それが開発者として、大人として、親として最低限の責務だろうと考えていた。

   大陸中で度し難いと悪名を轟かせている黎明卿だが、良い親であるかは兎も角、その点では責任感はある。

   そしてパルスィに言っても仕方がないことだと分かりつつも、言葉を続けた。

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4645猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:37:55 ID:XC2AoH+F




 f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
 |   三大魔王は千年間も魔剣の力を求め、争い続けた人類を断罪するために、星を滅ぼそうとしてる。    |
 ゝ____________________________________________ ノ
、    `ヾミ三三三ミZゥ:" . . , '   _  |. V . .r,;- ., . 、' , : .," , '  ,′. .: ,〉' / ! . . ./,′. ,  l
三Zzx,,_  `゙ヾミ三l/, ' . ,. ' , .ハ∨| ∨ |Vjiv'.  }.' ,:,' ,′  ; . 、 ! | .j . . . /. /  ヘ ,!
三三三三三三7¨¨" _.. ' . . ,′Ⅳ└-' . , レ ゙○;、 /. ' ,.′ ,.: ´ ゙ .  .!|. . ./ / . . ,'/ ;
_  ̄¨¨¨ラ三7゙ . .`, ' ` ;  、  | .  ,. '" " ,|!/! ^ ,l,' ._ .,    , ' . ! A ヽ. (__/ . . _/ ; ;
三三三三少′. . ,  . .___ , /l . ト、/"   ,イ  ,!- ,/:: i"丶/    ,  ; | ,i . マ  _.. -.ャ/ ; ; ;
ミ勹|三三/.  ,、. ., : ,/  i ,  |  ∧:.    ' ,∧! / .  __ _((_ __ '  , ' |",;   ,゙ ´ ,_' /; ; , ; ,
、.\ム`ヾ′. ! \rイ_; ,   l´  l ; ,'; ;ヘ:.  ,、/Y' ! ' /.!  /ニ乂___ノニ\   ∧' /! v  _ ,./, / ; , , , ;
ニヽ、ヾ. . . .!  _○= ,zzノ  !.ノ; ; ;.ヘ:-''| ! ' ,イ.  ,_'ニニニニニYニニニヽ ノ∧  、_. イノ,'.イ ; ; , ; /
三抄x/. . . _. |  '`i  ,/´   ,,,/", ; ; ; ;∧:  /:. . /ニニ=-、ニl|ニ=-=ニム\ .  _.イ ; ; ; ; , ,/". .
三/ . . , ィ" ,l .__ノト"   /;._; , , , , , , ∧ィ! l / ,ニ/    }ニl|ニ( ヽ ヽニ',ヽ .ィf"; ; ; ; , , /. .
=/_.  "     、>ヽ _. ィ',/. `.ー-.,__ , ; ;,x|__.7 lニ|l、+-.ノニニム, -≒‘,ニl ‘,  ; ; ; , , ; ; ヘ .
≧=ー─-、,ィ-A`゙  ,.ィ"´, : . .     ,.イ".ヘ ヽ ,'.:/ ヽ| y芝芋、ニx'芝芋+ レ',  ‘, ; ; , ; ; ; ; ; ; ;\ :
        マ;  _.  ,:ャ===ュx、  ,. イ     ヽ./  '/」}ュ__      _,/ Λ ! ヽ)  ; ; ; ; ; ; ; ; , , , ,ヽ
     ,/∨/ /:; , '.: : : : : :.`: : .、 __   ////{   {ニア - ‐ - _// /ニlノ、 ヽ \ ゙ ー- .,,_, , , , , ,
  ,..r-イ . . '. ソ ;,-;‐:-; : : ,: : :.ヽ --  イニ|/ 乂 マニニ>、__ ィiニ{ {ニニニ,lニヽ-,ィ一'" `゙ ー-_.
ヾl .ヘ.., '    _ /´ ': : :.': : :.`: : : :.` 、.: :. :.、 Уニニニニニ>_マニニニニニニニVニニニ}ノニr`  ,zzf壬三三三
   ヽ,. ィ "_,/'´: : : : : : : : : : : : :``ミ:、: : \  ニニィニノニ`}イ;i:r‐h,ニニト、ソ、トノlイニノ ;tx¨ー=ニニニ
      /,.: : : : : :.;: : : :、.: : : :. :.`メ_:`≧ニラ:.、  :i:i"l:i:i:/ニニ)__ 入ニヽl:i:i:i:i:i'レ
      /'´/ ,: : :.;: :/!ヾ: : : : 、`:.、: : :.、::¨¨フ´: : :\ i:i:i:i/'ニニニ{::::::::`,:iVヽニ\;i;i!
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       i:j、:_/:j!vマテヌ.    `¨´ i/; }∨/∧: : : : : : : : : : : : :ヽ三三f三\;;;;;;;;ノ:|
       ´  /: :` `¨´ ,:.    イ ´ ∨/∧、_:: : : : : : : : : : : ;  三l=-_三}:7:i:i:i‘,
         /;: :., ゝ.  、_ノ / {     ∨/∧ `マ.: : : : : : : :/=-‐┴=-‐く〈:i:i:i:i:i‘,
         //: :,′   `  イ   :、.   ∨/∧.  ソ.: : :. :.; '´ 斗セ'"::::::::::::::V:i:i:i:i:i:‘,
            f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
            |   なのにまた戦争の象徴である武器や兵器を作り、三大魔王を斃す――――ねえ    |
            ゝ____________________________________ノ



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4646猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:38:34 ID:XC2AoH+F




                      ∧     ,
                      ∥:;:,   /.;.
                     jj;;;;;;;;, /.;:;:;,
                      /}};;;;;;;;}/,:′∧
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                     {{ミ } ⅱ{! イ   ゚,
                       ヤ__j__,从 :, :, ノ彡' ; ]
                  , '"´   ´ '~ .,_ ノ } }\
                     / /{ ,イ   ` 、` 、丿 j `` 、
                    , 〃 {/ }      \ ` 、 \   \
                   ,゙∥     ⅰ     `、 ':,  丶   `、
                    i {{‐-   ; ∧ ゚,    `、 ',      `、   ・ .・ .・ .・ .・ .・ .・.・ ・ ・ ・ .・ .・ .・ .・ .・ .・ .・ ・ .・
               { 从    }‐- ゚:, }      : }        ':,   私達はいつになったら争いの連鎖を止めるの?
                ヤ/∧ .: / ,,_,,_ } ノ     ; ノ          ',
                V / ):, / ぅk`く ゚:,    ノ<,.        }i  災厄を齎し続けた魔剣よりも強大な力を生み出して
                     Y し`′{リ}} j }  _、 ⌒厂        リ
                    八  '  `ー″ .ノ丶` ,.ィ(ノ    j i   /    それを世に残してしまうのは本末転倒と思わない?
                     \ ..,,_     ̄_,.ィiフ゛ /     ノ }  ,:゙
                 ,.∥ 、,,.. -=ニノ^} }∠^フ  _,. ゛ }/
                      { {{{°℃} Y´。с }  ∠-‐ ⌒
                      { j >―廴}、   { jj  `、.,_
                  乂 7    }}` .,,_} ⅱ   `、 ヽ
                      ;  ;     ∥    i{{ヘ   /{
                 {  {     ∥    `人、ヽ´ 。 :,
                ! ` .,,_ノ{     ノノ^\   ゚。〉
                    ゚,  ∥≧=ー---‐く彡.,,_,:′ o/
                     ⅰ  {。o ̄⌒ ニ=‐ ̄ ア  。 /
                    ⅰ  :, ><。 °。o,:゙  。 /` .,_
                 ノ  `ヽ c с с , ゜  /O  O` 、
                    /    丿  O,、丶´  /Ο Ο     )h、
                // /〃_/ ,、ヽ´    , ゙    /)   ()从 }h、
                  ,:{  ,′  ノ/,,.   /〇 __  ̄,. ┐ i{(う ( 心、
                 / :L,,.┘__ / / ,、丶´   (_ノ ∠ く、从_,,.≫-‐=ミ.,,,__,,,,.
             ,. '゛(⌒)  (_ノーー彡 とつ   / ノ^ 、} リ} }} i}}  i}}i `ミミミ、
            / ⌒)  ̄〃7 k し⌒)     ,. ┐{/ {  ∥く ノ  j}}i  }}}レΞミミミ、
          ⌒7 ,ィ  ,.ィ 从 { j从{´ ∧⌒ヽ(_k {\{ /  `` .,ノリ′ }}}三Ξ彡^
            {/ j/ }λ ヽ人 } /_,.゚:, }\ ] \}   ,:゙      ``````````
               ′ ̄  ````  V  `″`````



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4647 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 00:40:08 ID:KtzmpggU

争いの連鎖が続くとは、人類が続くということ。
つまりオールOKデスネー

4648猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:40:15 ID:XC2AoH+F




              ......=--―‐--=...
           ,. .: ´: : : : : : : : : : : : : : :`: : ..
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        /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヘ
       /: : : : : : :>: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: :ハ
     /: : : : : : : : : : \: : : : : : : : : : : :.\: : : : : :ヘ: : : .
     ,': : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : :ヽ: :.:ヽ: :ハ:.:.ハ
.     /l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : : :ヽ: : :ハ: :.';: : ヘ
.   /: : : : : : : :.、: : : : : : : : ハ ; : : ; : : : : : : : : :ハ: :ハ :}: : : :ヽ.
  //: : : : : : : : ,ヽ:.:.`ヘ: : : : l lX´.: :_;斗,: : l: : :|_,: -ッ': : : : : : : : ..       何言ってるのよ。
..  ':,'; : : : : : : : : :.. ヽヘ  ヽヽ:|´,r込ソ㍉ハ: : l: : .;/ノ:/: : : :..= _: : `
  .l:ハ: : : : : : : : ヘ. ::.. ``‐  ' ゝゞソ'' リ .l/:;': :.,'/: /: : : : : : :.ヽ  ̄      それこそ今度はちゃんと
  |:| ; : : : : : ヘ: :.ヘ `.   ;     八  /l: : : :': : ノ: : ヽ-= : _: : :ハ
.  '.| ∨: : : : : ヘ:ヘ、   ヽ      ⌒ ' ,|: :ハ:{: : : : : , : : : ヽ. ` ‐ :      破棄すれば、
  ':.   ヽ: : : : : :ヽiiヽ    -==-‐- ./ l:l:.ゝ';: : : : : : : : : : :.ヽ  `
   `   ` <: : : ヽ:.`>-  _   , イ  ヘ.l: :`: ; : :; : : : : : : : :ハ
           ヽ: : :ヘ: : ハ: : :..`´.',    ,.|: : : ;: :/': ;¨¨¨ヘ: : :リ
            ハ:_: ハ: :, : : :}  `>xx ´ l: :.;-イ/: '∧:::::::::::ヽ'
.         ,..≦:::::::::::::|: : :ノ:ノ       //  /'' /iiii|::::::::::::::',
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       |::::::::::::::::::::/´::::::::::\i..、          人\iiii|::::::::::::::|
.         ';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽiii//iiiii==‐-/iiiiiii\ヽ|:::::::::::::::.






                                    f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
                                    |   いいだけ、でしょ……。    |
                                    ゝ_____________ノ
      ∨ \  ト > j{                 /ハノ   / ;
          \ { V^\      '       r‐イ-=彡  /   (……そうだね)
       __   /⌒}}`ヽ)h。    - 、    ノ/ノ     /}
      ∠) `'<   ∥/⌒ヽ)h。.____ .。s≦ ´ </  .//     (本当に、そう出来ればいいんだけどね)
.     / o      \〃/ ゚o。 ゚o。`>‐「イ 。o゚ } ヽ  } __ .ィi( }/



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   脳裏に浮かんだのは諦観か願望か、もしくはそれ以外の何かか。

   パルスィを見やれば、その表情は沈鬱なものとなっていた。

   彼女の言葉は最後尻切れになった、恐らく察したのだろう――――武器の破棄は困難だという現実を。

   廃棄すれば良い、確かに尤もな意見だ。

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4649猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:41:45 ID:XC2AoH+F




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   だが力というのは人を魅了する。

   パルスィも言っていた通り、強大な力は多くの不平等をねじ伏せる事が可能だ。

   魔剣をも超える力、しかも扱いやすく改良されているとなれば、誰もが易々と手放せるかと問われれば否だろう。

   であれば三大魔王討伐後に新兵器争奪戦が生じるのは必然だ、最悪それで人類が滅ぶ可能性もある。

   何より、とサーバルは胸中で呟く。

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   ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
  : :   どうして三大魔王が誕生したのか。     : : .
  : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
              ,r'"´ー‐-、   \
            /            ヽ
           j            !
           rーz、 ,'、__,,,、、、`,  _,j
           };tァヲ ゞrtァ‐-''゙  レ^!
           〈``´j      ヽ イ !
               i  ,!__ ,;、    ノ、_ソ
             | / ー-、_, !  / /^i
            ト、 ``''  ′ ' ,イ  ト、
          /.:.!ゝ---‐''''"´ _/〈:.\
      _,、-‐'7:::::::::ト、 `二ニニ二´  ,イl::::.:.\、、_         ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
  ,,、-‐''"´.:.::::::/:::::::::::| \_ __ ,.'´ /!.:::::::::::ヽ::.:.``''ー- 、 : :    皆はもう忘れちゃったのかな……。  : : .
 .:.:.:.::::::::::::::::::/:::::::::::::::!     _ _/ !:::::::::::::::l::::::::::::::::::::  : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
 .:.::::::::::::::::::::::\:::::::::::::ト、         l:::::::::::/:::::::::::::::::::::






              ;   ∥ ; {            :,  ',     `}  ':, ,
           {   i{ /{ ト、      i ∧ i       i  ゚;. i
          ⅱ  从{ ∨人ヽ    リ∠-ヘ ト、      }   }¦  (ルビンスキーちゃんは怖かったんだろうな……)
          人 {{  :,{:::::::::::、   / r勿k}ノⅰ    ノ   } j
           ¬、リ   }::::::::::::∧  / リりリ } }   /    ,゜′  (もっと私が話していたら……)
            \   {     ヽ'゛      ∥,.ィiノ    //
               \/ 、   ___     ノ<\^}  /      (ううん、せめて皆で分かりあう努力をしていれば)
                   `г .,,___,,. 、丶`〃´  V く
                  `ー-( {°。с } {{    \),. - 、
                    } ⌒ .,_ c} }}   , '゛   ゚:,
                      ;    j `ー' {{   ;゜   с :,
                       {   ∥   ー '⌒ 、   γ⌒ヽ、



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   喉の奥に苦味を感じ、サーバルは歯を食いしばることで紛らわせた。

   三大魔王と人類の大戦、その発端は友であり、隣国の指導者だったアドリアン・ルビンスキーの裏切りからだ。

   友人の暴挙に胸が痛みを訴えるが、動機については薄々理解できていた。

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4650猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:42:45 ID:XC2AoH+F




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   千年前より人類を守護し、大陸の実質上の盟主であるローズレッド・ストラウス。

   魔剣を受け継ぎつつも、その力を癒しに変えた魔王、紅玉の瞳。

   彼ら二人の魔剣破棄の儀式場へルビンスキーが私兵を乱入させた事により、

   魔剣の瘴気が限界を超え、三大魔王は誕生した。

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         , ヽ_ヽ  ',丶   _   _   l ::, 'ニニニニニニニニ 、_、__从爻.ハ:.:.:|::ヽ    マ_ _ノ  /,:.:.:.:.:.|/////<_
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               r'^   `''-ミ,,,_ ゙ヽ.           ,;ri{_
               ゙i  、,,,,_    `''ー-ミ=::,,,_      ,,;r'" ト,,`ヽ.
                ゙l;    `''-::,,_      ~゙''''''''''''ニ"-ー'"  ,r'_



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   “千年英雄”ローズレッドと“十二代目魔王”紅玉の瞳は心優しい気質だ。

   しかし、この大陸において武と知を極めた最上位の絶対者でもある。

   彼らが手を結べば、魔剣を持つ不老不死の絶対武力保持者が誕生する。

   ルビンスキーはそれを危惧したのだろう。

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4651 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 00:43:00 ID:6B81U6x/

武器は個体の戦闘力が低い人類だからこそなおさら必要だからねえ。
亜人から咎人へ仮想敵が移行すればそら余計に必要になる

4652猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:43:45 ID:XC2AoH+F




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   例え杞憂だとしても、責めるのは酷に過ぎるとサーバルは内心では思っていた。

   彼の行いを愚かと断ずるのは容易い、だが責める資格は本当にあるのか?

   大陸各国が果てのない軍拡を続け、エルフや亜人、獣人への迫害を続けている以上は、

   誰もが力を求め、弱者を怯えさせる社会構造に変化がない以上は

   ――――彼を罪人と貶めることこそ恥ずべき行いではないのか?

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                  八  '      .ノ丶` ,.ィ(ノ    j i   /
                   \ ..,,_     ̄_,.ィiフ゛ /     ノ }  ,:゙     (そもそも三大魔王の現出なんて)
               ,.∥ 、,,.. -=ニノ^} }∠^フ  _,. ゛ }/
                    { {{{°℃} Y´。с }  ∠-‐ ⌒            (誰にも予想できなかった)
                    { j >―廴}、   { jj  `、.,_
                乂 7    }}` .,,_} ⅱ   `、 ヽ           (もし、予測出来ていれば)
                    ;  ;     ∥    i{{ヘ   /{
               {  {     ∥    `人、ヽ´ 。 :,           (七星の皆はもっと結束できてたよね……)
              ! ` .,,_ノ{     ノノ^\   ゚。〉






                  イ              へ
               /〃             //
              //           .fニ‐´/
             〃/            ./≠l_.l
           //         へ  .//
          //        /:/ //
        //        /:/ //
       //      _/:/ //
     / 〃     / ::::/  //
    / /     /:::::斗´                      (それにしても)
  ∠≠     /:::::〃    .,へ
        ./:::::/  /\〆/                     (強い武器の製造、か)
      ./:::::::/   〉、.  \
    ./:::::::::/   /  へ/    /7               (本当は先に団結すべきなのに……)
    /:::::::::/   / ./       ∠/
    /::::/   / /       //
 ..//   / /       .∠/
/イ   / /       //
´   斗´ /       .//
  /  〃       .//
/  /       .//
  ≦        .//
         //
        //
      //
     //
   //
  .. ̄



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   妄想に近い、あり得た可能性を想像したが、サーバルはそれも否定した。

   今がどれだけ酷かろうと夢に逃げる事はできない。暗い考えを追い払うため、首を振る。

   先進国のみの七星会議では抑止力足りえないのなら、大陸諸国による国際会議が必要だろう。

   烏合になりかねない危険はあるが、安易に力を求めるよりはマシではないかと、壁に掛かった武器を見た。

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4653猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:44:24 ID:XC2AoH+F




                   ,、丶`       ~"''<
                                    \_,,,_
                ,、 '`         `` 、…‐-   _   `⌒`
.              /            \     ~"''*゚,、  ∨
.                              `、 -‐…‐- ミ{li  ∨
           ,                  `、      ノj
.           /     ′  {         `、  ‘,   /^/   :}!
            '  '    {  、 -‐、‐-   `、     ゚,  ‘, イ ., '   }、j
         {/ i{    {   {\ \    ゚,     }i  ゚、 イ  丶 ノ
          l{    {   {  丶 丶   }i    }l≧=‐`      \
.           从 }   、 ‘, 斥テミ、「`, 从   }lー‐‐‐=ァ    r‐-`
           ^ソ\ ノ\{ ツ   i}/  }  .ノ7^' .イ}    } }
              く      ""    ノイ.。s≦   }   ノ ,      ……何よ。
                  iヽ            }  ノ }l   }  /}/
                  リ ー -      ノイ  ,   ノイ           まだ言いたい事でもあるの?
                 `、     ィi{   人 /  イ
                   T爪ニ=-‐ '' "~ ̄ ̄~“''*、
                   / 〈     _,、 -‐…‐- ミ{
                      {   ∧,、丶` _,,.. -= -‐ '' ",
                     人_/  }.。s≦ニ≫''~XXXXXX∨/
                 乂___/ニニ/^XXXXXXXXX∨/
                   /ニ厂} }ニア゚XXXXXX_  -‐- ミV
                    _ニニ/  } }ア゚XXXX,、丶`: : : : : -- ミ、






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                 、 `   } {i/{
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                , '゜   ト}V リ jjノ」
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            _,. ∥  冫_,,. / ∥くj
         、ヽ`  i{{、丶` / /`丶ノ
.        、`    /   ,:' ,゙ ∥/ヽ心、
.      ,:゙     ,:゙   /  j{ {  /   }:,
.       ,'  ,:゙  ,゙    i{ /‐-А={¦   ; ゚。
       ;   ,'   ':,   从{ ,xッx,ヽノ  ノ  '       ううん、そうじゃないけど。
.     { ∥  γヽ.,_  {x'゙ん犲 }xくフ/ ¦ っ
.      八 {  {八、 <⌒`┘ 乂ツ  ん》'  ノ   つ    (パルスィちゃんには直接関係ないけど)
      ヽト、  ':, `ー1   :':':':    {ヅ_,. '゜
         ` .,_ ト、}\    - 、 :':}i }           (そもそも、今の流れは赤薔薇ちゃんと紅玉ちゃんへの裏切りだよね)
.              _rL,_r` .,_ _,,.. ィ゙ソ
         _ ‐ニノ=ミ{ %▽⌒V´            (二人は気にしないって言うだろうけど……)
        _ ‐ニγ´  `Y゚:, ゚。 }}、。}
      ⌒}с ;     :,  ̄ '~ミ\
       ^レ{     / 〉     `、\
.         { ̄´"'~{  /,       }  :,
.         ヤO o ∥゛ :,      .゙ ,゙  ノ,



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   二人の友人は千年前より続く人類の業、究極の力である魔剣を破棄しようとしていた。

   なのに、それを超えようとする力を生み出そうとする試みは裏切りに等しい。

   二人はきっとそれを許すだろう、仕方のないことだと。

   だがサーバルはそれを諦観に近い妥協で終わらせて良いとは思えなかった。

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4654猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:45:25 ID:XC2AoH+F




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   流血は流血を呼び、憎悪は憎悪を生む。

   この連鎖を絶てなければ、邪龍は無限に生み出されるのではないか?

   と、気付けばパルスィが苦虫を噛み潰したような表情をしていた。

   剣匠としても、個人としても、一連の会話に思うところがあるのを聞き取れた心音から察する。

   否定的なことばかり言ってしまった己の不備に、金髪ごと頭を掻く。

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                     ,゙j  、 } jj:;:;:;i|;:{ ´イ   ,
                      i {  ヾV∥.:.:.:|:.ヤ ノjj  '
                   i| レ{、v},,」{,;_: .:l: :ヤ ゙∥ ,  i
                 ,jレ''"´   ´"'''~ 从ノ{  i:}
                  , ゛    ,.       `゙マハ}:}、
                 /     /,ィh、  ,ィ i    寸j `、
              ,:゜   / ,: ,ィ("^ー‐彳! ,i|       V  ゚。
                /   / ,:∥      リ/″       ;  '
              ,゙ {  ∥ア¨{{`    ..,,_,:゙ ,′イ    :   i      あのさ。
                乂:, i{{,′ {{ハ     ア`/x ;      ;   |
               {{ `}} x==ミ、乂i、,:゙/ /   ,′   ,′  |      パルスィちゃんの気持ち、
              !! ∥:':':  ,   ‐=ミk /    ,:゙j  : |
             ⅱ 从        :':':':':.冫ィ   / }  ; |     強くなりたいって想いは分からなく無いんだよ。
             八 {心、   {````^:, u. ´.ノ,. イ^〉, ,゜ ; '
               \ \{h、 ゜.,,___丿  _,.、、、、、ィ / /  / /       私もすっごく弱かったからね。
               ,. -ー=ミ==ニ¨/_,,.   / / ,∠} ′
                  {○ΟCс/´ )=-――<フイ´/ ̄` ,






           r=ミ,
              〉ー、\
            /∧::::\\
.         / 彡 ∧:::::::ゝ \
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    _,.厶=彡'"´ ̄ ∧::::::::/ ,:     /     /       /   /         ゚〈
  /_,.ィァ'´      /.:∧ ,/ /}     / /  ,,*゚ /   ,ィ゜ /}  /{           〝,
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   /′ /´    /.' :::{ {ー'ⅱi   |ハ樅聚k、丶`ー==ァ///::::::u:::::。   } :!      ゙,
.  {  / /    //  :{ {`ー{| {  !|,弋冬姥犾、ヽ`¨¨'/ イ{:、______::::::゚。 :} :!       }
   } .:' /    //    ,: {: : {!| 八`ー¨¨´℃》:::::::::_//::`≫ ̄ ̄_`:::゚。/ .'      /}: }  今更どういうつもり?
  ノ { :{     //    /人∨ハ ∨  ゝ"'"'"'""::::::::::/:'ィア悠箋茅*=ァイ} /   ,   /,:レ゙
 ´_彡'i 从   :{:'   /   `'}::}  }   |::::::::::::::::::::::::::::{:{::::`::::`¨℃o彳゚: :!' /   /  //     貴方は大陸有数の大英雄でしょ。
     乂 :}    {   ,:    乂  }   }::u::::::::::::::::::、:::〉ヽ::::"'"':::::,イ:|: : :ル′ ,/  /'′
     ,.=・…ゥミ{    !    (  } } 人:::::, ,_____:::::::::::::::ノ:::::::::::。:'゚ | {//  ,/  ,/:{      どうしてそんな嘘を吐くのよ。
  /.::::::::::::::::‘。{、  ::.    ), / ' /   \:::::::::} \:::::::( ,, *'゙:i: : :!゚ /  /   人 {
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 {::::::::::::::::::::::::::::::‘, ゚'+。_ `ヾ ::! /:/_厂 ̄ ⌒`¨¨^`'' =、 {  ヽ'..:; : 八 ∨ } ' イ   }〉
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4655猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:46:45 ID:XC2AoH+F




                  /  /  \  Vニニニニ○ニニニニニヘ        \
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        _,ノ ヽ、__   / / ,〉、    ゝ:::::l___{__, ノ‐- 、:.<::> | || /::/::::::_/:::/ r示ミ    - 、;:!::::l
       (=)(= )/ ´/ /)        {-イ::::::/::::// V: }{ {. Y /::/::::;:ヽ ヽ   ゞシ   仡ミ/:::::;:、
        (__人_) {    , ' ´,/    _    _,, . . ----. }:/_ _,.-/::/::::/::::: ゝ-,     ' `´'::::: メ
   γ⌒ヽ  '、`⌒ ´  V __, <´  ,.ィ: :_:_ニrュ、: : : : : : : :/:': : >. 、__ :::/::rー.ヽ  ` ‐  ./::::::/
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    ヾ, ヘ |       ヤ::::::::::::,ィ.: : {::{そ ○、うハ: ; : ' : : : : : : : : : : ':, : :Vi: :'.,´x<.:.-.:-j.//::/   『嘘なんかじゃないよ』
     V_.ヘ `ュ`ー─ー V::::::: / ,': : : }、V´ し ノ_j/: : : : : : : : : : ', : : : ':,: :.V!: :',.:.:.<ニニニ/:::/ヽ ′
      V_.ヘ ム _ , -./V:: /イ,': : :/;.t_ーt=ニ,_,' : : : : : : : ヽ:.r: : ; : : : :_;,z:ヘ: :', :.:.:>ニ//.:l .i    『私は今だって未熟で弱い』
     _,. - V_.ヘ::ハ ,/´..::/i ∥ : : :/. ': /:jN':, : : 「"''¬¬¬'゙: :゙'¬¬''": : : :じ: :',〃ニ/'"ニニニヽ>
  //./.:: V_.ヘ y .::::::/::::i::::: l从'  ': :しi!i!J: : :!: : : l: : :/ l: : : : ハ: :.: : : i: :i!: : .',  ニ'ニニニニニハ    『相応に戦えるのは努力と生き残れた結果』
  j ::::::::>.:::/: ∨∧ .::::::::::::::::i:::::::::/ ': : : i!i!:/: !:l: : :_ /  /: : ; / i: ; : : : l: li!: :! ; ニニニニニニニニ!
 i :::r :〈 ::::i:::::::∨∧::::::::::::::::〉、::'   ': : : :i!i!⌒: :!: f゙芯Yヽ/; : ://,ィTiY: : : /: !.i!/ ,' ニニニニニニニニノ    『その力だって、他の素質のある人なら』
  i :::| :::::'., :i::::::/.∨∧ ::::::::::::::::`::- ,' ,: : : i!i!ヽ l: : .乂ソ  /イイ {_シ./: ; :/ V! i!  ニニニニニニニニニ!
 | :::| ::::::::', :i::/.::::: ∨∧::::::::::::::::::::,':/ i: : : : : : `|i: : :!        /:イ :i':,:ヘ ! ∨:.:.>xニニニ/.l.    『あっさり超えられる程度だしね』
              ∨∧     '′ ! : : ; ;' : : |l: : l、   ..    イ : : : ! '; ヘ
             ∨∧       ,': ; イ/: :N: !ヘ:リ.:〕ト _  イ: : i !: ; リ !i:N



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   “十一代目魔王”黒王との戦いで肩を並べた友人達や“夢幻の英雄”、“現・人類最強”の顔を思い浮かべる。

   彼ら全員が自分よりも一回りも二回りも年下だが、自分以上の実力者である事は疑うべくもない。

   つまり数十年修行し、激戦を潜り抜けてさえも自分はここ止まりなのだ。

   サーバルは小さく息を吐く。

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4656猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:47:48 ID:XC2AoH+F




            { .,,_}   }:: :: ::.{:: :: :,   ⅵノ, :}
           ⅰ \ _、丶` ` ̄´"'''~ .,  / ::}
          !、ヽ`  ∧  ∧     ` 、 :;′
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.         ,'   {: 从:: ::[」 冂0  }: / ':, ,::.    ', ':,
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       ; .: .: ::∧{  \:, ::..  .:∥     }ノ: :: :. .  }  ':, ',
.        i{ .: :: :ハ  x⇒x`、:: :: ::/x⇒x、   ゚;: :: ::.  ;   ', ',    私は少しだけ力を持てた、ただの凡人。
       i :, :: :: {:.;; ,゚ ,_)恣 ゚:, / __)恣 ゚,  .} :i : : , ゙  :. i ,
        {:: \:: {^  { i{{了}}  Ⅴ {{了}}i }  川; ィ'゙.::   ::.} '    だから言える、って訳でもないけど
        {::  \:, }  乂_ツ     乂_ツ   ノイ 丿 ::   :: } ¦
       }.::  :: i{ {      '           √ '´ /.::  .: ::j: ;    例え力を得て、強くなったとしても、
        {:,::.  :. 公、    ,.  、     ,.ィ{:: :: ‰    .: :/ ,′
        ∨、::.. 「「\`  .,_     _,.、rセ〔:::/}:: ̄]  彡 ゛∨     それを周囲に見せ付けちゃうと孤立するよ。
         `ヽノ  /С ` ミ=.,,. ´。O∨ ノ/フ''"´
               ,.{% ‰ {O }。 °。 ゚ }‐- .,
              / { 。  c,,.∟..∟_c  。 )j   :,
              ,′ ∥''"´   }}   ̄ ̄ i{    ',






                  _,,,....,,,_
             ,.  ''"´     `゙' -─-、
           ,. '´   , '´   /     ヽ
         , '     /   , イ        }ヽ,
        /     , '   / / /  、      '  ':,
        rノ\.  /   ' / ー-‐ァ'ハ    /    、
       r'ヽ  `ニ;'   i/,斗テミ/ }   , ' .ハ   、\    貴方は、孤立したの……?
       }、 `ニ=イ    , イ ん(_, ヽ/ . イ`十 |   r-ヽ
       ∨`ァー-八  {.八 乂_ク  '´   ,斗ミ}  ./           f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
       }  斗七r\| xx=         んリク'  , '          |    したよ、私の場合は手段も悪かったけどね。  |
       ,'   `''ァー-- 、        , `´ / ./           ゝ_____________________ノ
      /   /    ノ  、u       x; イ\
    , '  /,   , '´ イ /    ⊂ っ   ム-r‐'        手段って……ああ、なるほどね。
   ;  ,. -‐ァ /    r' 、  \   _,,.. イ|  ;
   レ'   ,.. -──< X、`ニニ`て ヽノ/ /
      / : : : : : : : : \X\__{ ノ} Xト、.'
    ,.く : : : : : : : : : : : : :ヽX\/ ̄八X| : ヽ、
   く ×\: : : : : : : :} : : : :ハX/  { ∨ト、 :∧
   /\ ×.\ : : : :,:' : : : : : }/      ヽ: ヽX{



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   パルスィはこちらの過去を思い出したのか、バツが悪そうに顔を背けた。

   それ以上はサーバルは何も言わず、苦笑いすることで口を閉ざす。

   言いたい事でもないし、気持ちのいい話でもない。

   古竜であるパルスィと比べれば誤差だが、周囲よりは長く生きて、多くのことを経験していた。

   その分だけ犯した失敗や過ちも多い。

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4657猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:48:54 ID:XC2AoH+F




   { \ヽ. ',  ∧  ',    /} イ : ∨
.    ∨<\  ',  ∧  ',      /  ; |
     ∨\  }   ∧  ',    > i |``~、、
     ヽ く .。s≦¨¨  ̄ ̄ ̄ ¨¨≧s。 } ト、    ` 、
        >'’    ,.:、         ``ヽ、 \ `ヽ、   \
.     /  /\ /ハ:i\        \ \  \.  \
    /   ./i∧i∨i:} \:i:',        \ ヽ      ヽ /
       | {i/ ヽi{:iノ  ゝ}   \      \ ',  ヽ,  ∨ /
.   /   | |           ト、  ヽ       ヽ}    ',  ∨ /
  |   | |          ヽ |  \   ',     |      ',  ∨
  |   | ト、 /    ``ト}、__  ヽ }:       |      }   i
  |   ∧ {-イ         |   ̄` }∧     ./:       ト.  |
  |   | ゝ.  》=ミx    |ィ=≠=ミx  ',   /}       |.|   |
  ヽ.  |:  ∧ {{ )心、   :/ _)斧ミ、‘:, l   /,イ       |.|  /       (人より多く戦って)
    `、{:  ∧{{ {トuハ\/ iトtjイ:i} }}_ノ.//:/     / |: /
.     |   :{  ゝこソ    ゝこ(ソ   ⌒7⌒厶    / .|/         (人より多く学んで身に付けた力)
      \  ∧       、   ,-、     /    } 、ヽ`
       \ }h。.  , -r‐v‐ト、 \__∠}>-―く/               (……やっぱり全てを救えた訳じゃなかったね)
        ヽリ 个{ i {  { ヽト、   }O }〃   ∨ /
              イ| i ゝ ゝ ヽ _/: o i{{     ∨
            / | ゝ、____ / ヽo 〈{{    ト、
             i ゝo   / }    \ソ{    | ヽ






                          //
                         //         ___
                       , .' ./          _,  '/
                    /  /       ,  '  /
                     /  /     ._/  /
                      /==〈    ./¨ ヾ、__/ ,'!
                     /   /   ./    _ノ ./ !
                〈   〈   .∧   /´  / !             (自分なら全てを救えたと考えるのは傲慢だけど)
                  ',   } ./   / r-イ __i -‐‐-x'二二ニ== -
                  ',   ヽ/   ノ /´¨¨     / ̄ ̄    .(最初から全てを救えないと諦めるのは怠慢だし)
                   }  ./   //       __ -イ
                 } ./   _,/    ><´              (私は嫌だな……)
                    i / / ̄   >'´  _/-‐‐‐ ‐---- ニ===-
                     /,' .,'    ∠__ - '´      >'´
                /,' .,'  /¨`      _ ---- '´
              _ノ,'  ノ  , '     _,><
                _/     , '    //
              x≦     /    ./_/
            x<            /'´



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   サーバルはゆっくりと呼吸しつつ手を見た、血で汚れているわけでもない。

   ただ自分は大した英雄ではなく、どこまでいっても凡人だとも思う。

   力が有ったお陰で救えた命は有った、だが力を持て余した所為で失わせた命も有った。

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4658猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:49:25 ID:XC2AoH+F




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   他人よりも戦闘経験が豊富なため勝ちを拾いやすいが、上には上が居る。

   それは秀でていると評価される軍略でも同じだ、誰かより上かもしれないが、誰かの下だ。

   何処かの誰かには劣っている――――凡人。

   これは個人の意見に過ぎず、所詮言い訳だと理解しつつ、パルスィに顔を向ける。

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             /  /     / 厶イ \}/:ノ {::}    \/
            // :/      /       ´   ':j     ',
        / /  :/    / イ           }:      ',
         / /   :/    イ _/_j{          } ∧ i    ',
.       / /   :|     :/ { /⌒ト-、{      // | |    i
      / /    {    /  リィ≠ミ、 ',    ,斗‐一 | |    |      力っていうのはさ、
       / |    ゝ  | 〃 んハ \}   ,ィ=ミ、  | /:     |
.     |  |      :i\ :| {{ {rtjヘ}   |  ,ん:ハ Y /イ}    .イ       最低限自衛の出来る分だけあればいいんだよ。
.     | ∧    {\「` ` vこソ  |/{rtjヘ} }} /^}'   / |
      ∨ \  ト > j{            vこソ ' /ハノ   / ;       無いと侮られるし、過ぎれば恐れられる。
          \ { V^\      '       r‐イ-=彡  /
       __   /⌒}}`ヽ)h。   r― 、     ノ/ノ     /}       どちらの場合も辛い目に遭っちゃう。
      ∠) `'<   ∥/⌒ヽ)h。.こ´__ .。s≦ ´ </  .//
.     / o      \〃/ ゚o。 ゚o。`>‐「イ 。o゚ } ヽ  } __ .ィi( }/






              . -= ミ、
             (      \ __
                  .  ´         `  .
             /           .  \  \
              .イ             \  ヽ   ヽ
            / /             ヽ   .  ハ
           イ      i    ! !   !  .   i '  \
              l   !  .|     ! !. 十 - .!  l}    ヽ
              |l  l.ィ升ト、  ト、j \j   !  リ  ヽ  ハ
           从  l l l } i \j  X示テkルイ i   ∨ }  貴方達獣人や、多くの亜人種族は
            人ルハん!     i以ソ| l |  !   V l|
             ∨ ハ以!     """j l |  !    }ル  人間種族より強いから恐れられ、迫害された。
              / / 入"" '  _    八 l |  !  ! ノ
               レ'}/ j 〕ト   / 〉/!く. l j ル' ル'     逆に力がないと除け者にされるのも理解できる。
              厂Ⅵ 「} て/ /-<彡}レ'く
                /.::.::八.j レ'´/ 〈  / 〉ノ /ヌ_        でも、私が欲しいのは対等になれる力よ?
            __/.:::厂 五 {    レ /斗彡'. :: :.:`Y
        .ィ升{ .:: :: :/  二.|     . イ.::/.:: :: :: :: :::l
       〈Ⅹ八.:.::::/   ノし}    /く.:/: :: :: :: :: ::.::::|
        Ⅴ Ⅹ厂{  .イⅩ}^ー‐‐彡 }ト、. :: :: :: ::.::.::|
         /∨ /  \ __| 〉〈        }/\:_:_::_::__::∧、



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   前提が違うのではないかと、言外に告げるようなパルスィの視線。

   それを受けて、サーバルは首を横に振った。

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4659猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:50:45 ID:XC2AoH+F




                      ∥ {i: : :{: :{ ;     ゚:,
                     i{、ⅵ  i { {Vレ    ゚:,
                     {{ミ } ⅱ{! イ   ゚,
                       ヤ__j__,从 :, :, ノ彡' ; ]
                  , '"´   ´ '~ .,_ ノ } }\
                     / /{ ,イ   ` 、` 、丿 j `` 、
                    , 〃 {/ }      \ ` 、 \   \
                   ,゙∥     ⅰ     `、 ':,  丶   `、
                    i {{‐-   ; ∧ ゚,    `、 ',      `、
               { 从    }‐- ゚:, }      : }        ':,    もし完全に同質同量の力を得たとしても、
                ヤ/∧ .: / ,,_,,_ } ノ     ; ノ          ',
                V / ):, / ぅk`く ゚:,    ノ<,.        }i   所詮は誰かと対等でしかない。
                     Y し`′{リ}} j }  _、 ⌒厂        リ
                    八  '  `ー″ .ノ丶` ,.ィ(ノ    j i   /   決して力自体が誰かと
                     \ ..,,_     ̄_,.ィiフ゛ /     ノ }  ,:゙
                 ,.∥ 、,,.. -=ニノ^} }∠^フ  _,. ゛ }/    仲良しにしてくれる訳じゃないんだよ。
                      { {{{°℃} Y´。с }  ∠-‐ ⌒
                      { j >―廴}、   { jj  `、.,_
                  乂 7    }}` .,,_} ⅱ   `、 ヽ
                      ;  ;     ∥    i{{ヘ   /{
                 {  {     ∥    `人、ヽ´ 。 :,
                ! ` .,,_ノ{     ノノ^\   ゚。〉
                    ゚,  ∥≧=ー---‐く彡.,,_,:′ o/
                     ⅰ  {。o ̄⌒ ニ=‐ ̄ ア  。 /






       /   : ! ::.      、           i!     }
        /   : | ::.       i      ..、 .|i     .i
    .   /   . :| ::.        }  i.     }i  ヽ     ヘ .
.      ,' /    | ::.       l  ト、.    !|  }}     |         ……鬱陶しいわね。
     { {    . | `l、:       }、 ,>ヘト、 リ  }fー‐ァ  i`ヽ.
     j | i.   `トミトヽト、  .イ´ィfテ广i7,'  /' /  八ノノ      なんで、なんで私にそういう事を言うのよ。
    ノ 从.. .从Yiテトミ`ヽ、リ  cゝ-゚'' /  /_.ノ.      (
       )    ヘcゝ-゚' ///////   // /'          )        力があれば、強くなれば、強い奴らとでも
       / ヾト、 \    '       イ/ ,'      ト、    ./
      ,'   ノ ヽ `ト .、  ーrャ  . :イ  i|     ノ j:  乂       対等に話し合えるようになるんじゃないの?
.     人 (    ) 八  >-,' .!イ  j  ヽ、  (  ノ ノ  )
.   /  ,  `   : / ___ 〉、i  トー=''ヽ、  i}、  )´!.イ  八
   ,'   人 lト、 イ. 入  ` ̄   V´ ー ) ノ >''´ ̄\_.   )
   !   (   ヽ! ヽハノ〉 ヽ       V  /' ´/XXXX/ `ヘ
   ヽ.  .)  ノ / .〉、     .    V..._../XXXXX/      `ヽ
.    )/     }  ト、.          }::::::::/XXXXX/       |
         ,'   |X\      !::::::/XXXXX/           !
         /: .   !XXXヽ、    \/XXXXX/ ,        |



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   パルスィは唸るように呟くと、指を噛んだ。

   彼女の問に対する答えを、サーバルは経験から知っていた。

   それが彼女の望む答えかどうかは別としてだが。

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4660猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:51:44 ID:XC2AoH+F




            /   ト|   | |l/|     .
            ;′ N .|   | | レ   |
             i  」  |  | |   Z_  |
            | 冫 _L -┴- .._  く |
                l >"´ ハ  ハ    < .|.
              /    /∧V∧{      \ 丶
                / ′   ヽ i     \  \
         /   i         ∧  、   ヽ  ヽ
         ;′  | /-‐      -/‐- . }
           i   Ⅳ \ 、   /   }∧    l
          ∧.  |、 ,x芯、ヽ / 芹芯x      ,
         ヽ | { iJハ  V  iJrハ } |  /     .         話し合えるかもしれないけど、
         |  \|   弋:ノ     弋r:ノ  j. イ}        |
         |   八               ,__/      ;          国家間での対話みたいになるだろうね。
         | 、   |丶.    , 、   _,.ィ′,       / ;′
         |/`'‐- 」ヽ,ノ^''‐- .. -‐=Tヽ / |    _, イ/
               〈o ℃ 厂|o O 8l_ └ ´   ´
             /| o 人人  。 〉| `ヽ
                /   7¨´  ||  ` ̄ i|   .
                  〃     ||     .l|   .
          r‐|  {i      .||       l|  . ┴┐
          |`'‐--|     ||     V´    |






                 -…―-
                  \       `  .
          /                ヽィ'ミ、
         .'     |  | |      \  '.,_  \
              |  | |     \    \ \ 、 ,
       {   !  -|   厂|\    \    , ', )ノ
      /   } .ィ::::::     ::::::::::::::、! ト 、   |乂 ´        ……いつ相手が刃を向けてくるのか。
      } < :::::::::\{ :::::::::::::::: ! r ´` !  ト、{
      ノ ./ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::: | ハ  |  {  `          そういう疑心をお互いが抱える事になる、
       (/|  、  , 、  .   1 | !  1/
.         レ|/ \__   イ_ _ .| /}ハノ_             って言いたいのね貴方は。
            ィ≦    ̄  -=ニ 从 i}! _ ス
        r {  ―=ニ  =- /{ i i!ノヽ  \ \
        |: :\_二 -_=__/ X /: : : : : : : :'., }
.        /: : : :\X\: : : : :/ X /: : : : : : : : : :!/
     /: : : : |.: : : \X\: / X /: /: : : : : : : : :|!



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   忌々しそうな声でパルスィは呻いた。

   察しの良い彼女が表情を歪めるのを、サーバルは苦い思いで眺める。

   力があれば誰かとは対等になれるだろう、しかしそれは疑いと妬みを齎す関係だ。

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4661猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:52:25 ID:XC2AoH+F




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   それでも構わないと嘯く者も居るかもしれないが、その先に待つのは孤独と虚無だ。

   他者と思いを分かち合おうとせず、また汲み取ろうともしない己のみに関心を向ける、閉じた在り様。

   それでは造物主に石と断じられた最初期の竜王と何も変わらない。

   しかし尚も、他者との関係のために多くの者が力を求めてしまう現実に、一抹の寂しさを覚えた。

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                       __
                    .。< >-< >。.
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                   | { {             }  |
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                     { {             }  . j{
               /           }..}      }..}j{
                メ. { {     .{.. ..}..}  ./..}/. / .} 乂.
                  、{\{\_{、{、_}/_}_/_/}_// }ノ
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            {. .{ `乂_乙⌒Yゝ-v-rf⌒ヽ⌒ア´j{  .}
            {  ∧   `¨メ、{:{_彡く~~⌒´  j{  .{ /
              .} ./ {    《 〃:}><i} \  _7    ∨ /
            /  .∧   ∨..i/><i}乂ソ  _7  \ ∨
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           {     / .{   〃 {> <}ヾ.   /}     \  }
          /      {   .{{  {> <}  .´ } /   `〈 ./
            /     ../...ヘ    ..{> <}  .:/ .∨ /     ∨
          .{    )X(/.   \. ..{> <} /   .∨)X(    .}
           .\.  )氷(       .{> <i}       )氷(  /
             > )氷()氷()氷(.∧.   ∧)氷()氷()氷(<
        .。s         )氷()X(  \/  )X()氷(       }h、.
      。s
、   ノ⌒ヽ                                      }h、
::.寸´ヽ X⌒ヽ                                   ノ⌒r―
::::::.)  乂    乂_                            γ⌒X⌒ヽ乂
  `   `     `                           ´  ´. `    .`



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4662猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:53:24 ID:XC2AoH+F




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   強ければ全てが解決できるのは御伽噺の中だけ、現実において力は万能ではなく手段に過ぎない。

   今でさえそうだと胸中で呟き、目前の相手を見つめる。

   己は大陸有数の武力保持者かもしれない、だが現状パルスィの気持ちを傷付けてしまっていた。

   呼吸を整える意味で天井を見上げ、視線を戻せば相手と目が合った。

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            //,〈∨    {           iV    `r、        ……結局、貴方は私がやってきたことが
             {{ 〈∨    /;::   !    } i  ! V   }  レ〉
             i! !V   :;/ ノ::;ハ;_,レ   八j_j__V     }/}         無意味だって言いたいのよね。
           ! }i{ ! {:.:;i |フ ,ム;:从  ( 厶;Д `i  }   从
            从   ::;| / ,;似へ;:ヽ   代;;zチヾ} ,! /  \       流石“平和の象徴”、
           /  :え从:;!    rヘ }:: )N  ''"" ノレヘ从    ヽ
           :/ ィう::/    ノ::::` ,      .; リ と-`<  }      流石“全ての生命を愛する慈母の王”ってわけ?
          {:Yィ⌒厂/   彳    _,、   イ {  厂 ⌒ヘ) イ
          ;     (辷Xマメス)>... `⌒~` イ::::i ハ       ノ      でも、私は今までずっと武器を作って生きてきたのよ!
          V{  ; )      (,:::::` ¨ ´ {‐-リ ソヘ |     }
          ∧ ル’      ヽ>…'Y`¨  Y¨ ヽリi  } ノ
          ///V/         } 彡厶    ( 彡><
        /////{         |_{  入〆 ⌒ マ////>






            |;;;',  `''<
  、、、     l;;;;;', ハ  ヽ         、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人 人
  ヾ;;;;)h、    l.  V }ノノ  ヽ        )                                    (
   ', ヾ;;;''" `'く l  ∨  ミ-  }ヽ      )    今更それが無駄だったなんて認められる――――   (
    ', ミ ヽ、  ヽ >―――< ',<   )                                    (
    ', ミ  ヽ ,, ´    ,、 ` 、  `'< ` 、 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
    ', ノ,, /   ,、 ム气   ヽ   \ \
     ヘ /  / /ヾ,ア      ヽ   ヽ  ヽ
      /   /  { l     }_  ヘ   V  ヽ            そんなこと言ってないよ?
    イ/  , |.   |    '´}\`ヽ ',   '/  ',
.       l   | | /´ ',   { . ソィ笊㍉、} }!  从   ,           無駄じゃないし、無意味でもない。
     |   | | ハ ヽ  ∨〃{rU:カ }   //,  }! }
     |   | ヘ ,ィ笊ハ、 i{   ゞ-'' / / ,イノ/, /ソ         言ったよね、あなたの武器や鍛冶の腕は
     |   | | ヘ.《乂:り`^'   〃/イイ匕//.イ
     |   V∧ h、〃  ' _ ,.へ ./゚。 >'''''''寸、          色々な人を助けられる、素敵な力だって。
     |ハ  |//ヽ{/ハ、   ゝ- ' / o ゚ ′   V`ヽ
.      }ヘ {ハ//ハ/≧=== 彡〈/ 。 l      ',o ゚ヽ
        ヽゝ   ヾ /´ヽo ソ八   |        }! () ア



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   サーバルは首を傾けながら、大きく口を開いたパルスィに笑いかけた。

   話を途中で遮られた形になり、彼女は唇を物言いたげに開閉させる。

   が、結局諦めたように口を閉ざし、怒気の篭った目で続きを催促する。

   肩の力を抜いて、語りかける。

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4663猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:54:14 ID:XC2AoH+F




            /   ト|   | |l/|     .
            ;′ N .|   | | レ   |
             i  」  |  | |   Z_  |
            | 冫 _L -┴- .._  く |
                l >"´ ハ  ハ    < .|.
              /    /∧V∧{      \ 丶
                / ′   ヽ i     \  \
         /   i         ∧  、   ヽ  ヽ     力が友達作りに役立つかは別じゃないかな、って
         ;′  | /-‐      -/‐- . }
           i   Ⅳ \ 、   /   }∧    l        私は意見しただけ。
          ∧.  |、 ,x芯、ヽ / 芹芯x      ,
         ヽ | { iJハ  V  iJrハ } |  /     .    ただあなたの力は間違いなく素晴らしくて、
         |  \|   弋:ノ     弋r:ノ  j. イ}        |
         |   八               ,__/      ;       誇れる物だから自信は持って良いと思うよ。
         | 、   |丶.    t‐_ァ   _,.ィ′,       / ;′
         |/`'‐- 」ヽ,ノ^''‐- .. -‐=Tヽ / |    _, イ/     ……私から、その力を使うなとも、使えとも言えない、
               〈o ℃ 厂|o O 8l_ └ ´   ´
             /| o 人人  。 〉| `ヽ
                /   7¨´  ||  ` ̄ i|   .
                  〃     ||     .l|   .
          r‐|  {i      .||       l|  . ┴┐
          |`'‐--|     ||     V´    |






  __,,,,,,.. -‐: '': :¨¨: :''':' := .,_
'"゙: : : : : :゙:、: : : : : : : : : : : : : : ゙:':=、
: : : : : : : : : ゙: : : : : : : : : : : : : : : : : ゙ヘ、
: : : : : : : : : : /'; ; : : : : : : : : : : : : : : 、: :ヘ,
: : : : : : : : : : :.:.',!: : .l : : : '; : : : : : : : : ヽ: ヘ,     f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
: ゙i :.ヽ: : : : : : :.:l:..:. :';.. : : :';. : : : : :,: ;.: : ヽ: .',     |    どうするかはパルスィちゃん、あなた次第だよ。  |
: .!: : :.l. ';. : : : :.:';.:i:..; ';..: : : ';..: : : : :'; :.:,.: : '; :',    ゝ______________________ノ
: l. : : j:. :l:. :. : : !:';';.:.'; ';.:..: : ヽ:. : : :.:'; :.';.: : ',. l
:,': : :,':.: :l:. :.:.: : l:..l、';.:ヽヽ;.:.: :ヽ:.:. : :.:', /';..: :l: |
':. : :,':. :.,':.: :. : :,':..l '、;.:.:ヾ、\:. ヾ;.:.:..Xヽ,l:.: :|:.l
:..: :,'_: :.,':. :.:. :.;':.:.j  ヾ;.:.ヽ\\,.><":.゙;.゙l:.: :l:.l
:.: :,':.:~7=..,_/_:_;'_,〃`<ヽ,`_,>=┐',l:. /i,ィ
i:.:.ll:.:〃:.:.:../.,'ノ__     `' ィ弋=l j .ソ',ィ./li
l:.:.!';.:i'{| ≧==示三f  .    r‐||仗 ソ:.l ,/{ ヽ
ヘ;';.ヘ!リ ゙l,. lー'||||||三!  , , ,. 辷ノo.!:.: !": ヽ, j         ……何よ、それ。
>从:.:.',   V::'!!!':::;ノ / / / / , , , ゚.|l:.:.',ヾヘ ノ
、_';.';.:ヽヘ  o`'='゙ / / / / , / /  j、';.:.'!: }ヽy          意味、わかんない。
..,,_ ';';.:.ヘ;ヘ,゚  / / / ' ' '_,.、  ,ィ’゙l:. :!;' ノ
:. :.,~:'ヾ_;ヽヽ ' ' ' r'=='" ,.ノ ,/、l;l;l;l;リ"',  ,r
:..:ノ: : ノノヽ',.',=- ..,ヽ-― '"/.l//∧l;l;l;l;l;',l;',メ
:': : :ノ(  ,)ノ ` = 、~¨¨r'  .j'///∧;. =' ゙>‐''
:.;':.///゙、 ´     `>、,!--〈///='",. ・´,. イ´
:{:.{/////>- ..,,_ --‐イ  ,.= '",.= '",.='"  l



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   項垂れたパルスィの、呟き声。それ以上、彼女は何も言わなかった。

   僅かな金属片や鍛冶道具が転がる床を見つめたまま、動こうとしない。

   気まずい沈黙が白い部屋の中を漂う。

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4664猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:55:55 ID:XC2AoH+F




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   退室時間となったことを告げるように、背後の扉が遠慮がちに叩かれる。

   扉の外に返事も返さず、サーバルはただ音に耳を傾けた。

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i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,
__,_,i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,,i/i/i/i/iエ(ヽ、 ,ノ )´( 、 ゝ、ニエi\i\i\i\ii.,,,,i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,
i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i/i/i/i/iニニ) Y  人 ヽ)ゝ'.丿,ニi\i\i\i\i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i
__,_,i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,,i/i/i/i/iエ!)ノ'  ノ ,(  `  . ´(エi\i\i\i\i.,,,,i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_
i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i/i/i/i// ((  ´!. 、   t ヽ、 `t\i\i\i\i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i
__,_,i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,,i/i/i/レ,′, ヽ杉  tゝ、丿)ノ iミ  Y(.\i\i\i.,,,,i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_
i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i/i/i/i /f  ゛彡  )ミ Y´ l'\ミ ).\i\i\i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i
__,_,i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,,i/i/   パチ  /∥   !||i    荒   \i\i.,,,,i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_
i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i/                .パチ      \i.,,,_,_i.,,,_,_i.,,,_,_i.
        /______//______;;|______',',_____\
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   部屋は静まり返っていた、時折小さく火が爆ぜる音くらいは静けさの内に含まれるだろう。

   急な客が去った後の鍛冶場が、パルスィには何故かいつもより広く感じた。

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4665猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 00:56:24 ID:XC2AoH+F




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   普段なら手持ち無沙汰などあり得ない。

   だが今は炉の前に腰を下ろし、灯った火を漫然と見つめていた。

   思い返すのは、先程までのサーバルとの会話だ。

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.                , -=ニ¨¨¨ニ=- 、
.            , = '´            ヽ
.           , '                  ヽ
           /   ハ  ', .ハ        ヘ
.        ,'    ,'. ',   /, 'l          '     (私が強い? 力がある?)
          ‘ .l  レ' ,,' .,'} l            l
          ‘, ト、 .l rf:}', /' /          |    (あの目、実は飾りなんじゃないかしら)
          ゝ`γ`¨´レ ' l          l
             ゝ       |   ,    ,    ,    (それに強い武器は国の方針や
               `‐ ¨, /∨ .人.   ,'、  l、'_
               _..<-‐‐ヘ_'‐‐\__{_ノヘ '_     考え方と合わないとか言ってたくせに)
                /: : ',: : : : : : : : : : : :ハ
           /: : : : : : : : : : :;: : : : : :|
              /: : : : l: : : : : : :/: : : : /:.|






.         ;  ミ、  :; : :} : : {  ノ  }
.          ¦ .,_jト  :; : リ : : { ∠, jj
.          ! \ _,.  ‐‥…┴≪ ∥
        , '゙}、丶`   /\ /!:,  `゙'、
.     /  ,:`     ; {/\リ ´:,  ´:.
.    ,:   ,:′  ⅰ ;{:.     :, ':,   :,
    ,:   ;    . :{ :i{ :, :.:.    } ∧ :,  :,
.  ,' ,'  {  .: .: :/{ 「\ ̄: .  丁^ i }:. j      『何が人を守れる素晴らしい武器よ』
.  ,゙ ,゜  :, :: ::∥ N  ^ 、:; :: .:/  ノイ: : ;}
  ;  i :  :`、 :: :i{       ヽ::,:′   }:}:: :ノ}       『ほんと意味わかんないわ……』
  { :{: :  ::{:,\ ':, “^^^`  "´^^”{ノ/ ;}
  :, {:, :.   :.V心.,{`            }´  ∥       『あれで“七星国家”の王なのかしら?』
   ゚:{^ 、:.  ト{へ^h。,_  tー‐ァ _,,. イ} .:从{
      ≫ {⌒¨¨ Y´ `ヽ--=⌒Y¨ヽく
.      {;.;. ; ; x-┬〉%‐ァ}8}=‐ ゚卜、; ;}
.      {;.;.,∠.,_ {{ο /{{⌒ 、_゚j  \},,_
      √    `:, } ``゛  ´,    ∨ /  ` 、



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   戯言だと一蹴し、パルスィは首を横に振る。

   どこまで行っても武器は武器であり他者を傷付ける道具だ。

   誰かを守る事が出来るから素晴らしい、など何も考えていない夢想家の詭弁だろう。

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4666 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 00:57:34 ID:6B81U6x/

サーバルは既に自分の中で結論出しちゃってるから、対話で意見を変える段階はもうすぎてて
後は自分の目的に向かって突っ走るだけなんで彼女自身が既に対話を受け付けてないなあ。


4667猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:01:24 ID:XC2AoH+F




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   まして戦いの申し子、荒ぶる戦神、暗殺者――――過去にしでかした彼女が言うのであれば尚更だ。

   だがそれでもと、別れ際の彼女の言葉が胸中で反響する。

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                      l|   v:,      ./    }: |
                      l|    ': :,jI斗 ‐,’jl l   }:.|
                     7|  }ヽ(, ': : 、_,{: l ',ノ ' ': |        ,、
                   ,从丶   v乂__寸{l: . ゝりK|: :!` 、     /.:}
                 八 ∧:.> '^~ _  _ ~^'<  j: 从 ∨,. ィ.: .:ノ  『私達は誰もが何かが足りなくて、不完全なの』
              _,.-=ミ, 'ァ'´    ,イヘYヘヽ   `'寸 V_,∠ノ.:>'
             -‐、 7//   ,' 〃   V     '. V⌒ 7´    『だからこそ弱い私達は、万能の力はなくても、
            r' r、 ァ´.:, '     :l /| |     }  }  ' Vl _j_
            | ァ´.:.:.//   jI斗- ,    /,.ム、}   ',:「~^'ー <     お互いの良さを持ち寄れるんじゃないかな?』
             , 〃.:.:.:.:l/|    /   ヽ、 /ノ '  }7 '   「⌒     }
          >'’ {.:.:/ l从  ,'≫=ミ ∨{  ≫=ミ、}   L7    '   『……今は大変だけど、これを機に協力し合えるように
       >'"´    V/   丶 乂,:,:,:   r`   ,:,:,: /  ,.イl :'     {
   ,.:'"´     ,. '´ { l  ,'  八` ー‐ ,、_ ,.   -へ -=彡 7 |从 .: : : \    夢物語を現実に出来るように、私は頑張りたいんだ』
  ノ      /     | ,{  ,:  八  V-    vソ  /_ノ ノ ',ゝ、゚: : _: 〕h。
  {      ノ≧s。., _ ∨ 乂 、 , > .,`  ̄ ,. -、,.ィ{  ,'  ,| )l \:ゞ': : : : :〕h。.,
   丶  ー=≦`~^' : ー': |ー‐ ―=ミ,{ヽ| (/) ≧='O 0,’:jI斗-ミム_jL,. ---ヽ: : _゚: : :r,: :.∧
   〕≧s。.,      '       / フ:o: 0/: :|o: 。:{ア    /: :゚: :0: : : : : : 乂:ゞ': :r:,: : (ハ
         〕h。, ノ     / {: :゚: : 人_ノ:。: : j     |         ` <: : :r レ'
        /0: : : :>≧s。.,ア  `~/'^~  ゝ-イ!     ',     __ ,.    -=≦〔
      )、o:.>'" (: : o: /     〃        |l  ,.: :> ー'^~
       `¨      `ー7    ∥       寸、/






          ` \V `ゝ '      // /ー'´ `  !'; }      『過去を糧にして、今までとは違う事に
        トト, .ノイ i  ヽ、 =-  _/ィノ / i i / リ
       //./  i'./ /, >-- '´ / /,, / | ,/           少しずつ挑戦すれば、きっと世界も良くなる』か。
      r' ∠,yフ Vi / VV_ゝ、;;",,/ //,/ /レ'´
      / <'/   .レ'  _,,->  _ i /='////--、            ……どう考えても、妄言よね。
     〈  ノ`7`     /::;;'>Z^7_,,リ´;;//:: レ':: :: : ',
     r'、_,,ヘ    _,ノ/≦-'´;; ,,  /:: :: :: :: :: :: '、
     }`ー-'´i   /:イ、´¨  " ;;" /:: :: :: :: :: :: :: :`、
     | ;;   ',  i::/X/;\   ;;"  i :: :: :: :: :: :: :: :: ::\
     | ;    ト,イ:|X;|;;;;/∧、"   ,}:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: 〉
     i      `'、|X;|;/Xx/レ、_ノ:: :: :: ::______ノ
    /       /|XVXx/:: :: :: :: :ヽ_,,-'´V∧V∧V∧';
    〈、      /::|/'Xx/:: :: :: :: :: :: '、〈/∠=―-'r-ー,>



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   制限時間一杯まで一方的に話し、サーバルは去っていた。

   酔っぱらいのように勝手な女だと、パルスィは毒づく。

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4668猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:02:34 ID:XC2AoH+F




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   だが同時に認めなくてはいけないことも自覚した、彼女への嘲笑は自分へも返って来ることを。

   振り向いて見やれば、壁に立てかけられた作りかけの武器の群れがあった。

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                  イ              へ
               /〃             //
              //           .fニ‐´/
             〃/            ./≠l_.l
           //         へ  .//
          //        /:/ //
        //        /:/ //
       //      _/:/ //
     / 〃     / ::::/  //                 (武器は武器、傷付ける道具……本当よね)
    / /     /:::::斗´
  ∠≠     /:::::〃    .,へ                     (それを使って、対等になって、
        ./:::::/  /\〆/
      ./:::::::/   〉、.  \                       私はボーラス達とどんな話が出来たのかしら)
    ./:::::::::/   /  へ/    /7
    /:::::::::/   / ./       ∠/                (別にあいつ等なんて好きじゃなかったし、
    /::::/   / /       //
 ..//   / /       .∠/                   友達になりたいだなんて思ってない)
/イ   / /       //
´   斗´ /       .//
  /  〃       .//
/  /       .//
  ≦        .//
         //
        //
      //
     //
   //
  .. ̄






             ハ  ilヘ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.! ./  .,イ--`_ヽ   ∨
              ハ リ  ∧    '         ,' ヽ! ./-イ´  マ. `ヽ∨    (それでも普通の話をするためだけに、
             Y ィ/ ,ヽ、         ,'   ,.イi ! ! 、  マ   j
               イ /  nrュ .,_丶   ,. イi. / ,.ィ /' ヘ ト、 Y .,_ヽ、       傷付ける道具を用意するのは変な話よね)
―‐- ..,_         / ,. イ.リ.i!│{`ー=-‐ イ/ィ l{.   ヽ!、 i   `ヾ、 ,
     `> --― =.{rイ  !У∧ ',ム       l! ,. -‐ ¨ ̄ ̄ ミ ー‐  ´   (……対等であることと、
  ,.. ' ´       _,>::´!. l/ / .ハ. マヽ、ー-  イ       ,..-=ニ=.、` ー‐-
     -‐ ,>:::::´:::::::::Y::/ ムY ム. ヽ、`  ..,_      ,...:'´::::::::::::::::::!> ..,_      仲良くすることは違う、か……)
¨ ̄  ー-z=ニ/>r-、::;:. '´  / 二二 _ `  .,    ,...:'´::::::::::::::::::::::::::::!⌒   `
.    rく//Y´ アr '´     `¨´ >ー‐'    ヽイ/:::;:. -‐::::¨::::::::::::::::!
    マ/ムi.  {::i        У_ くア¨_        ヾr―‐- 、::::::::::::::::ハ
.     マ/,l.  !ゞ=-ー- r<//!ヽ∠.イニ-、     ,!:ヘ.   Y::::::::::::::ヾ.
      マ,i  ヘ.     i////,!//ゝ'//////7┐-イ::ノ !    .!- 、::::::::::::ヘ



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   忌々しく思いながらも、パルスィは事実を噛み締めた。

   このまま、ただ武器を作り続けたところで、かつて望んだ誰かとの友好とは程遠く。

   だからと、ここで手を止めてしまえば、残るのは虚しさと無力な己だけ。

   結局望んだ物は手に入らないという矛盾だけが聳え立つ現実を。

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4669 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 01:03:54 ID:4yJJ4Xtj

???「だからそれが可愛いのよね」

4670猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:05:24 ID:XC2AoH+F




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   ただそれはこのまま変化しなければの話だ。

   己は永劫不変に近い古竜、その失敗作であるとパルスィは自他共に認めていた。

   現状が不満で変えようと思うのなら、自分が変わるしかない。

   そして自分は変われる――――何故なら、己は完璧な古竜ではないのだから。

   内心の呟きを口には出さず、連絡用宝珠を起動した。

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                                _,. -‐
                             , ′       _,.
                            /      r ′       ┌―┐
                            /          i             `フ∠   [][]「l
                       ,:'  _,        }             └'^ー┘   くノ
                         ,:' , ノ        ,ノ
                       // /ヽ    f ′
                       j./ ./!つ j  ノ
                       Y /{ i  / /
                   l }i ゝノ  ゝ ′
                        i_ノ l
             _,,....,,_      ゝ′        f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
.       、丶`.: .: .: .: .:`丶、                |   別にあの女の言葉を真に受けたわけじゃないけど。    |
      /.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .\              ゝ_________________________ノ
     ,:゙.: .: .: .: .: .: .: .:_,,.......,,_:: :..ヽ
.    /.: .: .: .: .: ...,,_/ {_●_}乂.: .:.',
.     {.: .: .: .: .: .: .: .: ニ=-=≦.: .: .: .:}
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    圦.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./
    ∧.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ,.'
  _-=ニ\.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./=-_
  -=ニニニ〕iト..,,_: .: .: .: .: .:、丶`ニニ=-
  -=ニニニニニニニニニニニニ=-



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   言い訳がましく、パルスィは一人ごちた。

   人間など竜種である自分にとってはどうでも良い存在だ。

   しかし、自分の作った物で誰かが喜ぶのなら――――そう、悪い気はしない。

   食客になっているシェオールにとっても旧式の月光を、庇護下の小国に譲渡するの問題ない筈だ。

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4671猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:06:45 ID:XC2AoH+F




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   相手の応答を待つ間に、パルスィの胸中にふとした疑惑が湧く。

   自分はこれからちょっとした頼み事を同僚にしようとしている。

   が、相手は自分に時間を割いてくれるだろうか?

   目の前で火の粉が弾ける。

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                    λV/\ ヽ  |  / /ヽV v
                    l !{.!  \/、.,\/   l.!: :!
                 ,. -=7: :|.!|>  {|.7ニヽ|}  </: :,!-、
                ./  /`^^v!|=- >!-==-!< -='^7^ヽ. ヽ
               /  /   .}|V-=ニニニニニ=-/V!   ゙ ゙
               /  /   /}'ヽ-=ニ三三三ニ=-イ^}.|   ゙ ゙    ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
                /  /   /::|.  <芯ヽV)ノィ芯>イ. |.!    ゙ ゙  : :  一番頼れるあいつに頼んでみるけど……。  : : .
              .' ./   /,::::ヽ ヾ    j   ィ/ /イ    ゙  ゙  : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
              .:/   /イ:::::} .>ヘ(゙      /イ{ |::.   ゙.  ゙
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            /::/    ' .::::/./! |ニj.!ニニニニニ| |ヘ:::::.   ゙   /,
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            ' :´    _ 、x=/ ./ヘ__.!ニ|jニニニニニj  .}>ア>-=ニニ=-、 /,
           /    /{  |!V /::Vニニ==--==ニニ/ / ,j' //::::::::::-==- 、 ヽ /,






    `'''/   / /〃   i    ヽ\ \⌒ヽ
    /   // / /    i     ハミx、_.〉  ∧
   〃  / / /  !    i    ゙、  }  ノ} ヽ∧
   ノ   /  {\{  {     }     i  {''" /{   }∧
 `'''"/ {  {x=ミ`! ハ 、l,,__ノ!_i  }  i //ゝ ノ ノ`ー-...、
   /  λ〃んi}})ノ }ノ}_/,,} /i } ̄j!  }/  / / `ヽ  }
  {/{ / ゞっ紗      '"ん心メノ/  /  i 〈/ < {`ー-.ノ λ
  γ"ゞ{  {   ,,     rっ彧紗)〉   /ーァ{  ゞ__゙`ヽ /,.ィ弋ヽ    (私の頼み、聞いてくれるかしら?)
  弋   λ   __    | | | |/ _.彡  ノ人    ̄)〉(‐、  )ノ
   >     ト、 }"`y    ノイ斗=<   `''ー-、ー-、  (_,,      (……よくよく考えたら私って
γニ-ァ   〈 \ ´ _....-‐''"....,,,__  > `ヽ、  〉 ノ`ー'"
〈(  〈/} ∧ト、 二f'"_        __)__ )〉 〉 λ (_          愚痴や恨み言ばかり言ってて
    、ノイ   r( ┴ } /.:`<''彡X ></弋( j/ `''"
         弋__  / .: .: .: .: .\ー--〈、                人から好かれる態度、取ってないわね)
         /   /_,;_,;_.:_.: .: .: .: .ヽ.: ∧.:`ヽ、
        /    ノ< >< ~`ト、.: .: .: .∧.: /l\
      /     /ィ7 ̄`'''ー-、-l-‐\: .: .: ∨-|-/
     /    /ゞ/       /:`ヽ-|-ヽ}: .: :}ト、l/
    /  .::'  弋::::/     /:: :: :: :\- l .: .:{/`、
    ! .:::::、 .:::)`/     /`''ー-‐''"ハ !.: .:人   `、



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   日頃からパルスィは誰彼構わず妬みの感情を振りまいていた。

   果たして、そんな者の頼みを快く引き受けてくれるだろうか?

   平素の行いを客観視して血の気が引くが、悩むより前に相手からの反応があった。

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4672猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:07:44 ID:XC2AoH+F




  |||      °(O)|ニニll=[0]'
  |||           ..::|   | ll:|                 f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`Y
. [(ニ|::||         ..::゙|   | ll:|                 |   も、もしもし、アルタイル?  |
  |||           ..|   | ll:|                 ゝ_____________ ノ
  |||  .      .   |   | ll:|                 ___
  |||゚。       ::(O)|ニニll=[0]===:r―y       __夜// ̄ /
  |||.           ,|   | ll:|   |ll |  _   ./il・∀/__ /
  |||      。゚  ゙|   | ll:|=O .|ll |  [_~] / {ニ=====|,            _____
  { ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄}  | ll:|_ |ll__|  ||_||__`|| ̄| ̄ ̄ ̄|          /三三[iillll]/  ̄ |
_...|二二二二二二__:(((ニニ))ニ)_l_]二)_.]==|!_l|_|l|二|二二二|______|____|__|_
/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―/―
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               ___
         ...ィ'''"" ̄: : : : :`゙ヽ: `゙`ヽ、
  (    .,,ィ : : : /: : 〃/ : : :ヽ: : ゙ヽ: : : `ヽ、        \\=======||===========/===========//
  ゝ=ニ: /: : :/ : : : :i: :! : : : : ハ : : : ゙:,: ハ: : :゙'、_      //                        \\
    /: : : : 〃 : : : : ! :l : / : : : !: : : !: !: : i : : ハ⌒:ヽ     | |      何の用だパルスィ。        | |
   /: : : :/: / : : : : : {: :!:/: :i! : : !: : : ! } : : iニ: :ハ : : :゙:,   \\                        //
   / :': : / /:Tヽ:! : : :! :i/!__i: : : :}: : : l i : : :! : :ノ:〉: : : :}   //=======/===========||===========\\
  〃: {: :イ: :{ゝ{ : { : : λ{ { : !: ̄/!ー: :jノ : : :}:彡 ハ 弋:人
  { :(:从 リ≧ミLミi : :{: : :ト:ゝ:{ : /.j: :! {: : : }:リ: ノ/ :}: : :ヽ: ヽ
  ゝ〉: {ゝ~´5::゙ミ>、:r、_:{ ≧ミ<;/: j!: i: : :ノソ /: : : : : : }) ノ     あ、あのね、
   リ }、ゝ ゝ=イ.ッ     っ:::゙'ト'; { : ン'ィ:{: :/ : : : :j!:{
   .ノノヽ}    :{     弋__゙ンリ: ン- .、: : {: : : :}リ ゞ        今丁度型落ち品の月光が手元にあるのよ。
   ( (ノλ            ノ'f"ニ=- > : {}:〈
    ノ: : `、.   r= 、   u. ノィ''" ̄: :, : : λ:ノ         これを何処か信用の出来る小国に送るって
   (: :{i λ:\   '' ´    .イ : /;イ :/ノ: :jー彡
    ゙ー、: : ): (:ヽ _ ,,.. <  {! /ソ{: : /彡''´            その、頼めないかしら?
     )ノ⌒こ/、 ゙''ーf ̄ /⌒rゝ:( ゝ:( >
    ..-‐―<ニ、 ヽ /  /  /    ヾ(_
  /     i;.;.ヽ  {    !/   x=、}入
  ム      };.;.;.;.ゝ__!    i! __/;./ i! \_
  {      j;.;.;.;.;.;.;.;.l    {´  /;.;./:: :: {,,斗'"イ`''ー-、
=ニ}   、   ノ;.;.;.;.;.;.;.;.>   } ./;./''"´ ̄{::/:...:.;.:...:...:...:.':、



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   そこまで言って、パルスィは早くも後悔した。

   通話相手であるアルタイルは聖霊騎士団の長として、邪龍退治や三大魔王対策など多忙を極めている。

   自分と彼女は武器を間に挟んだ、ただの仕事仲間であり、それほど好かれているとは思えない。

   面倒事など拒否されて終わりだろう。

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4673猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:08:25 ID:XC2AoH+F




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   胸にかつて同朋の竜王達から蔑まれ、相手にされなかった記憶が蘇る。

   落ち着いて考えれば考えるほど意味不明な頼みだ。

   相手も困惑したのか、宝珠の向こうからの反応は無い。

   居た堪れなくなり、パルスィは謝罪し通話を終えようとして、

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        /   ,   / ′   1    ヽ   V   ヽ
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   、 _ ノ   | \__, !     |    | |- '. 乂   入 _
     ̄/  | |,ィ乞ミ, ハ十ートz_, i  !  |- ' /  \ _{   ヽ
     ′/ ∧ { fr j豺  }ノィ=z、 /|   }!トイ    ,イ \  !    そうよね、嫌よね……って、え?
    }_.イ i |` .ゞィ     ' 忙.z心'   廴_,1   ( `ー /  {
    (  乂{! ..u  '     弋z.jソ/  / }/ |   \  /.人 .     い、いいの?
     ヽ     、  r  、   | | | | 'ノr二_/ 乂 、 _ヽ{´  }ノ
    .ィ二_ノ  \ ゝ .ノ     .ィ彡ニ= 、         {       貴方忙しいし、何より私の頼みよ?
   ('   ( .イ{!  、 ` . _  .:=≦´   ― - /  \  ,/ ノ `
       ` } 入{\r ト=、 ー _  ー= ≠-ュ  ∧/{ (          どういう冗談かしら?
        ー '    _ノ ー /}/: : `ヽ≦Z_..X}_ヽ{ ) ヾ
            }― ' /: : : : : : : \: : : :{ : :. 、
           /   /: : . ―  、.: : :.、: : :ヽ: : :ヽ、
          才   X_ X _ X  X .: : ,: : : } .:/ 〉
          / ,  /´.: :/      X .X\!.: : :Y  /
         /  〈 ヽ.'     /: :.\ ―!: : : } ス



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         λ!|   `/='^ヘ ヽ<  __〈 j: : : :!ニ=/⌒ヽ.
        /: ヤ! ̄ ̄.l゙ v ´ >イ }} ̄    ヽ: :./ニ=!::::   ',
         /: : :ヤ ̄ ̄ .Y{^ -ヘ,!! ̄ ̄ ̄ ̄||ニニ=j!:::     ',
       ./: : : :λ<  {´ _ -=ニニニニニニニニ!:::     ',
       ヽ、: :./ .ヤ_ -=ニ=-=ニ三三三ニ=-//   Y}:::       ',    冗談も何も、私や団員達は
        /^^::/::::V-=ニ三三三三ニ=-斗==ァ   ./ヽ::      '
       .l::::::::l:::: .λ-=ニ三三ニ=-´/´以ノ〃  ./ ヽ}:、         貴様には日頃世話になっているだろうが。
       .|::::::::|::: |.`゙T≪゙以ヽ(V゙,/   / .///|_//}::::\
       .|:::::::;::: ∧. \   j     .// ./イ .|/':/:::::::. ヽ        意図は読めんが、この程度の頼みなら、
       .|:::::/::::./ ∧、 ヾ    _ .---//⌒.7 ./ニ=v:::::::. ' ,
       .|:::/::::./ / ∧ヽへ-=ニニニニニ!  / ./!ニニヤ:::::::._ '     聞いてやろうと思うくらいには感謝している。
       .|/:::::./ / /{¨|ニ{ |.Oニニニニニi! / ./ jニニニヤ/77!
       /:::: / / / .| .|ニニ!!ニニニニニニ./  /ニ=-7/./! .|      型落ち品を小国に届ける等、容易いことだ。
      ./:: / / /:::: | .|ニニ!|ニニニニニ/   /-=ニ/./ニ| !



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4674猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:10:15 ID:XC2AoH+F





      .//! i!{|>  \  >'´ Y `ヽ /  <}.}ニ.! .|
      // .|  ||l、_  > .Y/ __ j! __ ゙Y <   ,l.!ニj! .jヽ
     j!j!  !-<i!i!   ̄ ̄{{v.`-v-´.v}} ̄ ̄  .i!i!ニ--' ハ
     .j!j!  ' .:キキ ̄ ̄  キ Y^^Y ,'   ̄ ̄'/ニ7:. ', ヤ
     j!j!  i .::::|V-=ニニニニニニニニニニ=-V/::::  ', ヤ      そう言えば、こういう言葉は
    / j!  | .:::::l V-=ニ三三三三三三三ニ=-./ ヤ::::  ', i!
    / .j!  .| ::::::|  `マ三三三三三三三三>´ V:::::   ', i!     余り口にしていなかったか。
    / イ  ! ::::∧  下 辷j¨マヽア¨¨辷j' ア  /イ:::::    ',i!
  ./ ./ |  | :::::::l\ \、. ̄  `ヽ   ̄ ///|::::::::     i!     パルスィ、貴様の武器には
  V./ |  |  :::::j  \ヾ     l    / / j::::::::      i!
   V  j  j  .::. |  |ミh、   、_  _,   ,.イヘ  !:::::::          いつも助けられている。
      !    ::/|  |ヽミ::ヽ、      ,.::´三.ヘ .|ヘ::::
     .|    /キ! i!ニニ{ |ニニニニニニニ |V! .|:::



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                                        |   ……ぐすっ、
                                        乂_________..ノ



         /            \
        ,′              \
         /i   !          ヘ  '.
          | |  ハ  |   |  |、    l  l
          | l  | | ハ_,  l、 }ハ    l  l
          | ト 、|1ムイ } l | >ミ  1 |__ノ_
       -=ゝ ,  -一ヘ `'| ,ィ`丶  l ,rf ̄      こ、こっちこそ、
        r -/ r─'⌒}7 ! 〈_fヘ  \!リ l
      ノ丶、∧ヘヘ、 -‐-  ィヘ、 Y丶       あ、ありがとうアルタイル……。
     / \ }| )  {{丶><彡/ /´ ノ\
     }、   / \ト 、f    } ∧ /    '.
    ハ   Y:ヘ} |X1、}--ノ 7Xヘ'       !    ..\\=======||===========/===========//
    .′     }Xノ }X∨  |/X/ }       |    ..//                        \\
    |     /Y   ∨}  |X/  l      |     | |   ..何故貴様が礼を言うんだ……?  | |
     、   /  ハ    リ  |f´   |    ,イ    ..\\                        //
     \   ,ノ !    }  l     }、     !    ..//=======/===========||===========\\
        ̄    }    ノ  |       }ー─ ′
            ノ  /X7 ̄`   イ
          `ーr─一-  、_,. T
              ノ、三   二 _三}、



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   連絡用宝珠から不審がる声が響き、慌てて何でもないと伝えて、通話を終えた。

   アルタイルの、何処にでもあるありふれた一言に涙が溢れ、頬を伝う。

   なんでもないことだ、本当にただの気まぐれに過ぎない。

   でも、無駄ではなかった、自分のやってきたことは求めていた物とは違っても無意味ではなかった。

   滲む視線を、目を宝珠から鍛冶場の炉に向ける。

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4675猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:10:35 ID:XC2AoH+F




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   炉の中では炎が揺らぐことなく、青々と輝いていた。

   竜鱗などを溶解し鋳造するため、特注の火床内は常時超高温が維持されている。

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                              , '. .
                             :;:, .:.
               パチパチ…    . . .:', .:.
                     .::... .   . .':::;:, .:.
               ':;:. :::. . ..:.:λ:: :: .;;.'; ::,)、::.:;.:,:;.:
               ..':;ヾ::.:ソ)人ノ 从:. ソ)ノ ):.: .;,.'
                 .::V      (ソ  ヘ (::.:.:'.,; :. .
                  ',:; .::)           て:;;':.
                ..:.(ノ            (::..
             . . .::::)       ,.ィ     ,ゞ.:.
             .;: . .:::: .:ソ   /:し'´(     (: :.
          . . .::.: :::..::..:(    l、 : : ::::`フ   ):::...



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   炉中の火力に曝されれば火傷は免れない、だが今は一人きりの身を温めてくれている。

   万象を焼き払うことも、暖めることもできる存在は、時折揺らめきながら、ただ淡々と燃えていた。

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4676猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:13:43 ID:XC2AoH+F


本編はここまでになります。

以下、脇役キャラの設定となります。


4677猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:14:45 ID:XC2AoH+F




           ト。      ハ
        ト .,_マ/≧‐-。_ /∧
         ∨/////////////∧ _,.ィ                           “空無し” 風祭 真介
         _,.マ/////////////////
      -=ニ////////////////////>、                       所属:ティルナ・ノグ
        ///////////////////////>
        /'// ∠-//、|'///////////厶                            種族:翼人
       'イ  _-_-_  |////∨////ゝ
           } ´_リ,. ′ ' |/´< ; 〉/// 7≦三三二=-、                症状:畸形――――翼の欠損
       r'   ゙゙      ,_- イ///ヾ/:`:>.-.=.ミヾ\
         ヽ  __,. ァ   /: :.:.:.:.`゙ / : /: : : : : : : :> . _                   現・雷帝が支配する翼人の国“スカイピア”出身者。
        ハ   ̄´  _ ノ.:   :.:.:. /: :/:/: : : : : :: : : : : : :`: .、              .末席ながら貴族である風祭家大望の男児、だったが
           、_   _ -'"ァ.、_  .. :.:/ : /:/: : : : : : : : : : : : : : : : \          畸形児であり、生まれた時から翼を持たなかった。
           ̄   /: : : ヘ`ヽ i: : ;./_: : :- : 、: : : : : : : : : : : : : ヽ
               /: : : : : ', ';:、| : /: : : : : : : : \: : : : : : : : : : : : ヽ          .人間種族を外夷と見做しているスカイピアにおいて
              ,': :\: i: : ', ヽ.|: i: : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : :‘:,       真介は“羽無し”“空無し”と差別の対象だった。
               i: : : : : :! : ‘,ヾ:i: : : : : : : : : : : : : :ヽ i: : : : : : : : : : ‘,     両親の落胆も酷く、めっきりと老け込んだ。
              .i: : : : : : :!ilil、lili`i: : : : : : : : : : : : : : : /:;: : : : : : : : : : :‘,
             i: : : : : : : :マilililili!: : : : : : : : : : : : : : /:;: : : : : : : : : : : : :‘,    障害を跳ね除けようと剣術や魔術、魔道具を学び
               i : : : : i; : : !マililil| : : : / /: : : : : : : :/;: : :/: : : : : : : : : : : : ,    空を飛べるようになっても周囲の目は変わらなかった。
            i: : : : : i;i; : :.!:ヾili!: : : /:/ : : : : : : : /il;:;:./: : : : : : : : : : : : : ',_  ..そして翼を持つ真っ当な弟が誕生した事で
             |: : : : : :i;i;i; : :!: :li| : : /:': : : : : : : :./ilil;:;/:.:.:.:.:.:./: : : : : : : :ヾハ.  居場所を完全に失う。
             /!: : : : : : i;i;i; : ヾli! : /: : : : : : : : :./ilililililililiー-=====: :_:_: : : /'ム
              /:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i;i;i;i;、lil/: : : : : : : : : /:}ili二二二二二二二ニ≧!/;i 家中の者の勧めもありティルナ・ノグへ移住。
           /:.:.i: :.:.:.:.:., -、:.:.:f:,ヾ: : : : : : : : : : : : :,リil二二二二二二二二ニ}/ !. 草原の国には獣人や亜人のはみ出し者も多いため。
          /:.:.:.:i: :.:./. . . У: :!: : : : : : : : : : : : : /ilil!二二二二二二二ニ={/ノ
        /:.:.:.:.:.:./. . . . /: : : : ヽ:_: : : : : : : : : : /ililil/──:'':'':":": ̄: : : :├".  以後冒険者として腑抜けた生活をしていたところ、
       /:_;:斗<ilil . . . /: : : : :ー: : :":´: : : : : : : ヾilili:.:.:.:. : : : : : : : : : : : : : :i    .危なっかしい新米冒険者と出会う。
     /r:":.:斗≦ililil . . イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヾili: :.:.:.:. : : : : : : : : : : : :;
     /ィ:":.:.:.:.:.:.:.:.:.ilili/ ヽ;_:_:_:_: : : : : : : : : : : : : : : : :\_: : : : : : : : : : : : : /  ......好物は酒。
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:li/ ,.ィ:" ̄: : ヾミヽ、: : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : :/      というか翼がないので飲まないと凍える。



          【武勇】【1D100:2】    【魔力】【1D100:54】 -20 【統率】【1D100:30】 -20


          【政治】【1D100:9】 -20 【財力】【1D100:100】 -20 【天運】【1D100:2】 -20



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4678 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 01:16:40 ID:3WRNjuzs

財力以外腐ったw

4679猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:16:45 ID:XC2AoH+F




.          /ニニニ/              {ニニニニ=-_
         /ニニ=-     ___  ____   \ニニニニ=-_                 エリザベート・バートリー
.        /ニニ/  . : :´.: .:/.:⌒ヽ:ヽ.: .:`: . ⌒\ニニ=-_
       /ニニ(__ /.:/.: .:/.: .: .: .: }: }.: \.: .>‐‐ヘ\ニニ',               所属:ティルナ・ノグ
.        'ニニ/ニア.: .: '.: .: ./.: .: .: .: : }: }.: 、:.:∨ニニ{ニVニ}
        {ニ/ニ/.: .: /.: .: .:, .: .: .: .: .:./:/.: .:..',{ニニニ{-=jニニ'                種族:半竜とダンピールのハーフ
      Vニニ': .: .::/.: .: .:/.: .: .: .: .: '.:/.: i.: .: .: Vニニ人-=ニ7
    rへ  {ニ/ : .: .:′.: .:/.:./.: .: .:/ィ..: .:.} .: .: i.:.}、ニニ>、ノ} ____           症状:先祖還り――――純血種の吸血鬼
  _人:i:i:i:i>ァ.: .: .: .: .: i.: .: イ .: .: .: : /}⌒/}.: /.:}.:.}.:\ニニニ人i:i:i:i:i:i〉
 └、:i:i:i:ア/.: .:i.: .: .: : { : / i: .: .: .: / i.:/ }:/.: :|.:.}.: ノ^Yi:i:i:i:i:i:\i:/          .“魔王国”ニブルヘイムの出身者。
   }/i:i:,.: .i.:| .: : .: .:{.:/ {: .: .: }/ ィぅた笊Ⅵ: }/^) /:i:i:i:i:i:i:i(⌒           正確には幼少時にシェオールから移民した。
    {:i:i:i:i:{: /{.:| .: i.: .: {/⌒八.: :/ 〃 乂ツメ:/.: |  /}:i:i:i:i:i:i:i/           エリザは珍しい異種族婚の娘である。
   人:i:i:i:|':i:i|.:{.::.:{.: .: {ィぅて笊     .:.:.:.:.:/..: .:| イ.:.|i:i:i:i/^: .
  {.: .:.:⌒|/^|.:{.:i.:{.: .:.Ⅳ、乂ツ ,      ノ.: .: .:|.:.|.: L/、 .: .: :.          彼女は半竜と吸血鬼の血を受け継いでいるが
  八.: .:./ .: |八{人:rヘ圦:.:.:.      _, ⌒i .: .: |.:.|.: .: .: .:.V/.: ./,          .特に吸血鬼としての血が濃く出ている
    }/.: .: //.: /{ニニト--- 、 ー     .::}.: .:.八:|.: .: .: .:. }.:/, .: /,           ――――否、出過ぎている。
.  /:...: :⌒__// 人 .. _\\\ _ イ: :}.: .:'.: .}ハ.: .: .: .:.|.: ./, .: /,
/.: '⌒ rくニニ{ ____ ⌒} __ > }/}、 \__  /.:.イ.: 人.: V/.: : |.: .: ./,.: :/,       .触れただけで他者から血液を収奪する
:/    V/ニ乂____ {::::{ /イ://八\)ニY/八.: .: .: .:V/ : |.: .: .: /,: .:/,      “タッチ・ドレイン”を先天的に使う忌み子だった。
   //{ニニニ/\⌒V」  〈/、ニニニ=-}{ニニニ=--ミ∨/:|.: .: .: .:/, .: /,
....: : /   \__/ ⌒〉ア       \-=ニニ八ニニ=-⌒  ̄ ヽ|.: .: .: .: ./,: .:/,     .現在のシェオールは人との融和が進みすぎた結果、
.: /    /{:..../{//   __、    ¨¨/ ⌒Y{⌒ \     \.: .: ./⌒\/,__   .血を吸う者は忌避されていた。
:′    人⌒7⌒\__ ,.  \     /ニニ/}人ニニ>、.:./   `<^{  / ⌒Y  ...両親は娘のエリザを愛していたため、
      イ ⌒ {_/⌒}、',^: .   /ニ〈〉/^V∧⌒\ニ\     V∠ __ . . .}   世間から隔離して、甘やかして育てた。
   //   人  〈::::i∧: : :  /ニニ/  V∧   \ニ',   /⌒7.:.} /
  < _ -=ニ7⌒Y⌒7⌒7.: :. : : ./ニ〈〉/     V∧    V∧ __ ノ /⌒V      .何不自由ない閉じた世界に厭きた彼女は
__ -=ニ: .: .:人___{ 人(⌒.: .:.:.   'ニニ,     . : V∧    Vニ〉 ハ /     丶   ...快楽を求めて、海外旅行を希望。
.: .: .:../⌒7.: .: :└‐‐イ/^7.: ::. {ニニ{  . . : : :__Vハ: .   V / 人  . :}/ \   両親は全種族に門戸を開いているティルナ・ノグならと了承。
.: .: :/   '.: {.: .: .: : /   /.: .: : /ニニ/    /ニニ}Y{\: ..   }( __ ィ^\.:/.:.,    、
.: .: '   {.:人.: .: .:'   /.: .: :/{ニニ/ __ ィニニニニ}/{ニニ\ __}、^V.: .: .:ハ//   .: :}. そこで冒険者ごっこをしていたところ、
\{   八(⌒\(  __ノ: : /⌒「`ー<ニニ{ニニニニ}∧ニニニ/ニ} /.: .: .:/ V    . : みすぼらしい男に声をかけられる。
  丶        ⌒¨¨´    V\-=ニ|ニニ=-〈+::〉-=ニ{ニ{.: .: イ:/   ,   . ::
                  }ニニヽニ|-=ニ=-∨-=ニニV/i/ ノ'  /    . :  真介に淡い恋心を持ち、よく抱きついている。
                       {-=ニニ|-=ニ=-}/{-=ニニ}ニ:     ′   . :′..本人は無自覚だが反転、吸血衝動の初期症状。



          【武勇】【1D100:99】    【魔力】【1D100:68】 -20 【統率】【1D100:31】 -20


          【政治】【1D100:49】 -20 【財力】【1D100:70】 -20 【天運】【1D100:51】 -20



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4680 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 01:19:25 ID:3/NIyQo6

こういう時はマイナス補正かけるよりダイスを小さくするのがいいと思うが

4681猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:21:14 ID:XC2AoH+F




                        ィ
                          //!___
                     ト-‐≦///////〈         【Q 財力以外、クソ雑魚ナメクジなんですが……冒険者?】
                  >///////////≧
                 ∠////∨ヾ/∠ヾ//ゝ
                 /ィ∨_二  ソ二_f´Y
                  { !xx  ,  xxハ ,!        親の金(手切れ金)で魔道具買い漁ってよ、
                     ヽヘ t──_ァ ムノ
                   _\  ̄ イ{            それ装備して遺跡潜ったりしてんの。
      / ̄: :ー-/ ̄ ̄`´: i: :〈ヾ  ̄ /У\_
       / : : : : : : : \: : : : :/: : |: : ヽヽ_/∠:_:_: /: : `: .、   .ほら、俺学だけはあるから。
     ./: /´ ̄ヽ: : : : ヽ: : /: : : |: : : ヽ__/,r  `~ :_: : :\
─── \!    ∧:_: 斗:∨: : : : |: : : :| 〈∠r'",     ` ー- :ニ_: ̄ヽ ───
──── |   /: : : : : : : | : : : : ヽ:/乂_Уヽム__ ィ        ヽ: :| ───
      /  ヽ\: : : : : ハ : : : : /: : : : /: : : : : : : : : :j:\     j!: |
────i     Y \: : / ',: : : /: : : :./: :/: : : : : ; イ: : : `ー--‐;;/: :!───
       |_} j |〉/ノ   `¨  l: : / : : : //: : : /: :/ >──:、:`ヾ{: : |
       ゝ{ノ`^        |: /: : : :/: : :_: -: : : :///: : : : : : : \: :ヽ:|
                fソ:_:_:_:/:_:_:_: : : :-=/: /: : : : : : : : : : |\:.j
                ,、jニ三三三三三才: : /: : : : : : : : : : : |
              /:ノ:ヾー===≠才: : : /: : : : : : : : : : : : : :!
                /: : :ヽ: : : : : : /: : : :/: : : : :..:::/: : : : : : : : :|






`ヾミ///////////////////////////≧、
ィ≦///////////////////////////////ゝ
<////////////////////////////////ム
///////////////////////////////////>、            .――――ぶっちゃけ俺病弱なの。
//////////////リ ヾヾ! マヘ////////////≦´ ̄
//////////,|ヾ//|,.≠ `   マ////f   Y/ア               翼がないせいで体温調節が上手くできねぇんだわ。
///|//// マ/|,z=キ!       ト!//ヘ{ f ///
/∧|ヘ//  マ,|  , _, _,.≠ヤ ,  リ  ′ゝl// ヽ、_           剣とかも、もうしっかり握れねぇし
//ハーⅣ-、 リ  '"゙、ソ / '      _ノ/、/////<⌒`
' |//ヽll'ィ<",   ヾ'"          i  ヽヾ///////≧ェ、      エリザが一人前になったら引退だな。
. |/   ′`彡i                i   ヽヾ//////\
. ′    ハ ,!             i     \ー-.. .. .._\     その前に人類が滅びるかも知れんけど。
      '、ー-     _,. -‐/   ./        /:: :: ::/ ̄:: :
       \  ヾ -‐ "´    ,.イ         /:: :: ::/:: :: :: :: ::
      r━━ヽ        , イ        /:: :: :: /:: :: :: :: :: :: :
     i' ヾ、  ! .i:\ _,. <     .       /:: :: :: /:: :: :: :: :: :: ::
    ヽ  \_ノ  、:: :;/ |:: :: |ヽ- 、:::     /:: :: :: /:: :: :: :: :: :: :: ::
    /⌒ヽ   ヾ!   マ:/: |:: :: |ミ、:::::ヽ   _,../:: :: :: /:: ;: :: :: :: :: :: :: :
   ,.ヽ、 `ヽ   、  ヽ:: :i:: :: :!``    ´ /:: :: :: /:: ::|:: //:: :: :: :: ::
  .i  ヾ  ヽ      i:: i:: :: :!i       ./:: :: :: /:: :: |:://:: :: :: :: ::
 /ヽ           マ:i:: :: :!i;、     ./: :: :: /:: :: /::'/:: :: :: :: :: ::



.

4682猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:22:13 ID:XC2AoH+F

>>4680
そういう手段があったか。
ありがとう、次ダイス降るときはそうする。


4683猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:27:37 ID:XC2AoH+F




    /:i:/                 {:i:i:i:i∧
.   /:i:/。r≦:≧.、----------、  Y:i:i:i:i:i\
   Ⅵ:{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\: : : : : : : : : : <:.\:i:i:i:i:i:∧
_ ∧:i:r≦三7:i:i:i:i:iY: : : : : : : : : :\: Y:i:i:i:i:i:}
_ニニ≧Ⅵ∨ニ./:i:i:i:i:i:i:i}: : : : : : : : : : : :.ヽ:i:i:i:i:i:i{.
三辷彡Ⅵ.ゝイ:i:i:i:i:i:i:i/: : : : : : : : : : : : : : V:i:i:i:i∧
ニ/ニ/三{:i:i:i:i:i:i:i:i/: : : : : : : : : : : : : : : : V:i:i:i:i∧
ニニ/ニ.}ニ{:i:i:i:i:i:i/: : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:Ⅵ:i:i:i:i}
ゞへ彡イニ.{:i:i:i:イ: :/: \:}: : : : : : : : :/: : : : : :Ⅷ:i:i:i√三)           【Q 武力99って強すぎない?】
彡ヘ、彡}三{r' : : |:./{从: 木: {: : : : : :/: : : : : : :.}:i:i:i:/:<´
  ‘,  \l: : : :|'   ヾ{:./{: : : : :, :/斗--: : :}彡イ: : : : ≧s。 _  イ
    ‘, ヽ l: : : :{ゞx.、__ ´ ヾ'{:/ノ /:'イ: : :八ニ≧s。_: : : : : : : 彡'
     }: 、 l: : : :|.  `冖'            ノ:从'ニ入z彡'   ̄ ̄        .【A 吸血鬼と竜の混血児+先祖還り】
.   /: :.:ゝl: : : :|        { ヾ=彡イ:i/ ア
   /: : : : :.l: : : :|   、       /: :{:./´
.  /: : : : : :.l: : : :|\    -    イ: : :{:.{
 /: : _: : :.|:l: :从⌒> __   <{: : : :.:|:.{
. '/    .{从: : r<,,≧='-._) rヲ|: : :./:Ⅳ.
'       {  Ⅵ{ 込_)<>つ{ : : {: | 、:、
          ∧:.V丁丁丁-<∧Ⅳ: :{: l.  \:.、
         /∨  .{ { { l. 寸lⅣ {Y:.    \:.、
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      ノ:i:i:i}              i{:i:i:i}h、              _ ,< >''"
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.  i:i/    ____ : : : : : : : : : : : :.`、: : : : : : :V∧:i:iV ̄`'<
.   {i:{ ___/:i:i][:i/ /.: : :i: : : : : : : : : : : : i : : : :V∧i:i:i.\    >
.   {i:{ih、 i{:i:i:i:][:' /: : : :i|: :i: : : : : :i_:_i ‐ ! : : : : Wハ:i:i{   / 、
/ W}h、}h{:i:i:i:][i/ : : i: :l|_ ‐、.: .: : :|i.:.|斗jセチ : : : ̄ }^ゝ‐彡': : :丶、
    寸:i:}h,Ⅵ:i八!: : :i|/ V \ : 八 {: ・ } i : : :: / .r‐.、 \: : : : :\      .【その分だけ反転(暴走)しやすいってことだが】
   ( ̄ア Ⅵi:i:{ : : l| ji斗fセチ ヽ :: 'ゝ- ゛ :: : : i/  {  }\. \: : : : `、
    >'  . Ⅵi:{: : 八{ ',・ ):::::::,    _  i: : ::|i /\ jn、 `、 ` 、: : :.`、
>''" /__   v∧从∧ `¨゛  _. : : : V} i|: : ::||i(   \,ノ\    \: : :`、
>''" 厂: : /\__}⌒^ii⌒`、;#;  〈: : : : : :ノ ||: : ::|j斗‐‐/i__\   `、   V: :ハ
   /: : : /    ̄  . ||: : : i}h、   \-- ‐=‐  /\__ ⌒7⌒`丶、,〉、  }:/ : :}
.  / : : : ′       .||: : : :V: : ≧s。...,,,/ ,ィ/ / ノ\′  >__{ニ}h、/ ∨
  : : : : ::       八i : : ::V: : : : }h、' ィi〔 / / / /i{__ ,//{ }h、ニ` 、
  i: : : i:i      ./: : | : i: : V: :_ノr‐‐ ' j7.// /∧:{‐‐=≦⌒`寸h、ニY  \
  |/\l:|     . _ --: : -=≦ニ=‐rニミY/i//:∨ニニNニニニ=‐>'^ヽ ヽ!
 / (__\   _ ‐/ア´ ̄ : : ̄    /ニニ7i|{//ニニ‐_    ̄ ̄ /   \
    ⌒ヽ) /7    \{   _-=ニ7ニイ ‐=ニ=‐_      {__      `、
 i  Aア'/ア´         \_‐ニニ7i=〈:〉=li ‐=ニ=‐_    r‐=ニ=‐  }`、



.

4684猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:27:55 ID:XC2AoH+F


パルシース、本当に鱗がないのか確かめてみたいなー。



投下は以上となります、お目汚し失礼しました。

楽しんでいただけたなら幸いです。

分かり難い部分や改善点があれば指摘をお願いします。



ありきたりですが

【何もない、なんてことはないのではないか?】

上手く表現できているかは自信はありませんが、そう思った次第です。

ご不快に思われた方には、拙筆である事をお詫びします。



フルバーニアン木馬 ◆XksB4AwhxU様、今後も話の続きを楽しみにしております。


4685 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 01:29:55 ID:3/NIyQo6

おつー。まあ、メインキャラの内面に関わる話は賛否両論になりやすいしな。
個人で抱くイメージと違うとどうしても反発してしまうし。


4686 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 01:30:04 ID:DsOAkxXw

それにしてもこのサーバルちゃんをアーカードさんは一体どんな思いで見てるんだろうか?
お父さんたちには申し訳ないが明らかに子育て失敗しとるよなぁコレ


4687 :梱包済みのやる夫:2017/11/02(木) 01:30:50 ID:qNy76tMr

乙でしたー
後被ったエリちゃんってのは魔ッ剣ジーさんの剪定で出てた、キングソードの冒険者エリちゃんだね
天運素で100の

4689猫好き ◆cql37jp4KY :2017/11/02(木) 01:43:47 ID:XC2AoH+F


1レスだけ失礼します。
少しだけ回答を、描写力不足で申し訳ない。

>>4666
皆が他に良い方法を出せば、迷いなくそちらを獲るけれども
現状今までと同じ『失敗した』方法ばかりが提案されるため
それでいいのか? となっているのが心情です。

>>4686
これで良い、と思っているかと>アーカード
お父さんというのが、フォルゴレのことであれば『満足している』になります。
この世界線における『国王の資質』による部分で、各々こういう感想になるかと思います。

作中で上手く説明・表現できず失礼しました。










一覧
関連記事

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[ 2017/11/05 16:00 ] New 最新追加スレ 魔剣物語 | TB(0) | CM(6)
むしろ、剪定だけど真介のが被ったのでは
たしかアルカナで誰かが採用してた
[ 2017/11/05 16:33 ] [ 編集 ]
以前の大和やソロモンのときもそうだけど
「サーバル以外のキャラにそのキャラがしないような発言させる」⇒「サーバルにそれじゃダメだと否定させる」
この流れに違和感があるかな

せっかく主張自体は頷ける点も多々あるのに「いや、そのキャラはそんなこと言わんやろ」ってなってしまってうまく伝わってないというか
サーバルも論破される側も発言の裏に作者の持論が透けて見えるせいで都合のいい駒みたいになってしまってる感じ
繰り返しになりますが主張自体は頷けるので、他の人のキャラ使うより最初からそういう思想のキャラを自分で一から作った方がいいかと思います
[ 2017/11/05 16:49 ] [ 編集 ]
二次創作は本編を気にせずに自由に書いていいというエイワスからのお達しではある
ではあるんだけど、この人は他の作者と違って「キャラの口調や性格を本編に合わせる気がない」ので違和感がどうしてもね

というかこの人いつもサーバルちゃん使ってるせいで
「一国の王様同士が互いを否定して話し合い決裂(普通に考えたら戦争待った無し)」
「王様に対して他国の軍人や一般人が真っ向から噛み付く(不敬罪で即処刑されても文句言えない)」
みたいな展開になってることに気付いてるんだろうか

例外のじゃぱりまん食べに行く話は面白かったから、そっちの路線でいいんだけどなぁ
[ 2017/11/05 19:50 ] [ 編集 ]
>>4666へのレスが全く噛み合ってないあたりでこの人の会話能力の低さがよくわかるから……
まぁ本スレでの反応もお察しレベルだからそのうち消えるでしょw
[ 2017/11/06 12:51 ] [ 編集 ]
この人の本領はサーバルちゃんによる他キャラsageに見せかけたサーバルちゃんsageだからね
ホント猫好き(サーバルちゃん好きとは言っていない)とは上手いHN付けたもんだよw
[ 2017/11/06 13:30 ] [ 編集 ]
独自設定はわかるんだが何かこう原作キャラや魔剣物語の本編に他の二次創作と乖離しすぎて違和感がひどくなってきてるのが・・・


後この人の話でかばんちゃんが出てくるのあったっけ?
この人の書くサーバルとかばんちゃんの会話がいまいち想像できないんだが
[ 2017/11/06 16:31 ] [ 編集 ]
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プロフィール
Author:ぽん
ご連絡

<魔剣物語シリーズを楽しみにしている皆様へ>
一時的なものと思いますが、週末の投下量が増えており、1日でまとめるのがかなりきつくなっております。
申し訳ありませんが更新量を調節し、1週間分を1週間で消化するというスタンスに変更させていただきたいと思います。
ご了承くださいませ。。<(_ _)>

追記
予想以上に投下が多く、1週間スパンでは追いつけないかも……
出来る範囲でですが頑張りますのでノンビリ待っていただけると幸いです。
<(_ _)>


一部の記事の本文が表示されないバグ?が発生しておりました。
まだ記事が見れない!と言う方は、ぜひコメントなりメールなりでご連絡くださいませ。
また可能でしたらその時には、閲覧しているOSやブラウザ等を教えていただけると幸いです。


感想を残していただけるのは嬉しいのですが、そのコメントを他者が読んでどう思うかを今一度考えていただければ、と思います。
コメントを残すほど気になる作品なのですから、どうぞ場外乱闘のような荒れる展開はお控え下さいませ。

作品に対して色々な意見はあるでしょうが、読者様どうし仲良く、とまでは言いませんが相手を尊重する気持ちは忘れないでくださいませ。

(※管理者にはIPが見えております。酷いものには相応の措置が取れることをご理解下さいませ。)




やるぽん!も8月で8年目突入。
さすがに更新量が減っておりますが、見捨てずにいてくださると幸いです。




門屋◆p9fgM0LwVA様より素晴らしいバナーを頂きました!
仁王立ちハルヒの下のアクセルさんがぽんのお気に入りです♪
やるぽん縮小版



どんな作品があるのかは、まずは

まとめ記事

をご覧下さい。


又、まとめの際のミスを見つけられた場合は
ミスの発見

やるぽん!でまとめて欲しい作品がある場合は
リクエスト

本スレで保存できなかった支援絵や、下さる方が居れば嬉しいTOP絵、その他リンクの依頼等は
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でご連絡頂けると幸いです。


雑記

17/09/08
やらない夫のスタート・ユア・エンジン 追加

17/07/14
やる夫と壬生のゆかいな仲間たち 追加

17/07/13
やる夫はおだ家に仕官するようです 完結

17/06/17
魔剣物語 追加

17/05/13
やる夫はLVが上がらないようです 追加

17/04/28
やらない夫は魔王さまの下僕となるようです 追加

17/04/27
やる夫はプロデューサーに転職するようです 追加

17/04/03
やる夫は辺境最強の勇者 のお供 のようです 完結

17/04/01
やる夫はおだ家に仕官するようです 追加

17/03/14
やる夫達は荒野を駆ける猟犬のようです 完結

17/02/11
やる夫達は一味違う冒険者になりたいようです 追加

17/01/11
やらない夫は闇を切り裂き光をもたらすようです 完結

17/01/08
できない夫は改造人間にしてもらったようです 完結

16/12/15
やる夫達は荒野を駆ける猟犬のようです 追加

16/11/13
やらない夫は闇を切り裂き光をもたらすようです 追加

16/11/05
できない夫は改造人間にしてもらったようです 追加

16/09/21
キル夫は器を持つサマナーのようです 追加

16/09/06
ちっちゃいやる夫の姉 完結

16/08/15
貴方は未来王の国民のようです 完結

16/08/01
貴方は未来王の国民のようです 追加

16/07/29
彼らは弱肉強食のようです 完結

16/07/19
彼らは弱肉強食のようです 追加

16/07/18
紅色のシュテル 完結

16/07/09
ちっちゃいやる夫の姉 追加

16/05/03
Fate/Last Trust 少年と少女の軌跡 追加

16/04/23
紅色のシュテル 追加

16/02/28
君は三日月を渡り歩くようです 完結

16/02/05
君は三日月を渡り歩くようです 追加

16/01/30
やる夫はボーダー隊員のようです 追加

16/01/24
レジェンドプリキュア 完結

16/01/08
レジェンドプリキュア 追加

16/01/07
Fate / Parallel Little Line (蘭子ちゃん小聖杯戦争) 完結

16/01/03
【安価が】ブララジ!!【お便り】 完結



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